2014年01月23日

未来を創るのは「私」。さあ、身近なことから始めましょう!・・・初講演【北空知地区指導農業士・農業士会 冬期研修会】

1月20日(月)、深川市で初体験。

正確に言えば「北空知地区指導農業士・農業士会 冬期研修会」で、初めて単独の講演をさせていただきました。お声かけくださった関係者のみなさん、貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。

今まで私は公開討論会やパネルディスカッション、一般質問など、「掛け合い」によって自分の考えをお話しする経験は何度となくしてきましたが、単独で一方的に話を進めるのは初体験。それも、ほとんどが年上の経験豊富な方ばかり(約60人)の会場で。

念入りに準備したとは言え、終始汗だくだったのはいうまでもなく・・・。
ただ、持ち時間(1時間)をフルに使い、伝えたかったことはほぼ全て話すことができました。

もちろん反省点はいくつもあり、間延びしているな〜と感じながらも場面転換できなかったり、もっと事例を出せば良かったかなあ等々。掛け合いなら相手の言葉をヒントに次々と場にあった話題が出てくるのに、一人で話す講演は「間を取る=考える」ことができないんだと改めて気づきました。奥が深いです。

それでも参加した方から「共感できた。」「日頃感じていたことを言葉にしてくれた。」等の他、私の講演内容を話題にしてくださったりと、想いは伝わったという感触も。
デビュー戦としては及第点をいただけるかと、勝手に自己評価しています。


さて、せっかくの機会ですので、私のお話しした内容をここに書き留めておきます。

そもそもいただいた講演のテーマは「女性の地位向上、活躍で農村社会を活性化する」だったのですが、女性問題をストレートに掲げると、男性にとっては「他人ごと」になり、女性にとっては「もっと頑張れって言うの?」と不信感が生まれるので、少し別の視点から話しを展開したいと考えました。

以下は講演の要点です。
__。__。__。__。__。__。__。__。

『農村社会の明日に向けて
 〜 未来を創るのは「私」。さあ、身近なことから始めましょう! 〜

        宮下裕美子(新規就農者・月形町議会議員・就農アドバイザー)

■農村社会の課題(閉塞感、固定化された役割、リスクの増大)は、農村だけのものではない
・「農村社会」として切り取られるとそう受け入れてしまうが、実は違う
・都市部、国にも置き換えられるし、家庭内の課題としても置き換えられる。
  ↓
 身近な課題を解決することが、社会全体に通じる。解決は身近なことから。

■家族みんな(社会全体)で、ちょっとずつ補完できれば楽になる。リスク分散できる

■現在の日本では、『男女差 < 個人差』。基本的行動に男女差はない。
  → 個人の差を決めるのは、当事者意識=「私」の問題

■男女逆転社会をイメージしてみよう。
・もし全て女性議員だったら、話題は教育や福祉が中心になるのでは?
  → 男性ばかりの議会が「女性に配慮」して物事を進めたとしても、
    必ずしも汲み取れていない。やはり議会は男女とも必要。

■「発想」は想像と打開策の種。多様性は宝。
・新たな「発想」を得るためには、
    知らず知らず周りに合わせている(空気を読んでいる)ことに気づくこと。
  → 空気を読むことで新たな発想に出会えなくなる。
・自分の正直な気持ち・考えを押さえ込まないないこと。
  → 自分で感じたことを素直に表現する訓練
・自分の意志で物事を決定していますか? 
  → 訓練すればできるようになる。まずはメニューの選択から。
・多様性は身近に広がっている。夫婦で同じモノを見ても、違うとらえ方をしている。

■ムラ社会の価値=強い信頼関係。セキュリティーの高い場所。
・信用のある人のひと言が大きく影響する。
・信用のある人の手助けは、ムラ社会ほど価値がある。
  → 信用のある人(この研修会に集まっている人)は、
           自分の感覚や価値観に共感できる人を応援して欲しい。
__。__。__。__。__。__。__。__。

今回初めて「講演する側」に回って、講師のみなさんのご苦労が少し理解できました。
講演を聴きに集まった人が何を求めているのかは案外わからないものでしたし、全ての人を満足させることも相当難しい・・・ それなのに、私は今まで結構辛辣な感想を書いてきたなあと。

その一方、講演を聴いてくれた人の感想はどんなことでも知りたいと。批判だろうとお褒めの言葉だろうと全て嬉しい。だから、何も語ってくれないことが一番の不安材料であり、最も重たくて辛い評価なのだと実感しました。

ということで、これから先も講演会の感想など、自分の気持ちに正直に書いていこうと思います。
同様に、皆さんも遠慮なく感想などお寄せください。よろしくお願いします。

1

▲TOPへ戻る