2011年06月26日

平成23年第2回定例会(全般)

またも久しぶりの更新になってしまいました。スイマセン。

今回は、先の平成23年第2回定例会の報告です(予定を1日残し、6月14日のみで終了しました)。

写真は役場駐車場の藤棚です。定例会の頃は写真のとおりの満開で、甘い香りを風に乗せてあちらこちらに運んでいました。今はすっかり緑の木陰になって、気持ちの良い涼を提供しています。

なお、今定例会は町長が入院加療中のため欠席、副町長が職務代理者として全ての答弁を行いました。(町長は胆石膵炎のため5月14日から入院。6月7日に手術を行うことから、6月7日から副町長が職務代理者としてその任に当たっていました。町長は6月14日に退院、自宅療養ののち6月24日に復帰しましたので、副町長の職務代理も6月23日に解かれました。)

以下、審議議案のうち主だったものを報告します。
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【行政報告】
■町長の病気療養に関する説明(上記参照)
■石狩川流域下水道中部地区協議会に加入

 ・し尿処理のため、上記協議会に加入した(5月19日の総会で、加入が承認された)
 ・平成24年夏頃に一部事務組合で議決、同年秋頃に事務組合に加入、平成27年供用開始予定。

【平成22年度月形町一般会計補正予算の専決処分の承認】
 3月の定例会以降の一般会計の出し入れについての承認(平成22年度の最終補正)
■歳入歳出総額 34億0029万2千円 (+1億8000万円)
 ・地方交付税の増額による歳入の伸び
 ・この増額分は、基金に積む・・・地域福祉基金 1億円
                 財政調整基金   2000万円
                 減債基金     6000万円

【平成23年度月形町一般会計補正予算(第2号)】
■歳入歳出総額 32億5508万7千円 (+1858万7千円)
■補正予算の主な内容
 ◇衛生センター整備事業 259万4千円
  ・融雪期に汚水プールに(処分場外から)流入する表面水を分離するための工事

 ◇雇用創出推進事業(道から100%補助による緊急雇用創出事業交付金の事業) 1431万円
  ・非正規・失業者対策
  ・情報処理人材育成事業(493万円)・・・IT企業に委託、2名を雇用 
    月形町の財産情報を教材に、企業が指導し資格取得をめざす。
    その結果、月形町の財産情報がプログラム化・データ化される。
  ・樺戸博物館の映像更新(937万円)

 ◇北海道地域創造フォーラム 50万円
  ・月高出身の日本画家の絵画鑑賞会を同時開催(フォーラム関係総額250万円に)
  ・フォーラム参加者見込み 300名
  ・前日(9月2日)の物故者追悼式を午後開催し、フォーラム参加者も参加しやすいように配慮

 ◇災害支援経費 ー71万3千円
  ・被災地への職員派遣が中止になったことによる旅費の減額(ー110万円)
  ・南相馬市から月形に避難した被災者の交通費等     ( 38万7千円)

 ◇皆楽公園管理経費 90万2千円
  ・つち工房の地下水くみ上げポンプの交換(経年劣化による)

 ◇道徳教育推進事業 41万9千円(100%道補助)
  ・道徳教育のモデル校として公開授業などを実施

【平成23年度国民健康保健事業特別会計補正予算(第1号)】及び【保険税率改定】
■歳入歳出総額 5億3763万4千円 (+1465万7千円)
■税率の大幅増額改定
 ・国民健康保健会計は数年来の赤字で、財政調整基金を取り崩して収支を調整してきた。
 ・平成22年3月末基金残高が 2400万円となり、大幅な改正をしなければ来年度には不足する
 ・課税限度額は国の基準と同じ
   医療費分+後期高齢者支援分+介護保険分=77万円(+4万円)
 ・多くの世帯で12%〜14%程度の増額
 ・以下の保険税大幅増額改定を行っても、財政調整基金を1000万円取り崩さなければならない
 ・保険料[医療費分]所得割       7.20%  →  8.40%
           資産割     44.00%  → 48.00%
           均等割(1人)  23,000円 → 28,000円
           平等割(1世帯) 31,000円 → 37,000円
     [後期高齢者支援分] 所得割、資産割は据え置き
           均等割(1人)  6,000円 →  7,000円
           平等割(1世帯) 7,000円 →  8,000円
     [介護保険分] 所得割、資産割は据え置き
           均等割(1人)  7,000円 →  8,000円
           平等割(1世帯) 9,000円 →  10,000円

【その他の議案】
●職員の育児休業等に関する条例改正

 ・育児休業取得の条件緩和(国家公務員の改正に合わせたもの)
 ・一般非常勤職員、短時間勤務職員も部分休業取得できる(現在、町には対象者なし)

●町税条例の一部改正
 ・東日本大震災の被災納税者の減額措置

●町立学校設置条例の一部改正
 ・平成23年度末で札比内小学校が閉校することによる

●過疎地域自立促進市町村計画の変更
 ・札比内小学校閉校に伴い、新たにスクールバスを購入する(予算は当初予算で決裁済)
 ・過疎債を使うために、市町村計画を変更

●財産取得
 ・除雪専用車を購入(旧車両との交換による差額を支払う) 3,301万2千円
 ・指名競争入札  UDトラックス北海道株式会社
 ・納期は平成24年3月10日(東日本大震災の影響により、製造等が遅れているため)

●人権擁護委員の推薦(法務大臣に推薦)
  中条敏幸氏  月形町新宮2

●農業委員の議会推薦
  金澤 博氏  月形町札比内2

●報告
 ・繰越明許費繰越計算書(平成22年度一般会計)
 ・月形町土地開発公社の経営状況
 ・株式会社月形町振興公社の経営状況

●意見案
 ・住民の安全・安心なくらしを支える交通運輸行政の充実を求める要望意見書

●会議案
 ◇議員派遣 ・空知町村議会議長会主催 議員研修会  6月29日(水)妹背牛町:全員
       ・北海道町村議会議長会主催 議員研修会 7月5日(火)札幌市:全員
       ・北海道町村議会議長会主催 新人議員研修 7月13日(水)札幌市:大釜議員
 ◇所管事務調査(いずれの委員会も、調査期日は調査終了まで)
       ・議会運営委員会
       ・まちづくり常任委員会
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1日間でしたが中身の濃い定例会でした。特に国民健康保険税に関しては、税率上昇幅が大きく衝撃的だったと思いますし、質問も出ていました。

私は国民健康保健運営協議会委員としてこの税率を決定する審議に参加していたのですが、協議会内でも多くの意見が交わされ議論された末の結果でした。ここ数年来の収支状況からすれば、収入の増加しか保険制度を維持できる術はありません。しかしそれをそのまま税率に賦課することに私は反対です。

確かに保険は受益者が負担するのが基本です。しかし現状では国保加入者の負担率は(他の保険加入者に比べ)重いです。また近隣町村との比較において「月形町の負担率はそれほど高くない、むしろ低い方だ。」との答弁が帰ってきますが、数字上はそうであっても実態はどうなのでしょう?
各町村で所得分布が違っているので、単純に税率の比較だけでは判断できないと考えます。月形町の国保加入者は人口構成と月形町の特徴から低所得者層が多く、最も負担率の高い層に多くの住民が含まれているのではないかと感じるのですが・・・

現状の国民健康保健制度は既に立ち行かなくなっているのではないでしょうか?
国の抜本的な制度改革はもちろんのこと、それまでのつなぎとして自治体の政策予算の投入も必要な時期に来ているのではないかと考えます。(大きな自治体、都市部の自治体では既に行われているようですが、月形町のような小さい地方の自治体ではその財源すら厳しい状況です。またそこがこの問題を難しくしていると思います。)

いずれにせよ「国民皆保険」とはいうものの、その職業形態や加入組織の状況で、あまりにも差のありすぎる保険料(税)には問題があると考えます。できれば日本中が一本化できればいいのですが、そこまでは遙か遠い道程。ならば規模拡大や集約など、なにがしかの変化と対応をしていくべきと考えます。

このあたりのところをまだまだ議論したかったのですが、運営協議会委員の任期が終わってしまったので残念です。今後は定例会の場で議論したいと思います。

このほか、小さな項目、小さな予算ですが、様々な動きが見て取れました。
東日本大震災の影響も多少見えてきています。
町は動いているんですね。

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