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2017年03月12日

忘れて欲しくないこと【東日本大震災から丸6年の3月11日】

昨日は、東日本大震災から丸6年の3月11日。何年経っても心に刺さる1日です。

昨日は、夕方札幌で開催される「震災を忘れないで 〜子ども達が見た 3・11〜」に参加するため、昼過ぎから夫と二人で札幌に出ていました。
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「多くの人と発災時刻を迎え、共に祈りを捧げたい」と午後2時半頃に地下歩行空間に入ると、2カ所のイベントスペースで震災関連の催しが展開されていました。その1つで時間を待つことに。

私たちと同じ想いの人が次第に集まってきたものの、土曜日の午後の地下歩行空間はたくさんの人で大賑わい。中央通路はたくさんの人が往来し、ひとときも休むことなく楽しげな話し声や様々な音で溢れていました。

イベントスペースには微かな音で時報が流れ始め、「その時」が近づいていることを感じさせます。人々がステージに注目し、午後2時46分、黙とう。目をつぶると、あの日のテレビ映像が浮かび、体験した振動や音や光景が蘇ります。 
・・・ 亡くなられた方のご冥福をお祈りします。全ての被災したみなさんの心が穏やかになりますように ・・・

大きな合図があったわけでもなく、それとなく始まった黙とう。ただ、多くの人が「この時」を気にかけていたのでしょう。地下歩行空間に漂う喧騒は次第に静まりだし、黙とうが終わる頃には、人がゆっくりと移動するだけになっていたような空気感。目を開ければ黙とうを始めたときよりも多くの人影が目の前にあり、たくさんの祈りがそこにあったのを実感できました。
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午後4時半。斜めから差し込む優しい日射しの中で「震災を忘れないで 〜子ども達が見た 3・11〜」は始まりました。この企画は、東松島市の高校生語り部、尾形さん(高3←当時小6)と武山さん(高1←当時小4)から震災当時のお話を聞くというもの。すでに、9日に旭川市、10日に夕張市、11日昼間には地下歩行空間でも開催されていました。

被災当事者の二人が、当時の写真とともに、実体験を自分の言葉と目線で語る会。生々しい事実は時の経過を感じさせることなく、私たちを「あの日の東松島市」に連れて行ってくれます。ただ尾形さんが「どんどん記憶が薄れていくんですよね。写真を見てもどこだか思い出せないことがあって」と。

私たちのように遠隔地にいると「その時」は記憶の断片として保存され、いつでもそのままの形で取り出すことができます。けれど彼女たちにとって「その時」は連続した暮らしの一瞬であって、常に上書きされながら日常が成り立っているのです。まちは復旧復興と共にどんどん変わり、物理的な変化にさらされています。子どもから大人への成長と共に記憶が薄れていきます。さらに、辛いことを忘れるのは心の癒しの過程に組み込まれたもの。忘れるのが当たり前だし、忘れた方がいいのかもしれないのに・・・

彼女たちは「震災の記憶を忘れたくない。震災がなければ今の自分ではないから。自分が覚えているために私はこの活動を続けています」と。ならば、私たちのような(被災者でない)人達に「忘れないでいて欲しいことは?」の問いに、
「日本はどこも災害が多い。絶対に安全なところなんてないと覚えていて欲しい」
「日常は永遠に続かない。だから、今ある日常を大切にして欲しい。感じたときに想いを伝えたい」
「復興には終わりがない。そのことを忘れないでいて欲しい。」

もう一つ印象的だった言葉がありました。
一番助けてほしいと思ったのは、このくらいの時間帯(午後6時頃)」

この夕方6時くらいの時間帯とは・・・ 
午後2時46分に地震が起きて立て続けに津波に襲われ、何とか高い場所に避難したものの服や足元は水で濡れた状態。津波が落ちつき始めたのでに安全な場所に移動したころ。外は薄暗くなり、ずっと雪がちらついていて寒くてしょうがない。それなのに、油と海水とが混じって一面に広がり火を焚くこともできない。 ・・・ 心細い ・・・ そんな時間帯だったそう。

いくら助けが欲しくても、災害が大きければ大きいほど公の助けが行き渡るには時間が必要で、発災数時間後は遠くからの助けがまだまだ間に合わない時間帯。だからこそ必要なのは自助(自分で身を守る術)と共助(地域での助け合い=互近助)。辛い時間を乗り越えるための準備は、気軽に声を掛けあい、助け合い、分け合える関係性を作っておくこと、と。日々の暮らしの心がけと積み重ねが大事だと改めて教えられました。

尾形さん、武山さん、どうもありがとう。

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