2013年12月14日

定例会終了。行政にも議会にも課題アリ【平成25年第4回定例会/全般】

12月11日、予定通り2日間で定例会は終了しました。

(写真は12月10日の議案審議後の北西方面。この日は12月にしては気温が高く+3℃前後。山肌を覆うように雨雲がヒタヒタと押し寄せ、それが地面の雪で冷やされて真っ白く幻想的な景色になったようです。このあと雨雲は全町を取り囲み、翌朝までシトシト雨が降りました。)

さて、定例会を振り返ってみましょう。

私は今回、これまでの議員生活の中でも最大限に注力して準備を進めて定例会に臨みました(特に一般質問)。その成果は、期待したところまでは得られませんでしたが、行政課題を明確にし、解決に向けた道筋はつけられたので、及第点は取れたと思います。ひとまずホッと一息。

とは言え、行政課題の解決にはすぐに動き出す必要があります。特に幼児教育問題は3ヶ月のタイムリミット付き。次の定例会には答えが出てきますし、答を出すためには調査や決断など、順を追ってするべきことがたくさん。なのに年末年始を挟み物事が停滞することも考えられます。
私としてはチェックを欠かさず、状況を見極めながら最善に向けて動いていきますね。

※ 月形町の幼児教育に関しては、経過と状況を含め、のちにくわしく報告します。

それに対し議会の方は、正直、課題山積みの感があります。特に、議案審議の場面や全員協議会を含む議員間議論の場面に。
議会が議会本来の機能を果たすためには、議会(ひいては議員一人一人)の意識改革や改善努力も必要だと、改めて感じました。議会が機関として二元代表制の一翼を担い、地方自治や住民自治を体現するには、山あり谷あり、長い道のりになるでしょう。

今回、私の一般質問のうち「月形町の幼児教育」に関する場面では7名(女性6名+報道1名)の傍聴がありました。ここ数年来で最も多い傍聴者数です。暮らしに直結する話題では町民の関心も高いことがわかり、議会改革(開かれた議会)議論や議会中継への取り組みに良い影響を与えるのではないかと、期待しています。

ということで、定例会の内容をかいつまんでお知らせします。
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平成25年第4回定例会【全般】

【平成25年度各会計補正予算】(※は私の注目点)
1.一般会計補正予算(第4号)

■歳入歳出総額  34億4057万円 (+1205万2千円)
■補正予算の内容
[歳入項目]
 □一般寄付金(3件分)           132万円
[歳出項目]
 ◇地域特産品振興事業            871万7千円
  ・H25、26年度の2年間で総事業費2千万円の計画(既にH25年度分は消化)
  ・平成26年4月〜の消費税増税があるため、前倒しで資材購入希望あり。
  ・事業対象は生産振興に関する(農業改良が見込める)資材の購入。
    例)白色遮光ネット、UVカットビニル、防塵ビニル、他。
 ◇新規就農者・経営継承総合支援事業     −150万円
  ・経営継承予定者が親子間の経営移譲に変更したため、事業の対象外に。
  ・対象者と協議し、正式な手続き前に申請を取り消し。
  ※事業応募時(予算策定時)、十分な説明をしたのか?
 ◇新たな工事発注(月ヶ岡農村公園改修・職員住宅改修)295万1千円
  ・緊急性と、修繕費では賄えない範囲の内部改修
 ◇総合体育館管理経費           −216万6千円
  ・執行残による減額
  ・耐震化工事延長にともなう閉館期間の延長+例月の執行残
  ※例年同様額が減額補正される。見積が適正か? → 今後も注視

2.国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
■歳入歳出総額      5億3753万5千円 (+13万6千円)
 ・特定健康診査等システム更新事業(備品購入)

3.農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
■歳入歳出総額      1億1619万5千円  (−6万2千円)
 ・施設管理費(燃料費・光熱費/増、委託料/減)、他
      
4.町立病院事業会計補正予算(第1号)
■病院事業収益および費用   8億0819万8千円(±10万円)
 ・医業費用=給与費(看護師給与:−290万円)+経費(+300万円)=+10万円
 ・医業外費用=雑支出(−10万円)=−10万円
 ※看護師給与減は、年度途中に退職や採用等があったため。
  結果として数ヶ月分、人員減になった(現在は定数より2名減)。
  12月から産休復職があり、医療基準はなんとかクリアできている。

【その他の議案】
●月形町営住宅高齢者向け住宅条例の一部改正
 ◇北農場団地の一部(老朽化部分)を取り壊したことによる
●意見案
 ◇森林・林業・木材産業施策の積極的な展開に関する要望意見書
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「議会は言論の府」「本会議は町民への情報開示の場」は、議会議員の基本。本会議場で発言できるのは議員しかなく、町民への説明責任を果たすためにも、議案審議の際には積極的な質疑が必要です。議員は「傍聴者ではない」「評論家ではない」「当事者である」ことを強く意識する必要があります。
例え議員本人が全てを把握していたとしても、行政側の処理の仕方や方向性に疑問があれば質疑することは当然。議員の責務だと考えます。

今回の本会議では、議案審議において質疑をしたのは私だけでした。
そのことをある議員に問うたところ
「俺は全て理解しているから、質疑する必要はないんだ。」
とのこと。
だとしても、その理解している内容はどこで町民に伝えることができるのでしょう?

一部の後援者にのみ伝えるのでは町民の理解は広がりません。また個人の頭の中にしまっておいたのでは議会内の情報共有はできず、新たな課題の発見や改善に繫がりません。
いずれにせよ、開かれた議会に向けた議会改革を進めるのであれば、まずは「審議の充実」「情報の共有」「情報の公開」が先決でしょう。

道のりは長い。ただし、意識次第では一気に飛ぶこともできる。

comments

久しぶりにメールします。裕美子さんにとって、今年は「底」だたのですか!!
少し意外でしたが、だれにでもそういう時ってあるものですよね。でもそれをしっかり自覚され次のステップを見いだされた貴方はさすがです。私は難しい事はよくわかりませんが、常に前向きな姿勢で進んでゆく生き方は大好きです、どうぞ平成26年が裕美子さんにとって躍進になる一年になる事をお祈りしています。
私事ですが、毎日孫のおもりを女房と共に頑張っています、爺バカもしれませんがとても幸せ感を味わっている毎日です。「幸せ感」人それぞれですよね。

  • 丸山信昭
  • 2013年12月31日 20:53

  •     

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