2019年03月29日

町民の知らない数億円規模の事業を9ヶ月で決めるんだって!【2019年3月28日全員協議会/報告】

昨日の全員協議会に町が提示し、私が萎えた件。今朝の道新に概要が出てました。とても重要なことなので説明します。
ちなみに、月形町の一般会計予算は35億円、職員数67人です。

 
《1.月形町地域拠点化整備》 ← 5億円規模の公共施設の建設
 
■ 概要  
JR札沼線廃線にともなう代替バス、既存のバス路線、新たに町内を走るデマンド交通の起点となるバスターミナルを中心にした複合施設を建設する。
 
■ 複合施設に含まれる機能
・バスターミナル
・バスターミナル待合所
・図書館(現図書館規模 1035㎡)
・サロン(ふれあいサロンをする場所)
・観光PR施設
・民間事業所(商業スペース、生活関連サービス)
・集会施設(現多目的研修センター規模 400㎡)
・供用ロビー
・屋外広場
・駐車場
 
■ 候補地(既に3ヵ所に絞り込まれ、簡単な設計図アリ)
案1)ひまわり団地前+駅前住宅地(=月形駅と農協資材周辺)
案2)交流センター周辺
案3)月形小学校敷地(=月小グランド国道側)
 
■ 事業費
・各案とも、工事費として5〜6億円、土地買収は別費用。
・財源の一部にはJR北海道からの廃線支援金。
 
■ スケジュール
・今年5月に審議会条例を設置。一般町民を含む審議委員の募集。
・委員募集の前に町民説明会は開催しない。
・審議会では、提案された3案を基に
 (1)場所を決定→(2)必要な機能と面積を検討
・今年12月までに(約半年間で)結論を出す
・今年度中に設計業務の準備に入る
・審議会で「建設しない」「既存の施設を利用する」などの意見が出れば、審議会で審議する。
 
《私の懸念》
▼ JR廃線によってバスターミナルを建設することは町民の多くが解っているし、必要性も理解している。
一方、複合施設の建設を知っている町民はほとんどいないし、こんなに大きな施設が必要と思っているのか疑問。今回示された案はコンサルタントが調査を基に決めたもので、町民の意見は全く入っていない。たたき台とは言え、この段階で設計図までできているのも疑問。事業の進め方の順番が変。「建設ありき」で進んでいるとしか思えない。
 
▼ 人口減少するのに集会施設ばかり作ってどうするんだろう? 近くに交流センターもあるのに。
多目的研修センター並みの集会施設をつくるのに駐車場が狭すぎる。葬儀のときを考えたら・・・。車社会の今を考えてる?
複合施設に入る商業スペースはコンビニ程度の広さしかない。何を入れるのか?
5億円もかかる建物を建てるのに、半年で場所も内容も決定するなんて! 
 
▼ 建物のライフサイクルコスト(建設から解体までの全費用)は建設費の4〜5倍と言われている。5億円の建物なら・・・ そんなに費用のかかるものをポンと建てちゃっていいの? 
 
▼ 審議委員公募の前に町民に説明しなかったら、町民の理解は進まない。必然的に応募者は限られる。さらに、途中で町民のニーズを聴くこともない。最終的なパブコメはあっても、それでは遅すぎる。これで「町民の声を聴いて・・」と言うことが信じられない。
 
▼ 3つの建設候補地についても疑問。町民の導線から言えば、役場前の本町通がメインストリート(銀行、歯科医、商店が立ち並ぶ)で、候補地に挙がっている3ヵ所ともそこから300m以上離れていて高齢者にとっては歩ける距離ではない。高齢化の現実を踏まえて集約化するなら「行く必要がある場所」の周辺にバスターミナルがなければ意味がない。上坂町長の公約に「月形駅周辺に交流の場を作る」というのがあった。それに引っ張られてる? 町民の利便性より公約優先?
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《2.皆楽公園の再開発》← 集客するための大規模投資
 
■ 概要
皆楽公園は月形町にとって有用な資源だから活用するために「あれを新築」「これも改修」という内容。そうしないと経費がかさむし、集客力が落ちる。
皆楽公園一帯の指定管理者の振興公社は赤字が増大。それを改善するためにも再開発が必要(という展開)
 
■ 検討事項とスケジュール
・皆楽公園内の改善すべき項目はコンサルタントによって洗い出されているので、それを基に何を優先して実施するかを審議会で検討する。
・上記(拠点化整備検討の)審議会でこの件も検討する。
・結論を出す時期も同じ。今年12月。
 
《私の懸念》
▼ 皆楽公園を観光施設にして再開発するという展開だが、投資額がいくら必要か、それによってどれだけの収益があがるのかという基本データが全くない。それなのに再開発の優先順位をつけろって! ムダな投資を助長するようなもの。
 
▼ 振興公社の赤字と皆楽公園の再開発は全く別物。そもそも振興公社は公園管理の指定管理者。赤字がかさむなら指定管理者から外れればいい。いっしょに考えていること自体が制度を理解していない。
 
▼ 上記の拠点化施設とこの再開発、審議するポイントが全く違う。皆楽公園の再開発には経営感覚と専門知識が必要なのに、同一の審議会で短期間に決定していいのか? 再開発には多額の費用が必要なのに、そんな安直に決めて大丈夫?
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どちらの案件も疑念と不安がいっぱい。書いても書いても書き足りない。
 
今年1年で色んなことを一気にやるつもりだけれど、本当にできるのか疑問。既に決まっていることも含めて、町が取り組むのは・・・
(1)町立病院の公設民営化、診療所化
(2)JR代替バスの運行準備完了(1年後に運行開始)
(3)振興公社の赤字削減
(4)IP告知端末の入れ替え
(5)複合施設建設の場所と内容の決定
(6)皆楽公園の再整備内容決定
 
月形町は小さな自治体。年間予算35億、職員数は67人。財政も職員もパンクしないか心配。やっつけ仕事にならないかも不安。
じっくり時間をかけて取り組んだ方がイイと思うんだけどな〜

2019年03月28日

あ”−−−(吠えたい気分)/【平成31年第1回臨時会&全員協議会+知事選】

今日も雪。そして午前に臨時会。平成31年度に更改されるIP告知端末(テレビ電話)の財産取得が主な議題。これは手続き上の既定路線。問題なし。
 
つづく全員協議会。全く事前予告なく、町側から(私には)とんでもないことが提示された。
この時期にコレをやるの? 
これホントに必要なの? 
町民のこと、ホントに考えてる?
 
この件、町民の暮らしや町財政に直結することなので詳しくお知らせしたいけれど、今日はもう気力がないので、明日にします。
この件、議員選挙で取り上げるしかない。
 
あ”−−−−− ジレンマにおちいってます。
 
町民の暮らしに直結することだからこそ、町民のみなさんにこの現状を知ってほしいけれど、事実を書けば書くほど「うちの町はとんでもない」と言いふらしているようで心が痛い。本当に心が痛い。
良いことを書きたいし、町が良くなるようにしたいけれど・・・ 
今はこの流れを止めないと町がダメになってしまうと思うから。
今のままで明るい未来は全く描けない。止めることしか考えられない。
 
 
今日の午後、小雪の舞い散る中、知事選の鈴木直道候補が月形に来て演説をしていった。初めて生の演説を聴いた。短い時間だからもあるけれど、イメージ戦略で具体性がない内容で何をどう評価して良いのかわからなかった。
石川ともひろ候補はどんな演説をしているんだろう? 月形にいつ入るのかが解らない。ぜひとも生で聴いてみたい。

2019年03月27日

総会&フロアーカーリング【月形日赤奉仕団】

昨日(3月26日)午前は月形日赤奉仕団の総会。そこに来賓(町、社協、高齢者福祉・保健施設、障がい者施設の代表者)が加わって会食。そして午後は懇親会。フロアーカーリングで汗を流し、笑い合い、おしゃべりをして親睦を深め、これからの1年も頑張りましょうと声をかけて解散になりました。
 
この総会で1年間の活動を振り返ってみて「月形町内はボランティアなしでは成り立たない」と強く実感しました。私のように現役世代は出番を少なくしてもらっているのですが、日赤奉仕団としては実に多くの活動をしています。一部を紹介すると・・・
 
各施設への奉仕活動
■月形愛光園(高齢者福祉施設)
・エプロン畳み=利用者さんの食事用エプロンの整理
 (1回2人・2時間、月3回、年間36回)
・タオル30枚、ウエスの提供
・愛光園祭のお手伝い(H30年度は地震で中止)
 
■藤の園(高齢者福祉施設)
・コーヒータイム=利用者さんがおしゃべりを楽しむ場
 (1回3人・2時間半、月1回、年間11回)
・タオル40枚、雑巾25枚、ウエスの提供
・藤の園園遊会のお手伝い(3人)
 
■月形緑苑(高齢者保健施設)
・昼食バイキングのお手伝い
 (1回2人・2時間、年4回)
・雑巾39枚
 
■友朋の丘(障がい者福祉施設)
・施設内行事のお手伝い=七夕、餅つき、節分、ひな祭り
 (1回3〜5人、年4回)
・雑巾25枚
・友朋祭のお手伝い(H30年度は地震で中止)
 
■雪の聖母園(障がい者福祉施設)
・雑巾25枚
・雪の聖母園祭のお手伝い(3人)
 
これ以外に、社協や町内各種団体が主催する各種行事のお手伝いにも参加している他、役員さんは町の各種審議会や協議会委員の当て職も。
 
ボランティアに対する地域のニーズは高まっていますが、会員自身の高齢化や会員不足などもあり日赤奉仕団の運営は大変。福祉の場面でボランティアが担ってきたものを【業務】にするには、施設自身の人手も賃金も足りず・・・。そして(町内には男性が多数を占めるボランティア団体もありますが・・・)この福祉系ボランティアを担い手の大半が女性だというのも気になるし、今日来賓で来られた各代表者は全て男性というのも気になる。
 
色々気になると疲れちゃいますね。でも、大事なことだとも思ってます。

2019年03月25日

葬儀出席は公務? 公文書に掲載?【平成31年第1回定例会/その12】一般質問の報告(7)

さて、長々と書いてきました一般質問の報告はこれで最後。
 
この件「行政報告への葬儀の掲載」に気づいたのは1年3ヶ月前。当時 facebook で取り上げたところ多くのコメントを寄せていただきました。その時、町民として役場担当課に疑問を投げたのですが全く変化がなかったので、議員に復帰したこのタイミングで上坂町長本人に確認したいと一般質問しました。
 
この件は、基本的人権や個人情報やプライバシーの問題を含んでいると私は考えているのですが・・・ 町長答弁に絶句し、声を荒げて反論したものの一気に空虚な気持ちに。私にとってはあまりにショッキングな答弁だったので、なかなか文字にできず・・・報告が遅くなってしまいました。ゴメンなさい。
 
この先、私はどう対峙すればいいのか戸惑っています。意見の対立ならば議論を通じて理解できる可能性がありますが、基本的な認識の違いはどうすれば・・・ コメント、お待ちしています。
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6.行政報告への葬儀の掲載を止めて!
 
■Q 宮下
行政報告とは、定例会ごとに行われるもので、前回の報告後3ヶ月間に町がどんな仕事をしてきたかを、議会(ひいては町民)に報告するもの。月形町では「日程表書式の書面報告」という形をとっている。
 
この行政報告に、
○月○日  葬儀(△△家)  □□場所
と明記されるようになったのは平成29年6月定例会に提出された行政報告からで上坂町長の指示による。(前町長時代から町幹部が葬儀に出席していたが、行政報告への掲載はなかった。)
この件に気づいたとき(平成29年12月)総務課に問題点を指摘し改善を求めたが、なんら変化のないまま現在に至っている。
 
私には理解できないが、「葬儀」が公務の1つとして捉えられるのだとしても、行政報告への表記の方法は個人情報やプライバシーに最大限配慮したものでなくてはならない。それは、行政報告が公文書として長期間保存されるものであり、多くの人の目に曝される可能性があるから。
 
過去に同様の指摘をしたが今も掲載が続いているのは、町長に考えがあってのことだと思う。以下の4点に回答を。
 
1)葬儀出席は公的な行政の仕事なのか?
2)葬儀は「家」を単位とするものなのか?
3)個人情報やプライバシーの問題から、町報への掲載にも確認が必要な状況なのに、公文書となる「行政報告」に掲載することに問題はないのか?
4)[町のホームページ > ようこそ町長室 > 主な動き]には葬儀以外が掲載されている(=葬儀は掲載されていない)。なぜ変えているのか?
 
■A 町長
1)葬儀への参列は、町民に敬意を払うという意味で「公務」としている。町民に等しく弔意を表すという意味。月形の思いやりであり、しっかりと受け継いでいく。公務なので行政報告の1つとして掲載した。
2)「家」については答えられない。
3)町として弔意を表したいということ。遺族の意向を踏まえている。問題ない。
4)ホームページは「主な動き」であり、全てを掲載していない。問題ない。
 
宮下議員は常に情報公開すべきと言っているのに、なぜこの件にこだわって公開するなと言うのか、解らない。
 
■Q 宮下
公務であるならば説明の必要がある。どうして「家」と書いたのか説明しないなどありえない。また、過去の町長時代も(葬儀出席など)同じ行為を行ってきたのに、上坂町長が初めて掲載することにした。先ほどの答弁では不十分。
 
町長の認識はおかしい。私が情報公開を求めているのは一般的な行政の情報であり、その情報が多くの町民に関係することだから。一方、この件は故人と遺族に限ったプライベートなことで、あえて町民が知る必要がない情報ではないのか? また、葬儀は故人のものであり「家」という標記で掲載することに疑問がある(←家父長制に通じる。町民が「家」と標記することは自由だが、公的立場が「家」と記載することに違和感。)これは基本的人権(=個人の尊重)に関係する。
 
基本的人権やプライバシーと、情報公開(=公共の福祉)の違いも解らないなんて! そんな感覚で・・・(この先は興奮していたので、何をどう話したか不明。後日議事録で確認します。)
 
ここまで色々議論をした。これを踏まえて
今後も行政報告に葬儀を掲載し続けるのか? 止めるのか?
 
■A 町長
掲載は止めない。

2019年03月24日

役場に事業仕分けを【平成31年第1回定例会/その11】一般質問の報告(6)

5.役場が機能するために、大胆な事業仕分けを!
 
■Q 宮下
ここ数年、地方創生もあって色々な計画が作られ、毎年のように新しい事業が盛り込まれているよね。その一方で、古くからの事業も温存されていてスゴイ数の事業数になっていない? 予算をつけただけの事業も多くて目的を達成できてないように見える。それに、最近の役場の仕事は様々な分野にまたがっているし、高い専門性も必要。さらに働き改革を進めるためには効率化が求められている。
つまり、事務事業の見直し=大胆な事業仕分けが必要なんじゃない? 大胆な事業仕分けによって事業の絞り込みをして(職員が能動的に取り組む)余裕が必要だと思うんだけど。
 
この件について上坂町長は「行政改革推進委員会のご意見をいただき・・・」というけれど、櫻庭前町長時代から同じことを言っていて何も改善されていないよ。それに、行政改革推進委員会は非公開の組織だから、どんなメンバーで何をやっているのかもわからない。
 
だから私は、公開や町民参加の事業仕分けを提案したい。そうすれば削られた事業に理解が生まれるんじゃない? 事業仕分けのやり方は既に確立されているし、全国各地で事業仕分けをやっている団体もいるから力を借りればすぐにでもできる。
 
■A 町長
この件は、宮下議員と同感だ。
町長になる前の12年間、行政改革推進委員(最後は委員長)をやってきたが、答申通りにはならなかったから(宮下議員の考えは)理解できる。
 
町長になってみると、国や道の色々なしばりがあって思うようにいかないのが解った。評価をしないと(国や道の)予算が獲得できないから、町は常に計画の評価をやっている。なので、計画につぶされるようなことはない。
 
月形町独自で進められることはやっていきたい。まずは、町民の代表的立場である行政改革推進委員会で、意見をいただきながら進めたい。
__。__。__。__。__。__。
 
私は「公開の場での町民参加の事業仕分け」を提案したのに・・・
私の意見に同感だというから期待してみたら、結局は今まで通りに「行政改革推進委員会で検討する」という結論とは!
 
全くもって、何も聞き入れない冷酷さを強く感じました。

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