2011年09月09日

台風12号は去り、いつもの月形に

全国的な台風12号の被害は甚大でしたが、幸いにも月形町ではほとんど被害を出さずに済みました。

 

左から順に9月3日朝、9月5日朝、9月8日朝の須部都川です。
右端の写真では、堤防の下から1/3までが泥で黒く汚れているのが見て取れます。大水が出た時のもの(左端)と比べると、いかに凄い水量だったか!!

今回ほとんど被害を出さずに済んだのは、台風の進路がずれたことが大きいです。加えて、過去の水害を踏まえて堤防が強化された結果ですし、樋門や排水路など設備と管理が整っていること、消防署職員や消防団および関係者による予防的な対応などによります。

私達の生活を守るために、風雨の強い中、昼夜関係なく働いて下さった皆さん、ありがとうございました。
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テレビや新聞の映像や写真に映し出された奈良県と和歌山県の様子は、台風の凄まじさを見せつけ、自然の脅威を再認識させます。被害に遭われた多くの皆さんに対して何ができるのだろうか・・・考えさせられます。

3月11日の東日本大震災と合わせ、平成23年は「自然の脅威」を意識する年になりました。

また、被害の大きかった奈良県十津川村は、お隣の新十津川町の母村。120年前、十津川村で起きた大水害から避難して来た人によって生まれた町が新十津川町ですが、この移住の折、樺戸集治監の囚人が手伝ったとか。なにがしかの縁のある町・村です。

縁の有る無しにかかわらず、被害にあった方々に今回も何かできないものか・・・
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それからこの大水で思い出したことが。

今からちょうど10年前にも今回と同じくらいに大水が出たことがありました。
その時も雨台風が接近し、ずっと大粒の雨が降り続いていました。夜中になっても雨の勢いはおさまらず、須部都川の水位は上がるばかり。

いつ避難勧告があるのかと不安を募らせながら花の撰花をしていた時、ラジオからの第一報
「旅客機がツインタワーに突っ込んでいます。信じられません。何か事故が起きたようです。」

そう、2011年9月11日。アメリカでの同時多発テロがあったその瞬間でした。

大水とともに生々しい記憶が蘇り、何とも不安の残った台風12号による被害。
平和で安心のできる暮らしを作るには、日々の努力と備えがいることを再認識したしだいです。

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