高齢化した実態に合わせた移動手段を!【平成31年第1回定例会/その7】一般質問の報告(3)

2.福祉タクシーを「月形町地域公共交通網形成計画」に盛り込んで!
 
■Q 宮下
 今、策定中の「月形町地域公共交通網形成計画(略して網計画)」には、社協が運行している「福祉タクシー(正式名称:福祉有償運送。登録のある要支援1以上の会員限定交通)」が含まれていない。
 国土交通省の「策定の手引き」には、網計画は地域交通の基礎となる計画(マスタープラン)だから、全ての公共交通を網羅するように、と書いてある。福祉タクシーも含めることができると書いてあるのに、どうして入れないの?
 
 月形町の周辺部(札比内、町南部地区=南耕地、昭栄、知来乙、中和)は公共交通が少なくてとても不便。今は朝晩のスクールバスだけだけど、網計画では昼間の時間帯にデマンド交通を走らせるとのこと。それはイイ。ぜひ進めて欲しい。
 ただ、札比内地区も町南部地区も高齢化率は50%になっていて、福祉タクシーの利用率が高い。また、運転できる人は乗れなくなるまでずっと自家用車を使うので、運転を止めるときは身体に不安を感じたとき。そうなったら福祉タクシーを利用するようになるのでは?
 年齢構成からも、これから福祉タクシーの需要は伸びると思う。それだけニーズがあるのだから、網計画に含めて一体的に管理運営していった方が良いんじゃないの?
 
■A 町長 
 これから高齢者が増えることは認識している。
 現在、高齢者の乗り物には「スクールバス混乗」「ぬくもり福祉券(民間タクシーチケット)」があるし、これからはデマンド交通が走る。これで(高齢者に限らず)全ての人の利便性が高くなる。
 
 網計画に福祉タクシーを含めなかったのは、福祉タクシーには独自の協議会があるから。そこで議論すればいい。あえて網計画に含める必要はない。
 
■Q 宮下
 福祉タクシーに独自協議会があるのは知っている。それはそういう制度だから。協議会があっても網計画に入れることはできる。なぜ含めないのか? 理由になってない。いつまで繰り返しても平行線なので、最低限の提案をする。
 
 町民からは「福祉タクシーの相乗り」要望がある。社協に確認したら「平成29年から相乗り要望がある。相乗りは制度的に可能だが、現状では運行費用と人員不足で対応できない。予算が付けば・・・」とのこと。町民のニーズが高く、社協もお金さえつけば対応できると言っている。この部分に予算をつけてくれるか?
 
■A 町長
 福祉タクシーの相乗り要望があるのは初めて聴いた。私の耳には入っていない。だが、今聴いたので検討する。

町外進学高校生には支援しないんだって!【平成31年第1回定例会/その6】一般質問の報告(2)

ここからは一般質問の概要と答弁を1つずつ報告します。ニュアンスが伝わるように日常的な言葉に置き換えて書いてみます。
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1.全ての町民高校生に教育支援を
 
■Q 宮下
 月形高校存続はとっても重要なことだけど、町内には町外に通う高校生もいるのよ。町内外から月高に通う高校生には1人平均年間18.6万円(予算額)の支援をしているのに、町外に通う町民高校生には0円。例えば、岩見沢−月形間の通学バス代は1ヶ月22,200円もするのに、岩見沢市民の月高生には半額助成、月形町民で岩見沢方面に通学する高校生は0円って、なんか変じゃない? 
 
 今年入学する月高生は20人以下で1間口も厳しくなってきた。地域特例校の指定を受けるには月中卒業生のうち半分が月高に進学しなくちゃならない。とても厳しい条件だと思う。
 今の月高は先生の数が減って選択できる授業が少なくなったし、特別支援教育に力を入れていて少し前とは変わった。月高では学べないことが多いのも現実。だから町外進学を選択する子ども達が出てくる。ただ現状では町外に進学した高校生は地元から見放されたような気持ちになるんじゃないかな。また、月高を選ばなかったために親に経済的負担を強いることになり罪悪感も感じているかも。だから、0か100かのような偏重した現状を多少なりとも改善し、月形町民であることを自覚できるくらいの支援が必要だと思う。
 
 月高支援を減らせと言っているんじゃない。今までと同じように支援した上で、町外に進学する子ども達にほんの少し応援してほしい。そういう提案なんです。
 町長は「いつか郷土に戻って地域をもり立てて」とか「郷土愛を育む」と言っているけど、ならば町外へ進学した高校生にほんの少しの支援をしても良いんじゃない? そうすることで郷土愛が育つと思うのだけれど・・・
 
■A 教育長 
 月高存続は重要な行政課題であり教育課題。なんとしても月高を維持する。今、この段階で町外に進学した高校生に支援をしたら月高に進学する生徒は減る。そういう事例がいくつもある。だからやらない。それに生徒達は、月高が優遇されている(月高以外は支援がない)のを知った上で進路を選択している。織り込み済み。
 
 なお、どこの高校に進学しようとも青少年健全育成基金は受けられる。札幌に通う学生がオーストラリアへの短期研修に利用した。
 郷土愛だって町外に進学した子どもにも育っている。先日の道新に、岩見沢農業高校卒業生の「春から札幌の専門学校で学ぶ。将来は地元(月形)に戻って働きたい」という記事が掲載されていた。
  
■A 町長 
 月高に通う生徒は3年間は月形の町民も同然だ。月形町の経済にも貢献してくれている。先日の卒業式では「3年間よく頑張って通ってくれた。おめでとう」と言葉をかけた。
 月高は月形の大切な宝であり自慢。なくすわけにはいかない。だから、月高以外に進学する生徒に支援することはない。

2019年03月17日

一般質問とは・・・【平成31年第1回定例会/その5】一般質問の報告(1)全般

先日の一般質問、上坂町長と私が初めて対峙した一般質問(6項目)は、2時間半(+10分休憩2回)とほぼ予定どおりに終わりました。
この間、お互い真剣に発言していたので一見充実した一般質問と思った人もいるかもしれませんが、中身は惨たんたるもの。全く議論になっていませんでした。
 
町長の答弁は、私の質問事項を否定するところから入り(←執行側とそれをチェックする側という立場の違いがあるので、対立するところから始まるのは当然。それは理解できるが・・・)、そのあとの質問意図の解説も指摘事項も提案も全く聴く耳がなく、ただひたすらに現状の説明と正当性を主張するのみ。何一つ受け付けず、最後は感情的な部分が見え隠れし、質問前より悪い状態で終わりました。
 
この要因は、「議論に不慣れ」な町長が「一般質問の目的を理解していない」ままに議論に参加したことにあると思います。これまでの2年半一般質問を傍聴してきましたが、町長と議員との間にお友達感覚があって「急所は責めずに寸止めで終わる」という(町民にとっては)モヤモヤ状態の一般質問しかなかったので、それが一般質問だと思っていたのでしょう。上坂町長にとっては初の真剣による勝負だったと思います。なので、通告初段階で「一切聞き入れない」と決めたのかもしれません。
 
私が一般質問するときに心がけているのは「議論によって問題の現実的解決策を見つけ、早急に町行政に反映させる」ということ。だから、
●常日頃から現在進行形の町政の課題を見つけるようアンテナを張り
●関係する町民の声を聴きに行き
●個人的事例から公的な課題をみつけだし
●その課題の背景や根拠などを徹底的に調べ
●今の月形町で取り組めることを提案する。

という流れで準備を進めます。
 
一般質問に取り組むことで法令や事業背景なども調べるので、ともすれば難しく専門的になりすぎます。なので、質問の際は「この件を初めて聴く町民=傍聴者が理解できるように」「平易な言葉」で「順序立てて」「論理的」にするよう心がけています。
 
今回の一般質問が終わってから傍聴者や記者とも話しをしましたが、みなさん私の質問意図も町の課題も理解していました。なので、私の質問がトンチンカンだったとは考えにくいです。
 
にもかかわらず、同僚議員からは質問中に「長すぎる」「同じ質問を繰り返してる」「何を聴いているのか解らない」などの小さな声のヤジが繰り返されていましたし、休憩中には「質問と全く関係ない演説を延々としている」「何で最初に具体的事例を出さないんだか。それだけ聴けば済むことなのに」などの大声の独り言も。
私の発言をちゃんと聴いていないだけでなく、「一般質問は単なる質疑でない」という原則を解っていないのだと思いました。残念です。
 
ただ一つ救いだったのは、堀議長が公平な采配をしてくれたこと。
過去には、質問途中で遮られ議長室に呼ばれた上で質疑終了のようなこともありましたから。今回は、答弁漏れの指摘など標準的な対応をしてくれて信頼感が増しました。

2019年03月16日

部屋の片付けは心の洗濯【定例会の合間に】

昨日で予算特別委員会の各会計の事業別審査が終わり、あとは月曜日の予算特別委員会/総括質疑と、本会議での最終議決だけ。(と言っても総括質疑は重要で重たいのですが・・・)
 
怒濤の1週間を乗り切って、昨夜は久しぶりに布団で寝ることができました。布団ってこんなに気持ちよかったんだ〜〜〜と思ったとたんに朝でしたけどね(笑)
 
毎年そうですが、一般質問と予算審議の時は「完全のめり込み体制」なので家事は最小限。家中がとっちらかってしまったり、食事が貧相になるのは仕方ないと、家族全員受け入れています。が、今年は・・・
 
例年3月は毎日のように降雪があるのに、今年は2月16日から一度も除雪しなくてもよい、豪雪地帯にとって天国のような年。なので、夫は24時間自由を手に入れ、私の経理システムを作り、アプリ開発の勉強をしているのですが、さらに家事全般も!
 
私たち夫婦は「労働時間は等しく」「家事は得意な分野を優先に、できる方がする」という基本があって、ここしばらくの家事は、時間的余裕がある夫が大部分を担ってくれました。
本当に有り難いことです。私が議員の仕事に集中できるのは夫のおかげが過分にあります。だからこそ、それに報いるのは議員の仕事を目一杯頑張ること。何があってもめげないよ。諦めないよ。ますます集中するよ! 
 
今日は土曜日。夫は札幌へプログラミングの勉強に出かけました。
ならば、部屋を片付け掃除をしよう! 
気になっていた雪崩を起こした新聞の山がスッキリし、ホコリだらけの部屋がサッパリし、トイレはピカピカになって・・・ 心の洗濯もできました。
 
おっ! 夫が帰ってきたので夕飯にしましょう。
では、また明日。

2019年03月13日

一般質問当日のあれこれ【平成31年第1回定例会/その4】

3月13日(水)一般質問2日目。

午前10時開会。傍聴者は5人+道新記者が2人! 
12月の定例会までは、毎回、私と道新記者1人しかいなかったのに、驚きです。嬉しいです。

すぐに楠議員が一般質問2問(予定時間60分)を行い、終わったのが11時10分。
さあ、休憩を挟んで私の1問目だ!と思いきや・・・ ここで午前は終了!

なんと! 私まで廻らなかった。予告していたのにゴメンなさい。


午後1時30分、午後の開始。傍聴者は3人+道新記者2人。

私の一般質問6問(予定時間は3時間)。
途中に10分休憩を2回はさんで、午後4時13分に終了。

あまりにも「空虚」。基本認識がこれほど違っていたとは…


今日はもう疲れ果てました。追々報告していきます。

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