2008年07月01日

平成20年度 北海道町村議会議員研修会

本日午後、札幌コンベンションセンターにて上記の研修会が開催されました。これは毎年この時期に開催されるもので、全道から町村議会議員が一堂に会します。

この研修会、私は2度目の参加なので(2,000人もの人がいても)冷静に落ち着いて講演を聴くことができました。また去年は同僚以外に知り合いの議員や事務局員はなく、ただただ席について講演を聴くだけでしたが、この1年間で多くの繋がりができ、会場内のあちらこちらで顔見知りの方とお会いすることができました。1年間の重みと経過を実感する場にもなりました。

さて研修会は、以下の2人の講師による講演で、いずれも普段私の考えていることを言葉にしてくださったような内容でした。共感でき勇気づけられるとともに、今の私の立場で実践できることも多くありました。ただ現状では力も知識も不足しているので、もっと学び取り組む必要があると思いました。
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『分権改革と地方議会のこれから』 朝日新聞編集委員 坪井ゆづる氏


朝日新聞が全国の地方議会や国民に取ったアンケート結果を基に、現状と今後について様々な分析と解説、展望をお話しされました。

◆全国の町村議員数は46,000人(1995年)→16,000人(2006年)
 平成の大合併の影響で町村が減少したのに加え、議員定数削減により大幅に減少している。

◆個人の採決時の賛否を議会便りやホームページで公開しているのは、5.4%にすぎない。議員は住民から負託を受けているのであるから、どのような判断をしたのかは公開するのが当然ではないのか。(先進例)三重県伊賀市では賛否と反対理由を議会便りで公開している。

◆議会は首長のサポート役ではない。チェックを行い緊張感を保たなければならない。
 現状は首長のサポーターになっている議会が多いでは。

◆議会と住民全体と距離を近づけることが重要。住民主権を形にすること。
(先進例)栗山町の議会基本条例、岩手県宮古市の住民投票条例、千葉県我孫子市の自治基本条例

◆今後、地方分権が進めば議会の権限や責任は大きくなり、力を持つことになる。この時に住民との距離を近づけることが最も重要。そのためには報酬や定数(プロ化とボランティア化)の検討だけでなく、顔ぶれを換える必要がある(現在の地方議会は「老男」→これを「老若男女」へ)。

◆町村議員にしめる女性の割合は6.9%(2008年5月)
 女性を増やさなければならない。すぐにでも取り組める方法として「後継者を女性」にする。

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『混迷する政局と日本の進路』  政治評論家 三宅久之氏


話術に長けた三宅氏は、政界との交流による情報や自身の経験を交えながら現政権について批評していきました。また、今後もっとも重要な問題として『人口問題』をあげ、最需要課題として取り組むべきとのこと。

◆国立人口問題研究所のデータによると、2050年には日本の人口は1億人を切り、65歳以上の高齢者が40%を超えると予測している。(=人口の逆ピラミッド化)

◆日本の社会保障制度は、人口がピラミッド型であることを前提に作られているので、近い将来立ち行かなくなる(あるいは既に破綻している)。

◆30歳前半の未婚率40%。年収200万円以下の労働者は、全労働者の1/3にもなっている。

◆円ブリオ基金によるデータでは、近年「中絶された胎児の数(推計)」が「出生数」を上回ったとのこと。
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