2013年10月16日

この方法で、町民の声は行政に届くのか?【第1回 月形町総合振興計画審議会】

10月15日(火)午後6時 月形町役場大会議室。
月形町未来を考える委員会(第2期第4回)の開催を月形町ホームページで知り、傍聴に行ってきました。

冒頭に以下の説明がありました。
◆「未来を考える委員会」は、第4次月形町総合振興計画策定の「審議会」を兼ねる。
 (平成24年12月開催の第2期第1回の会議で決定)
◆第4次月形町総合振興計画策定要綱は「訓令」で決められ、平成25年10月1日施行。
◆総合振興計画策定に際しては、一部を「ぎょうせい」に委託。
◆総合振興計画を策定した後、議会に報告または議決を考えている。

「未来を考える委員会」を傍聴するつもりで役場に足を運んだのですが、思いがけず「月形町総合振興計画審議会」の第1回会議を傍聴することができました。何の告知もなかったので、ラッキーだったと言えるでしょう。


さて、審議会の主な協議事項は「町民アンケート調査の実施について」

町民に配布される「アンケート用紙」が審議会委員に事前に配布され、それについての意見を求めるというもの。審議会委員は19名ですが、この日の参加者は7名(実質協議は、委員長を除く6名)。

一通りの説明が終わった後、2名の委員から「アンケートの調査方法」「回収率向上策」「アンケート結果の活用」について、「もう少し○○した方が良いのでは。」と、調査方法や内容の改善を促す質問と意見が相次ぎました。
それに対して担当者からは「□□ですので、ご理解ください。」という回答。


私は傍聴者ですから何も発言できませんが、「ちょっと〜、何も答えてないじゃん!」と心の中で突っ込みを入れた次第。委員6名中2名からのとても前向きで活発な発言だったのに、そういう回答で済ませて良いの? 疑問が残りました。

加えて、この町民アンケートは10月下旬に郵送配布し、11月上旬に郵送回収とのこと。日程を考えれば既に印刷に入っていて、今から修正などできない状況のはず。だとすれば、今回の協議はどういう意味があったのか? アリバイづくり? こちらも疑問が残ります。

ちなみに、この総合振興計画策定に関連する平成25年度の予算は 372万6千円。そのうち 346万4千円がアンケートなどの調査費用として計上されています。
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【町民参加のまちづくり】という言葉が今も取り上げられるのは、現状がそうなっていないから。こういう審議会や委員会を立ち上げたらといって、町民参加ができているわけではない。何かを現行の方法から変えなければ、新たなモノはできないのだから。

今やっていることが「間違っているかも」「もっと良い方法はないか」という視点を常に持ち続けなければ、大事なモノを見落としてしまう。そう、見落としている。


別件・・・ 「まちづくり懇談会(町政懇談会)」

9月定例会一般質問で「まちづくり懇談会は町民との対話の場。理事者は少人数で小回りのきく体制を」と提案し、町長からは「検討する。行政区長に相談する。」との答弁を得た。が、既に11月中旬に開催予定で準備は進められているとのこと。もちろん今まで通りのやり方で!

担当者に言わせれば「9月の定例会で言われても、今年度の実施には間に合わない。」とのことだが、果たしてそうなのか?

まちづくり懇談会は、町長が主催する町民との対話の場。町長が「こうする」と決めさえすればすぐに変更できる。それに、なぜ行政区長に相談しなければ決定できない? 
私(議員)の提案=町民の声。私は(組織に載らない、声にならない)町民の声を集めて行政に届けているのに、それはどう活かされるのか?

どんな制度を利用しても(今の行政に)町民の声が届かない気がするのは、私だけだろうか?

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