2011年11月23日

まちづくり常任委員会(2011.11.22)社会教育

11月22日午前に開催された「まちづくり常任委員会」の調査分野は社会教育。「社会境域事業の実施状況と評価について」がテーマです。

最初に担当者(教育委員会社会教育係)から、平成23年度に計画・実施されている社会教育事業について資料を基にそれぞれの事業の概略と参加者数、経費、課題等が示されました。
その後、活発な質疑が行われ、議員間協議を経て本日の調査結果をまとめました。

まちづくり常任委員会では、調査結果を年度分全てまとめ、年度末(平成24年第1回定例会)に一括報告する予定です。
なので、今回は私の感想のみ記します。
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松山教育長は昨年秋に就任したので、今年度が初めての本格的な事業展開となります。道教育委員会で社会教育を担当した経歴のある松山教育長が中心となって、今年度は成人教育(特に芸術文化、生涯学習)を充実させる事業展開になっています。また、今年4月からは道教委から社会教育主事1名の派遣を受け、嘱託職員も1名増強し、様々な面で体制強化が図られました。

今回の調査で、その教育長の以降が色濃く出ていたという印象です。以前に比べ、たくさんの事業が展開されたいました。

ただ残念だったのは、「成人教育=生涯教育=芸術・文化」という枠組みばかりだったという点です。

私の考える「教育」は、「複雑な現代社会を生きるために身につける基礎」という位置づけの元に、様々な分野を連携・関連させる要であり、道具です。なので、社会の課題をうまく取り入れることこそが教育にとって大事だと考えます。

具体的には福祉や環境、地域の課題解決のための取り組みが必要です。

例えば、今まで保健センターが担っていた認知症対策に対しても、教育的側面からの支援強化(社会教育として取り組むこと)で成果が高まり、住民サービスも向上すると考えます。月形町で社会問題化している「ごみ」をテーマに、リサイクルのシステムや構造的問題、過去からの歴史、ごみを減らす生活の提案など、展開の仕方で教養を高めたり芸術や文化面へも展開できると考えます。
もっと教育分野の視野を広げてほしいです。

今話題の「シリアスゲーム」は、インターフェースは一般のテレビゲームを用いながらも、その背景には社会的課題を解決する力を養成するプログラムが施されています。私たちの身近に根ざした教育分野であっても、そういう発想で展開してほしい、そう願っています。


その一方、今回の調査でかなりの数の(似たような)事業が展開されていることもわかりました。事業を拡大展開するのは簡単ですが維持継続していくのは非常に労力を伴います。時代にあった形で「選択と集中」が必要です。

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