2017年01月30日

今こそ議会の出番!と思うのだが・・・【JR主催:JR札沼線 住民説明会@新十津川】

去る1月25日(水)午後4時から、JR北海道が主催する「JR札沼線 住民説明会」が沿線で初めて、新十津川町で開催された。内容は言わずもがな、JR札沼線の北海道医療大〜新十津川間のバス転換(廃線)について、JR側による住民への説明である。

この日に開催されることを北海道新聞で知った私は、JR側の詳細な説明が知りたいと会場に足を運んだ。

開始20分ほど前に到着。会場入口で関係者に「町外から来たが参加できるか?」と確認すると、「沿線住民ですか? (町民以外なので)発言を控えていただければ参加に問題はありません」とのこと。入場すると会場にはテレビカメラが10台近く配置され、マスコミ関係者が“いっぱい”としか表現できないほどいるのに対して、住民はまだほんの数人。主催者席にはJR関係者とおぼしき人が3人座ってじっと待っていた。ハッキリ言ってこの雰囲気に圧倒されてしまった。

さて、開始時刻になる頃には次々と住民(ほぼ新十津川町民)が集まりだし、イスと机が足りなくて追加されていく。参加住民の多くは50代〜70代の男性。女性は片手よりちょっと多いくらいで高齢の方が目立った。私より若い人はほんの少しだったと思う。最終的には43人(道新に記載)が集まった。

説明会は、まずJR側がこれまでの経過と経営状況を説明した。その内容は、昨年12月18日に、沿線3町長(新十津川町、浦臼町、月形町)に対する「要望書への正式回答」時と同じ内容とのことだった。《※ 詳しくは末尾に記載。全てを記録したものではないので、参考程度に。》

その後の【質疑応答/意見交換】では会場から次々に手が上がり、住民がそれぞれの想いを述べた。JR側が「私企業における経営」を問題にするのに対して、住民側は「鉄道の価値」「鉄道のある暮らしの風景」「鉄道とまちづくり」「鉄道と地方創生」「鉄道インフラに対する国の責任」などの総論的視点で語られるために噛み合わないのは当然で、どちらも言いっぱなしの印象が強かった。

《※ 私の個人的な意見 ※ あの場で発言できたら・・・》 JR側の説明で「日常的な利用がなければ鉄路を維持するのは難しい」と何度も聴かされたが、私が新十津川町民だったら、この論理に対しては憤慨してしまう。だって、今、新十津川駅には 9:28着と、その折り返しの 9:40発しかない。このダイヤで「日常の利用」ができるのか??? こんなダイヤにしておいて、今さら日常の利用を大上段に説明すること自体、新十津川町民に失礼だと感じた。この部分はもっと怒っていいと思っている。
それから「日常の利用=定期券数」で判断している点。日常利用している人でも定期券を持たない人は案外多い。会社も学校も週休二日が基本であり、本数が少ない路線では乗り遅れ・時間が合わない等により送迎(自家用車の利用)も多くなるため、定期券を買わないそう。都市部の論理が田舎では通用しないことも理解してほしい。
(ただし、こういう事情を考慮しても、焼け石に水の状態は変わらないのが悲しい。経営の厳しさはこれまでの報道を見れば理解できるし、利用状況の厳しさを裏付ける詳細なデータも提示されれば納得もする。それは解っている。だからこそ、住民の暮らしにとって何が重要なのか、これからの条件闘争も含めて、視点を変えた議論が必要だと考える。)

この説明会については、当日夜のテレビニュースで各局が報道した他、翌日と翌々日の北海道新聞朝刊に掲載された(←写真3枚目は1月26日(木)全道版社会面、↓写真4枚目は1月27日(金)空知面)。テレビも新聞も住民側の意見を集約し「バス転換に異論。反対意見続出」のような論調で報道していた。

だが、そもそもこのような説明会に来て発言するのは、一般的に“反対の意向がある人”である。必ずしも地域の意見を代表したものではない。しかし、報道に載ると自治体住民のほとんどが反対しているように感じさせる。(実際に、説明会に参加していた人の多くはバス転換に反対の人達だったのは事実だけれど、全町民の割合からすればほんの一握り。)

JRと地元が対立しているように見えるが、本当のところはどうなの? 純粋に疑問が湧く。

私が町長選挙に絡んで多くの町民の方々と膝詰めで話しをした時に聞いた意見は
「私はいつもJRを利用しているけれど、ほんとに乗っていないんだもの、ムダだわ。」
「今だって医療大か当別で乗り換えなくちゃ札幌に行けないんだもの、バスでも同じでしょ。」
「バスで本数が増えるならその方が良い。」
「冬もJRはよく止まるけれど、その時は代替バスが出るんだから。バスの方が止まらないんじゃないの。」
「運休で代替バスに乗ったことがある。乗ってしまえば当別駅まで運んでくれて、結構楽だったよ。」
と、いずれ廃線になることを予想して、バス転換を容認する意見が実に多かった。もちろん「鉄道がなくなったら寂しい。」と言う人も若干いたのも事実。

鉄道の利用頻度や状況の理解度によって意見が分かれる問題だからこそ、住民がどう考えているのかの実態調査が欠かせないと感じた。

ところで、私がとても気になったことが1つある。ある質問者からの「JRの状況はすでに新十津川町や浦臼町から説明を受けているので理解している。同じ内容だった。」という発言だ。
新十津川町や浦臼町では、行政が住民向けに説明会を開いているの? 

月形町はこれまで1度も住民向けに説明会を開いていない(11月上旬の町政懇談会に簡単に触れたが、この時期はさしたる動きがなかったため説明会や広聴の場ではなかった。JR問題が本格的になったのは12月の中旬以降である)し、まして町民の意見を聞くまでもなく上坂町長は「JRの廃止やバス転換は考えられない。絶対反対。現状維持を強く求めていく。」と言ってはばからない。これで本当に良いのだろうか?

町民の意見を聞くことなく進めるのも首長の手腕かもしれない。それが将来的に良い結果をもたらすのであれば善しとする意見もあるだろう。でも・・・

こんな状況だからこそ、今こそ議会の出番ではないのか!

様々な意見や視点を町政に活かすのが議会の役割。この状況なら、議会が町民の意見集約をして行政に届けるのが本来の仕事では? それとも(今の私には全く見えていないけれど)議会内部では活発な議論や広聴が行われているのか?

ちょうどいい! 
2月9日〜13日に、月形町議会が初めて実施する「町民と議会との懇談会」が予定されている。これまで議会内で、あるいは行政と、どんな議論が交わされてきたのか聴いてみたいし、今後どのように町民の意見を吸い上げるのか広聴体制も聴いてみたい。

町民のみなさん、ぜひ参加して聴いてみましょう。時間と場所は以下の通り。全て午後2時からなので参加しにくいかもしれませんが、それでも何とか・・・ よろしくお願いします。

月形町議会主催「町民と議会との懇談会」
● 2月 9日(木)14時~ 南地区広域集落会館
● 2月10日(金)14時~ 月形町交流センター
● 2月13日(月)14時~ 札比内コミュニティセンター

__。__。__。__。__。__。__。__。

■以下、JR北海道からの説明内容/宮下筆記。全てを記録したものではないので参考程度に。

[JR北海道全体]
・国鉄からJRになるときに、国から経営安定化基金として6822億円が用意されたが、様々な要因で取り崩し、まもなく赤字になる。
 (質疑応答からの補足:国からはJR移行後も様々な形で支援を受けてきた。更なる支援を要請しにくい。)
・JR北海道は発足30年を迎えたが、その間に北海道の交通状況は激しく変化した。
 (高規格道路の整備が進み、30年間で6.5倍の距離になった。特に無料区間が大きく延びた。)
・人口減少、輸送密度、老朽化は予想を遥かに超えるスピードで進んできた。
・事故多発を受け、安全投資と修繕費は確実に確保する方針に転換した。このことで赤字が拡大している。
・JR発足当初、輸送密度(1kmあたりの1日平均輸送人員)4000人未満を基準に廃止した。
・道路は共有財産として国や自治体が維持管理を行っているが、鉄道は全て鉄道会社が行わなくてはならない。フルスペックの維持に膨大な経費がかかる。(JR北海道の総営業距離は2,400km)

[JR札沼線]
・輸送密度200人(=片道100人)未満の路線は、大量輸送手段である鉄道のメリットを発揮できない。バス転換が望ましい。
・JR札沼線(北海道医療大〜新十津川間)の輸送密度は79人。1列車の乗車数は7人程度。
・各駅での1日当たりの乗降客数データあり。石狩月形駅は152人、1列車平均にすると10人。浦臼駅の1列車平均は2人、新十津川駅は9人(1日1往復のため)。
・月高生以外、日常の利用はほとんどない(日常の利用=定期券でカウント)
・毎年の運行赤字の他に、老朽土木建造物の更新のため今後20年間で6億円必要。

[3町長からの要望書への回答]
要望1)JR札沼線を観光資源として活用したい。
 → 回答1)鉄道を存続しても観光資源にはなり得ない。
要望2)月高生の3割が通学に利用している。JR廃止は月高の存続に関わる。
 → 回答2)全校生徒117人のうち37人が利用。バス1台で輸送できる。
      以前は5割の生徒がJRを利用していた上、月高生全体の人数も多かった。
要望3)鉄道は日常生活の足として大切。
 → 回答3)定期券利用者は通学で60人、通勤で数人しかいない。
   国勢調査のデータから、日常移動はどの自治体住民も石狩川左岸地区(岩見技・奈井江・滝川方面)に
   向かっていて、公共交通はバスを利用している。ならば、札幌方面への移動もバス代替が可能。
要望4)利用促進に取り組んでいる。沿線自治体や住民の意見を聞いてほしい。
 → 回答4)随時、住民対象の説明会を開いていく。
   3町だけでなく、基点の当別町を加えた4町で協議会を作ってほしい。

2017年01月25日

人権が理解できれば・・・【障がい者自立支援ネットワーク フォーラム】

寒さのピークを過ぎ、ホッしています。昨日の最低気温は-20.2℃、とっても寒かったですね。

そんな凍てつく1月24日(昨日)の夕方(午後4時30分〜7時)、月形町交流センターで【障がい自立支援ネットワーク フォーラム】が開かれていました。参加者は20人ほど。


一般にも開放したフォーラムとのことでしたが、私が見るに、福祉に直接関わっていないのは私くらいだったのではと思うほど。告知が(私の知る限りでは)前日夕方のIP端末で1度きりだったので、開催を知らない町民も多かったと思います。講演会の内容がとても良かっただけに本当に残念でした。

フォーラムは
1.学習会「障がい者差別解消法について」  月形町保健福祉課職員
2.講演会「津久井やまゆり園事件について」 IGM法律事務所 水沼 功 弁護士

講演会は、私が演題からイメージした内容とは全く違っていて、概念である【人権】を分かり易く解説するものでした。全ての人が【人権】を理解し尊重できたなら、社会の様々な差別意識(障がい者差別、いじめ、ジェンダー問題・・・)が解消できるのではないかと希望が湧くような、久々にヒットした講演会でした。

具体的には・・・

障がい者自立支援法がめざす「共生社会」を、「暮らしの中で目にする障がい者の割合を、社会の中に存在する障がい者の割合と同じにすること(=障がい者を隔離したり排除することなく、一般社会で暮らせるように社会システム上の不合理を解消すること)」という表現に言い換え、津久井やまゆり園事件や社会一般の事例も絡めながら説明されていて、私の中に「共生社会」というイメージや「人権」という概念がストンと落ちました。

また、講師の水沼さんは弁護士として精神医療に関わりが深く、矯正関係の知識も豊富。それらに関係した法律の目的とその運用を解りやすく解説してくれました。障がい者施設と刑務所などの矯正施設を持つ月形町民にとっては身近でイメージしやすいため、理解が進んだのだと思います。

さらに、「措置入院」「身体拘束」「罰則強化」「優生思想」・・・ 津久井やまゆり園事件を経て多くの人が触れたこれらの言葉や行為についても、その意味・目的・問題点などを丁寧に説明してくれました。簡単に使われるこれらの言葉、でもその言葉が意味する「本質」は単純ではなく、様々に形を変えて私たちの暮らしに入り込んでいます。悲惨な事件を目の当たりにして安直に否定しようものなら自己矛盾を起こすこともあると示唆しました。概念を含んだ言葉は慎重に使わなければと再認識できました。

さて、

前段の学習会では昨年4月に施行された「障がい者差別解消法」を解説し、差別を解消するための基本的な行動パターンや、月形町職員の行動指針(案)などが示されました。しかしながら、フォーラムに集まった人はほぼ関係者で既に承知済み。この内容は一般町民に知らせてこそ生きるものだったと思います。
ならば、この学習会の目的は何だったのか? 何を期待して開催したのか? 

学習会の最後で役場担当課に「一般町民向けに、このような学習会を開催する予定は?」と質問したところ、「今日がその場です」とのこと。だったら、もっと告知をすればよかったのに。

目的を明確にすることは目標達成の第一歩(講師の水沼さんも指摘していました)。その上で、目的に合致した企画を立て、行動する。現状はちょっとちぐはぐで、貴重な時間や労力がもったいない。山積している行政課題を解決するためにも、企画に力点を置いてほしいと思いました。


上坂町長は元障がい者施設長であり人権擁護委員です。キャッチフレーズは「共生のまちづくり」「対話を重ねる」。ならば、障がい者施策は上坂町長が本領発揮できる分野でしょう。そこを突破口に誰もが人権を尊重する社会をつくりあげてほしい、と 切に願っています。

2017年01月05日

2017年 今年もよろしくお願いします

みなさん、2017年(平成29年)がスタートしました。

どうぞ、今年もよろしくお願いします。

今年の年明けはとても穏やかで暖かく、ほとんど雪が降らないまま小寒の本日(5日)を向かえました。元旦から昨日までは曇り空で、ハッキリとした太陽を見ることはありませんでしたが、今日は気持ちの良い清々しい陽光が部屋に差し込んでいます。

最近10年は議員として、1月5日の消防出初め式が仕事始めでした。今年からは様相が変わって、何を仕事始めにするかは自分次第。全ては自分の決断と行動に委ねられる自由な立場なのだと自覚させられます。まさしく新たな1年の始まりです。


な〜んて、気を張っているような印象を持たれたかもしれませんが、現実には、年末年始とて大きな区切りのない「日常の延長線の暮らし」をしています。大掃除は手つかず、抱えた仕事は年をまたぎ、年賀状は年明けまでかかり、お節は作るも過不足なく食べきれる量と質で。これまで十数年続いた宮下家恒例お正月行事(家族麻雀)は、娘の結婚で(帰省がなくなり人数不足により)自然消滅。

これまでにないお正月、そして、これからはこんな暮らしになるのだろうなあと感じさせる正月三が日でした。

だからこそ、日常の暮らしが大事だなあと。
日々の充実の先に希望が見える、楽しみが見つかる。

そのための基本は健康。
よく食べて、身体を動かし、お風呂に入って布団に寝る!

そう、今年は「人間としての暮らしの基礎を固める」ことを一番の目標にします。

もちろん、政治活動を続けたり、花づくり(農業)に精を出したり、思考と行動パターンは今まで通りです。
春の北海道自治体学会政策シンポジウムや今年度の北海道自治体学土曜講座に向けた企画は進んでいますし、月形町の町政・議会のチェックや提案も準備しています。来週には、就農アドバイザーとして大学で講義することにもなっています。そして3月には種まきを始めます。

今年はどんな1年になるでしょう。どんな1年にしましょうか。

ワクワクしてきました!  みなさん、今年もよろしくお願いします。

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