2011年11月20日

「市民参加手法の公開研究会」に参加した大学生の皆さんへ

〈公開研究内の内容と、私の感想は → こちら

公開研究会に参加した北海学園大の皆さんにとって、この3時間はどんな時間だったのでしょう?
多少なりとも「行政」「議会」「自治体」「政策」に興味を持っていただけたなら、問題提起者の一人として参加した私も意義を感じられますし、嬉しいです。

私は現在2期目の月形町議会議員ですが、そもそもは政治に全く興味がありませんでした。
プロフィールを見ていただければ分かる通り、大学は農学部農芸化学科。教養の必修課目で政治・経済があったので単位は取ったものの、内容を理解していたか・・・は疑問です。
会社員時代、施行直後の「男女雇用均等法」には関心があったものの、総合職の可能性と現実とのギャップに、法律や行政は遠い存在のままでした。

しかし、結婚や出産によって行政との関わりがでてきました(届け出や行政サービスを受けるため)。加えて、北海道に移住し新規就農したことで、法律や行政との接点が多くなり身近に感じられるようになっていきました。

そう、この時になって初めて
・私たちの生活が「法律や条令」によって規定され、行政によって運用されていること
・地方自治体が私たちに最も身近な場所で、その実務をこなしていること
を理解したのです。全てが「暮らし」に繋がっていました。

それから視点を変えて身の回りを見てみると、実に多くの課題が目の前にぶら下がっていて、その先は行政(自治体)に繋がっていました。それまで「何も知らされていない(情報がない)」と思っていたのに、実は私が見ていなかっただけだったことに気付いたのです。

それと同時「私たちの行動によって行政を動かし、改善することができる。」という体験をしました。それが認可保育所の設置であり、学童保育所の開設です。今まで行政会議の対象にもならなかった若いお母さん(私たち)が、関係各所に電話をかけ足を運んで調査し、町長との懇談会を企画したり、要望書を集めたり。今になっても「何も分からないのに、よくやったなあ〜」と自分達でも感心するほどです。

そんな成功体験をすると興味はますます湧き・・・市町村合併問題があり・・・そして私は議員になっなりました。

私の経験談をするまでもなく、地方自治体は市民とともにあり、市民によって変化していきます。そして議会こそが市民の意見を戦わせる場であり、「まち」の縮図なのです。

「行政や議会が何をやっているのか分からない。」「行政や議会は不要だ。」と言って何も行動しなければ何も変わりません。無関心な市民が、行政をより遠い存在にしているとも言えます。
市民の変化が、行動が、まちを動かしていく。
私はそう考えています。

大学生の皆さん、議会を傍聴に行って見てください。「敷居が高い」と思って足が向かないとは思いますが、ぜひ一度、清水の舞台から飛び込むつもりで(ちょっと大げさ)。審議や議論の内容を聞いてみたら、きっと「えっ!!」と思うはず。案外身近な話題や簡単なことを議論しているんです。


今回私は議員として参加しました。首長のように決定権がないので「こうやります。」「こうします。」とは言えません。でも議員は(議会という)合議体の一員として、主義主張を持って物事にあたることができます。社会情勢や関係性に左右されることなく、独自の路線を進むことも可能です。そしてそれを後押ししてくれるのは、皆さん「市民」です。

大学生の皆さんの行動力に期待しています。

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