2016年05月19日

人、やる気、ターゲット、連続性、連携・・・【北海道自治体学会・総会&政策シンポジウム【観光と地域振興〜北海道にしかできない新たな観光とは〜】

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5月14日(土)、北海道自治体学会の総会&政策シンポジウム「観光と地域振興 〜北海道にしかできない新たな観光とは〜」が、北大にて開催されました。参加者は約150人ほどで、昨年に引き続き大盛況でした。

政策シンポジウム「観光と地域振興」の内容は・・・
会員向けには、まとめたものをニュースレターでお届けします。一般への発信は、北海道新聞が5月15日(日)の朝刊で伝えていますので、そちらをご参照ください(←写真)。

基調講演、分科会から私の感じた点は・・・
・成功事例にはキーパーソンがいる。
・「観光で飯を食うんだ!」という気概とやる気。
・今のトレンドとして、観光客の前に、地元客。小さな展開から大きく発展。
・ターゲットを絞ること。相手により求めるものが違ってくる。相手にあわせること。
・ターゲットを決めたら、そこに集中。毎年ターゲットを変えていては成果に結びつかない。
・単独での展開には限界がある。地理的連携必須。
・観光の入口は「飲み物・食べ物」。その先に「歴史・文化」。

地方の過疎化が進み、農業(基幹産業)による地域活性化が難しい状況で、「観光」を一つの起爆剤にしたいと考えている自治体は多いです。「観光(産業)」とは、人のワクワク感(=興味、趣味、嗜好、非日常・・・)を刺激して集客するもの。意志決定が速い民間業者が得意とする分野で、自治体がどう絡めばいいのか。自治体は何ができるのか。「観光による地域振興」の成功事例とそのポイントを知ると同時に、我が町に応用する場合の課題もハッキリ見えてきました。

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さて、ちょっと視点を変えて。(写真は当日の北大校内。新緑が眩しい季節です。)

これまで何度も参加している総会&政策シンポジウムですが、実は今回、初めての運営側でした。なおかつ3人いる代表運営委員の一人として、総会の主催者であったり、分科会のパネラーであったり、交流会の挨拶であったり。企画に始まり開会までの準備や当日の運営など、裏側から係わる初体験は全てが興味深く、学びの多い経験でした。

北海道自治体学会の運営委員は全道各地に居住する28人。研究者、自治体職員、自治体議員等で構成されています。(代表運営委員は3人。研究者から北大公共政策大学院院長の石井吉春氏、自治体職員から江差町職員の大坂敏文氏、自治体議員から私=月形町議会議員の宮下裕美子。)

広い北海道から集まるとなればトラブルはつきもの。くわえて、前泊や後泊が必要な人も多く、ほとんどは手弁当。それぞれに本業を抱えながらの活動は大変ですが、誰もが日常では手に入れられないものがここにあるから集ってくるのだと感じます。今回改めて、1つのものを創り上げることの面白さと難しさ、想像力と忍耐力、達成感と開放感等と味わうことができました。運営に携われたことが本当に良かったです。

それから、北海道自治体学会からのPRを少し。
北海道自治体学会では個別テーマについて「研究会」をつくり、年間を通して情報提供や議論などの研究活動を行っています。今あるのは「条例・議会研究会」「集落研究会」、そして最近発足したのが「ジェンダー研究会」です。(それぞれの会則はこちら

そのジェンダー研究会の設立趣旨をご紹介します。
興味を持たれた方、是非ご参加を。(非会員の方も、参加できます。)
参加希望の方は、私にご連絡ください。(コメント欄、メールなどで)

 私たちの身の回りにはジェンダー(社会的・文化的に形成されて性区別)が存在する。職場や学校、議会や暮らしの場面・・・。誰の目にも明らかな形となっているものもあれば、認識さえされない奥底に潜んでいるものもある。ジェンダーは女性問題ではない。市民の誰もが係わる社会の課題なのだ。
 私たち市民一人一人が、平等の権利を有し、同じ土俵で議論を交わし、ともに社会を創っていくには、価値観や文化の多様性が認められることが基本となる。だからこそ、ジェンダーに縛られた社会の歪みを紐解き、改善していく必要がある。
 そこで、私たちは北海道自治体学会内に「ジェンダー研究会」を立ち上げた。社会という大海原を「北海道」「自治体」という視点で切り取り、自治体の政策や運営におけるジェンダーについて研究し、その改善策を提言していく。 
 みなさん、研究会に参加し、いっしょに活動しましょう。

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