2018年03月21日

2時間あれば【月形日赤奉仕団ボランティア/月形緑苑・バイキング昼食】

先週の水曜日(3月14日)、連日の月形町議会傍聴の最中、日赤奉仕団のボランティア活動がありました。町内にある介護老人保健施設・月形緑苑(リョクエン)で「バイキング昼食」のお手伝いです。先輩でご近所のチーちゃんと一緒に行ってきました。

「バイキング昼食」は利用者のみなさんがとても楽しみにする特別メニュー。普段は配膳された状態で食事を始めるのが、この日は自分で選ぶところからスタートするんです。施設では月に2回程行われているそうですが、日赤奉仕団では3ヶ月に1回、2人1組でお手伝いに行っています。

この日のバイキングメニューは、巻き寿司5種と甘酒。他に小鉢とデザート。

調理師さんが「好きなものを選んでください。どれにしますか?」と声をかけると、パッと瞳に光が差し、活力がみなぎって来るのを感じます。最終的に「全部!」という人がほとんどなのですが「自分が選ぶ」という行為そのものに意味があるのを強く感じました。

与えられるのではなく、選び取ることの喜び!
いくつになっても重要な活力の源なんですね。

さて、ボランティアで参加した私は、選んだお寿司にお醤油をかける役。減塩を意識した食事なので、丁寧にチョットずつかけることが重要なんですよね。「お醤油かけますね〜」と一声かけると、みなさんも一言返してくれて、心が触れ合うようで楽しかったです。
チーちゃんは甘酒をよそって手渡す係。ここでもまた一言。

職員さんも私たちも全員マスクをしているから、意思の疎通をするために声は大きくハッキリと、そして目を真っ直ぐに見て気持ちを込めて・・・
そっか! 「バイキング昼食」は、選ぶことだけじゃなくて会話と心のつながりが増えるから楽しみなのね♪

お手伝いしながら調理師さんにも色々教えていただきました。
のり巻きの海苔は、網タイツみたいなスリットが全面に入っているんですって! 
高齢者のみなさんが食事を楽しめるような工夫された食材が色々あるんですって!! 
知らなかったな〜。 勉強になりました。

ボランティアを終えたあとは私たちも食事をいただきました。ご馳走様でした。

家を出てから終わりまで約2時間。ほんのちょっとの時間で出来るボランティがあります。

傍聴で解ること【一般質問の傍聴/浦臼町議会】

今回は隣町の議会の話し。

昨日(3月20日)、お隣の浦臼町(車で北に20分)議会の一般質問があったので傍聴してきた。
浦臼町は人口1,900人ほどで、明治32年に月形から分村してできた町だが、北海道の地域割りでは別(月形は南空知、浦臼は中空知)になるので交流は少ない。ただ、最近はJR札沼線沿線として一緒に協議しているので以前よりは身近かな。

浦臼町議会は議員9(うち女性1)。唯一の女性議員、折坂議員とはほぼ同じ時期に議員になったこともあり、ともに高めあう仲。折坂議員は町内で仲間との勉強会を続け、様々なことに問題意識を持って一般質問をしているので、ずっと傍聴したいと思っていた。

当日は6人の議員が一般質問に立ち、午前10時〜午後3時半まで、昼休憩(約1時間)と短いトイレ休憩が少し入る程度で一気に進められた(一般質問のあとに本会議が予定され、最終議決をして閉会する流れだからビチビチになるのは当然)。ここの議会も圧縮感があって効率的に運営されていた。そして傍聴者の数も多い。1日通しで聴く人もいれば、都合の良い時間だけちょこっと聞きに来る人もいたりして・・・総勢10人。そのうち半数は女性。なかなか。

【浦臼町議会の一般質問】
・最初は一括方式、再質問からは1項目ずつ。1項目再々質問まで。
・対面(質問席が議席の中央に設置される)
・質問時間は、(答弁も含め)1人最大1時間。
・資料は、定例会で使う全てが一綴りになった資料が全体に1部(閲覧のみ)+質問者と項目を記載したA3両面チラシ(事前に町内に新聞折り込みで配布してあり、当日配布はナシ)
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【傍聴】で気づいたこと

■傍聴者は皆、新聞折り込みされた一般質問のチラシを手に集まってくる。というのも、傍聴者への資料は、定例会の全てが一綴りになった閲覧用が1部あるのみで他にはない。一般質問の順番や要旨を知るにはチラシが無くてはならない状況だから。(私は事前にもらっていたので手元にあったが、もし町外の人や新聞をとっていない人がふらっと来たら訳がわからないだろうな〜。ここは改善の余地ありと思う。)

■閲覧用の資料には議案や通告書、予算書や追加資料等も全てあるので、ベテラン傍聴者は順番に読み込んでいる。こんなに読まれてるなら、何部かあってもいいようにも感じた。

■傍聴者の中には、議員の仲間だけでなく、傍聴が趣味で20年来通っている人など、関心が高い上に議員と親しい人も多い。気軽に会話を交わしている様子が「身近」な印象を与える。

■傍聴席用に前方天井にスピーカーが設置され、とても音響が良かった。耳の遠い高齢者の方も聴き取れているよう。また、傍聴席が議席より数メートル高い位置にあるので、議場全体を見渡せて臨場感があった。傍聴に来たくなる要素だと思う。
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さて、今朝の北海道新聞(空知版)に、昨日の浦臼町議会で激しく議論された「ジビエの解体処理施設」について掲載されていたが、昨日の議論の様子とは全く違った印象の記事になっている。

一般質問で2人の議員が、現場の実態をもとに事業の詳細を問い質したのに対して、町側の答弁は曖昧な部分が多く、外野の私でさえも「この程度しか中身が決まっていない事業を承認させるのか?」と町側の強引な進め方に疑問を持った。
一般質問後の新年度予算の議決では、この施設の部分で反対討論2本(賛成討論2本)があった上で原案可決になったとのこと。

そんな雰囲気を微塵も感じさせない、この記事! 

傍聴席に記者はいなかったので、町側からの事前情報で全てを書いた記事のように見える。でもその違いが解るのは私が傍聴していたから。実際には、全くこれからのスタートで、指摘された様々な課題を解決していく必要がある。これじゃあ議会で課題をあぶり出し、まちのために努力している議員が可愛そうだ。

2018年03月19日

火葬場待合所の建て替え【月形町H30年度予算詳細/その1】

これから数回、私が気になった個別事業や特定テーマについてお知らせしていきます。
最初は「火葬場待合所の建て替え」について。

多くの町民が北海道新聞(2月23日朝刊)の報道で初めて「火葬場待合所が建て替えられる」ことを知り、同時にとても驚き、町内ではかなり話題になっている。

というのも、今年度約4千数百万円をかけて火葬場本体と駐車場等を整備して「これで20年間は安心」と町長が言っていたからだ。当時も待合所(平成3年木造建築)は建っていたが、2,3年前に改修していて見た目に綺麗だったし、何より、葬儀の際に待合所を利用する人は少なかった(火葬が終わるまで、式場に戻って待つ遺族がほとんどだから)。つまり、待合所にこれ以上のお金をかける必要はないと多くの町民が考えている。

予算審議で明らかになったのは以下の通り
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■新火葬場待合所(本体工事 2,479万円+備品 235万円= 2,714万円/工事費財源は過疎債)
・90㎡(これまで 52㎡)
・40人が入れる休憩室
・給湯室を1.5倍の広さに(=屋外水道廃止)
・バリアフリートイレ設置(=屋外トイレ廃止)
・合併浄化槽の設置(これまでは単独槽)
・備品として テレビ、食器棚他を購入

■情報(住民課長の説明と答弁から)
・直近の利用実績:火葬31件のうち、16件は待合所の利用ナシ。8件は1〜3人の利用(← 他に細かい説明があったがメモ間に合わず)
・住民からの要望は1件もない(← ココ重要! 住民課長が明言)
・月形町議会まちづくり常任委員会から建て替え要望があったから予算化した。(← 10月31日に常任委員会は現地視察を実施し、一部の議員から意見があったとのこと。さらに、12月定例会一般質問で金子副議長が待合所建て替えの質問(要望)をしている。)

■質疑応答から
大釜議員Q)待合所の建て替えが必要なら昨年の本体工事のときに一緒に行い、1つの建物にした方が建設費も安くなるし、(除雪も含め)管理しやすかったのではないか? 
住民課長A)本体の計画を立てた当時は待合所の改修後すぐだったので建て替えの必要がないと判断した。しかし、常任委員会から要望があり建て替えることにした。
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みなさん、どう思います?

●町は、町民からの要望が1つもない中で、どうして建て替えを実施するのか? 
●一部の議員からの要望ですぐに予算化するのか?
●議会も、昨年の火葬場本体工事の予算審査の際に「待合所はこのままで良い」と判断したから了承したのではないか? 
●それを覆す予算が出された今回、その必要性を再検討したのか? 
●町民からの要望が1つもないのに、そのまま賛成するのか?

そもそも人口減少が著しい中で、公共施設の維持管理が大変になることは明らか。だからムダなものを整理して有効活用しようと公共施設管理計画や長寿命化計画をつくり、計画的に橋を修繕したり円山運動公園を廃止するなどしてきた。これが今の行政の流れ。
●利用者が少なく町民からの要望もない施設を建て替える必要があるのか?

もし、有力議員の鶴の一声で決まっていくのなら大問題だし、それを許してしまう議会もどうかと思う。

2018年03月17日

傍聴しての感想【月形町議会 予算特別委員会&第1回定例会/終了】

昨日(3月16日/金)午前中に予算特別委員会の最終審議「総括質疑」が行われ、委員長と議長を除く全議員から一通りの質疑があって(総括質疑をすると議会だよりに掲載)、その後の討論はナシで平成30年度予算(一般会計を含む計6会計)は原案可決(←ここまで傍聴)。
午後から本会議があり、議会として予算を認めて閉会しました。

今回、月形町議会の一般質問と予算審査全日程の計4日間を傍聴したので、全体的に感じたことを記します。

※ 写真は役場正面の樹木。メタセコイヤも、きたこぶしも、松も、下枝をスッキリ整えてもらってサッパリ。今年は雪が多いので、高い位置まで選定できています。雪が融けたら雰囲気が変わっていることでしょう。(3月15日撮影)

■ぼやけてぬるく、薄い緊張感
・・・ この1年の方向を決める3月定例会だというのに全く緊張感を感じられなかった。特に今年はJR札沼線や町立病院がどうなるのか町民が関心を寄せている(もしかしたら、町民はもう諦めたり呆れていて関心を寄せていないかもしれないけれど、少なくとも話題にはなっていて多数の記者が傍聴に来る状況)なのに、その雰囲気を全く感じさせない議会だった。
総括質疑は全員が行ったが必ずしも総括的でない問いも多かった。そもそも、一つ一つの事業を精査する段階で質疑を行ったのは4人の議員だけ。3人は石仏状態で一言も発しなかった。これらも緊張感が薄くなる要因だと思う。

■氷の上を滑るような質問と答弁。傍聴者の無力
・・・ 議員の質問や質疑は最初だけは勢いがあるが、答弁に疑問が残っても、真意が伝わっていなくても食い下がることなく収めていた。一方、答弁する町長は「議員と同感」を多用し、職員は狭い範ちゅうだけを答える場面が目立っていた(どこかで見たような光景)。
結局、深みのない、表面を滑るようなやりとり。私にはいくつもの疑問が残ったが、議員が納得したらそれ以上を聴くことは出来ない。傍聴者は無力だとしみじみ思う。

■町民の関心ある話題はスルー?!
2月の「議会と町民の懇談会」で町民の関心が高かったのは、町立病院の医師確保と経営の問題。町政執行方針には例年通りの当たり障りのない言葉が少しあるだけ。一般質問もなく、町立病院事業会計の予算審査での質疑はゼロ(総括質疑で笹木議員がそれとなく触れてはいたが・・・)。一般会計からの赤字補填が年々増えて今年は1億4千万円(去年より3千万円増)にもなっているのに!大丈夫なの?

■達成可能な数字だけが独り歩き
事業には目的がある。それを達成するための予算(のはず)。だけど目についたのは「実績をもとに、実現可能な範囲で予算化した」事業。テクニックとしては理解するが、それじゃあ予算を消化するだけで事業が先に繫がっていかない。
月形町をどうしていきたいのか、明確な意思とそれを具体化する策が欲しい。

■町長の想いは解った。具体的に何をやるのか?
いつものことだが、町長の「想い」を聴く場面はたくさんあった。だけど、それをどうやって実現するのかは一度も聴けなかった。予算を見てもわからなかった(明確な政策を打ちだした事業はなく、これまでの延長線上や上乗せした事業がほとんど)。
数名の議員から「計画性や検証性が不足している」との厳しい指摘に、「私もそう感じる」と答えちゃダメ。町長がやりたい「まちづくり」を実現するために予算を組むのだから。町長が提出した予算なのよ!

この辺で止めておこう。個別の事業については別立てて。

私、町長は批判されてナンボだと思ってます。そこが議論の始まりであり、相互理解の糸口になるから。
多様な社会で、批判を避けたり、批判されないことが良いことだと考えているなら、結局、何もできないでしょう。

2018年03月15日

【月形町議会 予算特別委員会/開催中】 ← 傍聴中

昨日(3月14日)午後から平成30年度の予算特別委員会が開催されています。

今日の午前中までに一般会計が終わり、午後は特別会計。そして明日は総括質疑になるもよう。
新年度の予算なので、新しい取り組みについて活き活きした説明が聴けるかも〜とか、暮らしの不都合が改善されるかも〜とか、期待をよせて傍聴しているのですが・・・ 

いまのところモヤモヤと沈んだ気持ちになっています。細かいことは後で。
今朝の北海道新聞(空知版)に大きく取り上げられた「新規就農支援事業」についても、のちほど触れたいと思います。

午後は1時30分〜 町立病院予算も審議されるので、しっかり傍聴してきまーーーす。
ふ〜〜〜

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