2013年02月19日

泣けた〜【劇団がたっこ第8回公演「水平線の歩き方」】

先週末の行事第2弾。
それは劇団がたっこ定期公演。

今年で8回目の演目は「水平線の歩き方」。
2月17日(日)午後6時30分〜の1時間半。
場所は月形町多目的研修センター。

久しぶりに降りしきる雪の中、大勢の観客が集まりました。

【劇団がたっこ】 〜定期公演パンフレットより抜粋〜
平成17年12月に月形町内の高校3年生〜小学3年生までの有志で結成された児童劇団。現在団員、16名。2月の定期公演の他、夏祭りやボランティアセンター祭りへの参加。平成24年度空知しんきん「ふるさとづくり貢献賞」受賞。
__。__。__。__。__。__。__。__。

『水平線の歩き方』ストーリーは・・・ 

主人公は岡崎幸一。35歳になる社会人ラグビーの選手。
ある夜、酔って自分のアパートに帰ると、どこかで見た顔の若い女性(アサミ)がいた。それは幸一が小学6年の時に病気で亡くなった、母だった。

母が亡くなってからの23年間を話し始める幸一。叔父の夫婦の養子になり、ラグビーを始め活躍、ケガから復帰・・・

それぞれのシーンが舞台の上手と下手、暗転とスポットライトを使って次々に展開されていく。たくさんの出演者との関係が明らかになるにつれ、また過去から現在まで話が流れる中に様々に隠されたヒントがつなぎ合わされて、「今」が明らかになる・・・

ラストに向けて謎が解け、舞台上と会場との気持ちが一つになったところで、思いの丈を伝えようとする出演者の奥底からの絶叫! 一瞬で会場は涙に包まれました。
__。__。__。__。__。__。__。__。

お芝居の醍醐味を味合わせてくれた今回の公演。舞台は1ヶ所(アパートの1室)にもかかわらず、光の演出効果で、そこが海岸やラグビー場、会議室・・・と変幻自在に。実に素晴らしかったです。

私たちの見た完成形は、劇団員や演出家(河合先生・他)の創作の賜。そしてそれを支える人たちの希望。

台本という二次元の世界から、舞台という三次元の世界へ。その内容は、主人公を取り巻く「時」が行きつ戻りつし、場所もどんどん展開していく四次元の世界。それを全て1場面で創り上げ、一期一会の観客と一瞬にして気持ちを共有させるには、相当の努力とご苦労があったことでしょう。

演出家の意図を理解し演じていく役者も、演出を活かすために働くスタッフ団員も、創造性と実力は相当のもの。うんちくや背景など関係なく、お芝居そのものに感動しました。


毎年の公演で、心ふるわせるお芝居を見せ続けられるのは「継続」のなせる技。たとえ劇団員は成長・卒業して入れ替わったとしても、取り組みの姿勢や手法は引き継がれ、伝統や歴史となって次のステップの土台になっているのだなあと感じます。毎年、ちょっと上の台本に挑戦することも子ども達の向上に一役買っているのでしょう。


劇団がたっこのみなさん、感動をありがとう♪ 月形での冬の楽しみをありがとう♪

1

▲TOPへ戻る