2011年10月26日

ゴミは全量、岩見沢市で焼却![全員協議会 2011.10.25]

10月25日午前9時から開かれた全員協議会で、町側から「ごみ処理の広域化」についての状況の説明と、議会に対し(基本合意への)同意願いがありました。

町側の説明は以下の通り。
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これまで岩見沢市・美唄市・月形町で広域ゴミ処理の検討が進められてきたが、10月21日に各首長が基本事項で合意した。

【基本合意内容】
 ■ 岩見沢市に平成27年度稼働を目標に、新しいごみ処理施設を建設する。
 ■ 運営方式は[事務の委託]
   平成27年度から美唄市・月形町のごみ処理を岩見沢市に委託する。
 ■ 今後、必要に応じ連絡会議を開催する。
  (新ごみ処理施設の整備および運営について、連絡を密にし、協力して取り組んでいくため)
※ 美唄市・月形町が委託するごみの種類は、ひき続き協議(美唄市は生ごみの堆肥化を検討中。)

【新ごみ処理施設】・・・全ての施設を岩見沢市に設置
 ■ 中間処理施設
  ・ 焼却施設  :燃やせるごみ(生ごみを含む)
  ・ 破砕選別施設:燃やせないごみ
 ■ 最終処分場、その他必要な施設
※施設の規模や整備費用は、ひき続き協議

【費用負担】・・・全費用ごみ量割
 ■ 整備費用(建設費):平成27年度の計画ごみ量
 ■ 運営費用     :各年度の実績ごみ量
※ ごみ量算定はこれから。費用負担額はひき続き協議(11月上旬には示せる見込み)

【その他】
この基本合意に基づき別に協定を締結する。
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【上記内容に対する町議会と理事者との質疑応答】

Q ごみの広域処理などは一般に「一部事務組合」を設置するが、なぜ「事務委託」方式なのか?
A 時間的な問題。(平成27年度稼働には)来年1月には補助申請しなければならないから。
  一部事務組合の設置には準備等含め1年程度を要する。間に合わない。

Q 他自治体の様子から、広域ごみ処理は問題発生の頻度が高い。問題発生時の対応は?
A 連絡会議で対応する。

Q 月形町が委託するごみの種類は?
A (生ごみを含む)全てのごみを岩見沢市で焼却する方針
  ただし、今後もごみ減量化を進めるので、将来的に委託するごみの種類は変更の可能性もある。

Q 今使用している、月形町衛生センターはどうなる?
A 最終処分場は残していく。(岩見沢市に搬入できないごみが)年間数十トン程あると予想。
  リサイクルセンターは現状通り運用。
  新たに直接搬入用のストックヤードの建設が必要になる。
  またパッカー車や平ボディー車の不足も考えられる(増車や大型化の必要性あり)。
  
Q 広域処理により岩見沢市の最終処分場と、月形町内の最終処分場の2カ所を運営していくと
  2重経費がかからないか?
A 町内の最終処分場は閉鎖しても、安定化するまで数十年間は汚水処理などの管理が必要になる。
  現状運用も閉鎖もそれほど経費の差はない。
  むしろ搬入ゴミ量が減少するので、最終処分場にかかる人員は減らすことができる。
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説明と質疑応答の後、議会はこの基本合意を了承しました。
このことは11月上旬から始まる町政懇談会(まちづくり懇談会)で、町民に説明するとのことです。

ここ数年来の懸案事項であった「今後のごみ処理」が、「岩見沢市への業務委託による全量焼却処理」で決着しました。結果がこうなるのは半ば予想できましたが、ここに至るまでの月形町としての「ごみ処理」に対する取り組み方や方針の欠如は「基礎自治体」としての基礎・基本が感じられず、残念としか言いようがありません。自治体としての「アイデンティティー:主体性」「ポリシー:方針」を、もっと町民向けに明確に打ち出すべきと考えます。

ただ、このような状況であっても費用負担が「全量ごみ量割」になったことは理事者および担当者の努力によるものと考えます。対外的な部分においては主体性が発揮されたのでしょう、お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。

今後広域でごみ処理を進めるわけですが、「事務委託方式」で大丈夫なのだろうか? 一抹の不安がよぎりますが、岩見沢市の善意と良識を信じるしかありません。どうぞよろしくお願いします。

これからも焼却炉の規模や最終処分場の管理運用など様々な課題が出てきます。
ひき続き注目していきます。

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