2020年03月03日

定例会は異例の展開/新型コロナウイルスの影響【月形町議会・令和2年度第1回定例会】

定例会1日目が終わりました。

町長欠席で始まった議会は、予定していた日程に対して都度対処して終わりました。その後、これからのこと(一般質問、予算特別委員会)をどうするか、全員協議会で検討・決定して何とか1日目を終えました。さぞや議長や事務局長は疲れたでしょう。私も疲れました。
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今日の議会は
・令和元年度の各会計補正予算
・新年度に向けた(今のうちに行うべき)条例改正
・令和2年度町政執行方針
・令和2年度教育行政執行方針
・令和2年度各会計予算と関連議案の予算特別委員会への付託
 
開会前の全員協議会で町長の体調不良と欠席が報告され、さらに、新型コロナウイルス対策のため議案審議は「いつにも増して簡潔、短時間に」と。もちろん必要な質疑は簡潔を念頭にほぼさせてもらって、別の機会(予算審議・一般質問)でできることはそちらに回しました。
 
町政執行方針と教育行政執行方針は書面配布で簡略化。いつもなら読み上げに2つで1時間半はかかっていたので超時短。これも「長時間の会議は感染リスクを高める」ことへの配慮です。(2つの執行方針に対する質疑は一般質問として行うことになっています。)
 
なので、今日はここまで。町長抜きでも問題なく進みました。
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ですが、町長は発熱と風邪の症状があるとのことで、数日間は自宅休養。完全に治るまでは議会への出席を自粛してもらうことに。風邪であれば1週間くらい、新型コロナウイルスだったら・・・最低でも2週間は出席できないでしょう。
 
なので、町長不在を前提に対応を協議しました。
 
■一般質問は文書回答に
通告〆切は明日15:00(当初は12:00)。1往復しかできないので、それを意識した通告書を出すことと、明後日11:00までに質問の詳細を文書で提出することに。1度の質問で実りある答弁を引き出すことが今回の課題になりました。
 
■予算特別委員会を前倒し
当初は12日(木)〜16日(月)だったものが、一般質問(10日11日)が無くなったので、10日(火)9:30〜始めることに。
 
■予算特別委員会は、担当課の判断で説明員を減らしてもよい
個別審議の際、これまでは主査クラスまで議場に入って説明していましたが《感染リスクを減らす》《新型コロナウイルス対応への配慮》で、説明員を減らしてもかまわない。答弁を急ぎ求めない。(議員は)状況を充分鑑みて質疑をする。などの申し合わせになりました。
 
■予算特別委員会の総括質疑の取り扱い
通常は総括質疑の答弁は理事者(町長か教育長)。予算特別委員会最終日(予定では12日(木))に町長が(体調回復して)戻ってきたら行う。戻ってなかったら・・・その時までに対応を検討する。
 
■傍聴者への対応
傍聴入口で注意喚起、アルコール消毒、マスクの着用のお願い。その上で通常通りに傍聴席での傍聴可能。(通常は役場1階・町民サロンで議場中継しているが、現在故障中で見られないとのこと。そのために議場への入場を許可)
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今、気がかりなのは・・・
 
万が一、町長が新型コロナウイルス罹患者だった場合、発熱前日(定例会前日)に、新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げているので、その会議で副町長や役場管理職と濃厚接触している可能性が高いということ。管理職がごっそりと抜けてしまったら議会どころではありません。
 
ということで、今はただ町長の体調回復を願うばかりです。


【追記:2020年3月4日 17:23】
本文中に誤解を招く表現があったので訂正します。
誤)完全に治るまでは議会への出席を認めないことになりました。
正)完全に治るまでは議会への出席を自粛してもらうことに。
「出席を認めない」と議会側で決定したわけではなく、「出席を控えていただきたい」とお願いしているのが事実です。お詫びして訂正します。

1日目午前終了。まさか!の緊急事態【月形町議会・令和2年度第1回定例会】

先程昼休憩に入りました。

議場も控室も、扉も窓も開け放って空気の入れ替えです。凛とした寒気がなだれ込んで、空気がリフレッシュされたのを肌で感じます。

今日から議会は出席者全員マスク着用です。万が一新型コロナウイルスに感染していても、他の人に飛沫を飛ばさないように。

そういう目的ならガーゼマスクでも事足りるので、私は(お気に入りの生地で作った)手作りマスクで乗り切ります。こういう時だからこそ気分を上げたいですから♪

審議内容はあとでまとめて報告するとして…

実は今日、町長は欠席です。今朝から体調不良(風邪の症状)とのこと…

今日は議案と補正予算審議なので、町長欠席でも進められますが、万が一の時には… 来週の一般質問がどうなるか… さらに影響も出てきそう。

(町長の体調が)とても心配です。

2020年02月27日

一般質問の答弁を書面で?【恵庭市議会の新型コロナウイルス感染対策】

今朝の北海道新聞の記事に目が止まった。
 
「恵庭市議会は新型コロナウイルスへの感染防止策として、開会中の定例会の一般質問を議場で行わず、理事者答弁を書面で受け取る方針を固めた。(中略)すでに質問内容は通告しており、各議員は理事者側から答弁書を受け取る。」
 
これって、通告書に対する答弁だけで終了ってこと?
通告書と答弁が噛み合っているならいいんだけれど・・・
 
月形町議会の場合、議員と町側が事前に摺り合わせをすることがないので(当日議場で一発勝負)、欲しい答えの半分くらいしか最初の答弁では得られない。その後の再質問、再々質問でその差を埋めていくわけだけれど、それが急にできなくなったら・・・ どうなっちゃうんだろう。
 
まあ、希望だけれど・・・
対面で一般質問できないから、文書ではなく【チャット】でできたらいいな〜。そしたらそのまま議事録できちゃうし。ネットで公開もできるし。ナンテネ。ICT化されていない上に、PCが一般化されていない現状では夢のまた夢だけどね〜
 
新型コロナウイルス感染対策で本会議がどうなるか・・・
議会運営委員会に提起しているので、3月3日の開会時には報告があるはず。

2020年02月13日

まちづくり常任委員会・所管事務調査報告【2月5日開催/農林建設課・企画振興課】

先日の「まちづくり常任委員会・所管事務調査」の報告です。今回の対象は農林建設課と企画振興課。
 
1)2019年産・農産物の生育生産状況(農林建設課)
■米:春からの好天で生育良好、収量増。ただし8〜9月の高温で高タンパク傾向(品質低下)がみられた。販売単価は同じだったg出荷量増のため、平年よりも販売総額は増えて約10億円。
■小麦:天候に恵まれ生育・登熟とも良好。単価は若干下がったが出荷量が大増。販売総額は一昨年並みの約5500万円。(小麦は隔年で両不良を繰り返し。昨年は不作)
■大豆:好天だったが播種時期で生育にばらつきあり。全体として単価、集荷量とも増だが個人差あり。販売総額は例年並みの約4500万円。(昨年は不作)
■花き:好天に恵まれ出荷量は例年同等だったが、低単価で推移したために販売総額は1割減の約5億円。
■蔬菜:北海カンロは異常果(種苗の問題)があり収量が大きく減少。それ以外(メロン、スイカ、南瓜、トマト、ミニトマト)は好天により収量増。単価が低迷した影響で、売上総額は平年並み。販売総額:メロン5千万円強、南瓜5千万円弱、スイカ・カンロ・トマト約1千6百万円前後、ミニトマト約1億7千万円。
■生産者数:土地利用型は生産戸数横ばい。ミニトマトは増えている。一方で、蔬菜や花きは高齢化と人手不足で生産戸数減少。ミニトマトに作付け変更も増えている。
《所感》
土地利用型は順調だが、施設園芸は厳しい状況が続いている。中山間地の月形町で地域農業を守るなら施設園芸の振興は不可欠。より一層の戦略的で総合的な取り組みが必要と思う。
  
2)地域おこし協力隊の状況(農林建設課・企画振興課)
■現在の地域おこし協力隊員は4人(今年3月〜+1人)
・農業研修員(=新規就農準備)2年目。研修をもう1年延長し就農予定。
・農業支援担当(1年目):JAに派遣。産地づくりやブランド化を推進。2年目は労働力確保を中心に活動予定。
・地域振興担当(3年目:2020年4月30日まで):2年目までは農泊、3年目はJR・イベント・SNS発信担当。
・観光進行担当(1年目):観光協会に派遣。現在はJRラストランに注力。2年目は環境協会関係業務中心に。
・博物館担当(学芸員):2020年3月1日〜。博物館の価値向上やPRに期待。
《所感》
地域おこし協力隊制度の設立趣旨と照らし合わせ、本来の目的が達成できているかのチェックは必要。過大な課題設定をすれば教育や支援も必要になる。安易な配置は誰にとっても良い結果をもたらさないと感じた。
 
3)町営住宅管理状況(農林建設課)
・入居率98.1%
・町営住宅は本来、低所得者の住宅確保が目的。現実には、町内の住宅事情により「入居要件を柔軟に運用」している場合がある
・民業圧迫のないよう配慮していく
《所感》
住宅需要と所得状況などの詳しいデータを元に、月形町で求められている住宅の実態を把握する必要がある。現実には、低所得者向け一般町営住宅より高所得者も入居できる特定公共賃貸住宅が求められているのではないか。そうなれば現在進められている町営住宅長寿命化計画を見直すべき。
 
4)(株)月形町振興公社の運営状況(企画振興課)
・明確な経営改善は図れなかった
・トマトジュース製造販売に不安。昨年の材料不足による製造源で在庫不足。製造作業員の高齢化の材料確保が長年の課題(←解決できていない)
《所感》
・2019年度は「再生の方向性を見極める1年」として出発したが、現実は・・・。経営陣(社長は副町長)の経営判断が待たれる。
・生産者がほとんどいない桃太郎を使ったトマトジュースの製造は限界だと思う。来年度、町が支援してミニトマトの共同選別ラインが拡充される。そこからジュース用に原料調達できるのではないか。冷凍技術の応用など工夫できる余地はある! 
  
 
《全体を通して》
今回の所管事務調査の対象はどれも、これから月形が発展するときに核になるようなもの。お金や人の循環を生む大事な仕掛けの部分。投資と戦略の対象。
上手くいっていれば、夢やアイデアを具現化するための方策を話し合う楽しくて活気のある場になるはずが・・・ 
現実には、課題への対応をするだけで辛い時間だった。自治体の経営に戦略がないのと、近視眼的視点でものを考えているからだと思う。これは担当者というよりも経営者(=理事者=町長・副町長)の問題。明確なビジョンがほしい。

2019年12月12日

スゴイ‼️の一言【鷹栖町議会定例会の告知チラシ】

鷹栖町議会(たかす町議会:北海道内)の定例会告知チラシはこんなに斬新!
 
今朝から議会関係者の間で話題沸騰です。
「新聞折り込み」は道内議会では割と一般的ですが、
「週刊誌の中吊り広告風」は超斬新!!

あまりに斬新で、ぱっと見たときにスルーしてしまったのですが
アレ?! となって見直しました。
こういう書式だと内容を理解できない私ですが(苦笑)、
この裏面は普通なので大丈夫(←もちろん工夫されて見やすいです)。

何はともあれ、
この発想と、形にする技術、それを許可する議会の姿勢が素晴らしいと思います。

議会の公式案内は以下のリンクからご覧ください。
https://www.town.takasu.hokkaido.jp/…/eve…/gikai_201912.htm

各議会が様々なアイデアを駆使して、議会に関心を寄せようと努力しています。
月形町議会も頑張らねば!

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