2011年11月19日

「市民参加手法の公開研究会」を終えて

本日午後、北海学園大学(札幌市)で「市民参加手法の公開研究会」が開催され、問題提起者の一人として参加してきました。

・・・と言ってもイメージしづらいと思うので、言い換えると・・・

『自治体における課題を市民参加によっていかに解決できるか』を目的にした、シンポジウム形式の公開討論会に、パネリストとして参加してきました。

討論された内容は、
(1)自治体財政における「交付金」を題材にして、
  ◆政権交代や地方分権がどの様に進んでいるのか
  ◆「交付金」を「生きたお金(効率的な運用)」にするための改善策
  ◆具体例・緊急雇用創出事業における制約(新規事業、短い設計期間)
      ・社会資本整備総合交付金(除雪)における膨大な事務量
      ・奈井江町における道道・町道の一元管理(町による道道管理委託)

(2)市民が行政に参加するとはどういうことか。
  ◆行政法による縛りと、それを打破した先にある「住民参加のまちづくり」
  ◆具体例・ニセコ町「あそぶっく」
      ・奈井江町「子ども権利条例」
  ◆住民参加の受け皿としての議会

普段なら事細かに報告するのですが、今回は議論の当事者として参加しているので、客観的に表現できません。感想のみ末尾に記載します。(正直に言うと、夢中で議論しているので冷静に全ての議論を追えてません。いつものことですが、あとになってハッとします。会場の写真がないのも残念。)

幸いにも今回の内容は「財界さっぽろ」に掲載されるとのことなので、そちらを参照してください。
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実に楽しい3時間でした。

課題解決に向けた議論や新たな発想を得ることが、いかに知的好奇心を満足させ新たな夢を描かせる原動力になるのか、こういう場に参加する度に感じることですが、今日は格別でした。
独自の考え方で地方自治を実践している各首長(奈井江町長:北良治氏、ニセコ町長:片山健也氏、室蘭市長:青山剛氏)と、研究者の視点で解説がてら議論に参加していた内田和浩先生(北海学園大学経済学部教授)との取り合わせが良かったからだと思います。
本当に有意義な時間でした。

そうは言っても、森先生から(公開研究会参加の)お話しをいただいた時、疑問と不安がよぎったのが正直なところです。ただ「おもしろそう」とOKの返事をしてから参加者リストを確認すると、地方自治分野では革新的で有名な首長さんがずらり。政策決定権のない議員の私が論じるべきことがあるのか、どういう観点で参加すればいいのか、皆目見当がつきませんでした。

「議員としての活動と同様、施策の問題点を指摘したり質問や提案で課題が何なのか参加者にわかりやすくしてください。」との森先生の助言で、今回の議論が普段の議員活動の延長線上であることを理解し、ホッと一息。
いつもの議員活動通りに調査を進めると、通常の審議の過程では見えてなかった、施策や制度の細かな点や事務の実態を把握でき多いに勉強になりました。また、担当職員と課題を話し合うことができて新たな発想がでてきました。顔を合わせ話し合うことは大事ですね。

公開研究会には北海学園大の学生さんが多数参加し、質問も寄せてくれました。教育の一場面に参加できたことも嬉しい成果です。【参加した学生さんに対してメッセージがあります。→ こちらへ

この公開討論会の企画運営の皆さん、月形町役場職員、そして登壇者と会場参加者の皆さん、
どうもありがとうございました。

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