2011年04月09日

平成23年第1回定例会(一般質問)

3月14日、平成23年度第1回定例会の第2日、一般質問が行われました。
(左の写真は3月14日当日のもの。雪雲がかかり一日中ドンヨリとしていて、午前中はみぞれ交じりの雪が降る日でした。最高気温+4.5℃、最低気温ー1.8℃)

昨年から、第1回定例会における一般質問は「町政執行方針や教育行政執行方針への質問も含む」内容となったため、他の定例会より多くの議員が質問に立つようになりました(今回は6名)。

以下に私の一般質問と答弁の要約を掲載します。
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【質問者 宮下裕美子議員】

1.平成23年度における重点的取り組みについて [答弁者:町長]

Q) 平成23年度の町政執行方針は総花的な印象であった。総合振興計画に沿って述べられているため分野別の取り組みは理解できるが、それらを統合した上での月形町としての方向性が見えにくい。
 平成23年度の注目すべき分野、または重点的に取り組む課題とは何か。町長に伺いたい。

A) 月形町の行政課題として、平成19年度までは財政改革、平成21年度は市町村合併の取り組み(自立によるまちづくり)が大きかった。
 平成23年度では全てが重要な課題であり、それぞれをより光らせていくことがテーマになっている。これらを一言で言えば「まんまるハート月形町」になる。


2.協働を進めるにあたっての、行政と町民の信頼構築について [答弁者:町長]

Q) 「協働によるまちづくり」は行政と町民の信頼構築が欠かせない。
 その対応として示されているのは、地域担当制による活動、職員の意識改革や自己研修等による資質向上、通称コンプライアンス条例による職員倫理や責務の提示である。これらの取り組みの多くは職員個人に努力を求めるもの、あるいは職員個人に向けての支援や働きかけである。
 行政として信頼構築を目指すのであれば、組織体として直接町民に働きかける必要があるのではないか。町長の考えを伺いたい。

A) 協働のまちづくりによる信頼構築はもっともなことで、他自治体における過去の大災害においても、地域住民による活動で災害を最小限にした事例が見て取れる。
 月形町職員も町内行事などへの対応において、以前は寄付(金銭的支援)中心であったが、参加や協力(人的支援)するようになり評価を得ている。協働でまちをつくるとは共に働き合うことであり、都会にないものをしっかり光らせることが大事である。


3.行政担当分野間の協働(教育と福祉の連携・融合)について [答弁者:教育長]

Q) 社会教育による「地域づくり」を進める上で、教育と福祉の協働を加えることはできないか。
 具体的には、生涯学習にボランティアの要素を取り入れること、あるいは教育的側面から福祉サポート、教育ボランティアのボランティアセンターとの融合等。教育長の考えを伺いたい。

A) 生涯学習とは、自発的意志で取り組むべきこと。生涯学習で身につけたものを社会へ活用することは充分あり得るが、あくまでも参加者の意思による。
 教育ボランティアは学習支援が目的で、国の施策である。言葉通りの縛りがある。
 社会教育において「地域づくり」は第一義(主な目的)ではない。ただし情報の発信はあり得る。


4.教育委員会移転後の総合体育館の安全管理と活性化について [答弁者:町長及び教育長]

Q1) 今年初め教育委員会が総合体育館から(役場庁舎内に)移転したが、人気の少なくなった体育館は寂れた印象がぬぐえない。日中の利用者は子どもが多く、施設も大きいことから、非行防止や安全確保の面で不安が大きくなっている。加えて、施設の利活用と管理経費の削減目的から様々な公共施設に組織が分庁舎されている時代に、逆行していないか。
 これらの課題を解決するためにどの様な対策を取っていくのか。町長、教育長、それぞれの担当分野での対応を伺いたい。なお、教育委員会の移転の目的についても合わせて答弁願う。

A:教育長) 子ども達の活動の場において、非行防止や安全確保などの目的で、地域や大人の目がある対応をしたい。委託職員(新たに受付1名&管理1名)を配置する。
 近隣市町村において、役場庁舎と教育委員会事務所の分庁舎・同庁舎には地域差がある。南空知はほとんどが同庁舎内、中空知・北空知は分庁舎が多い。今回同じ庁舎内に移転し連携が上手くいっている。

A:町長) 切手事件が発生したのは教育委員会が分庁舎されていたため、危機感が伝わらなかったからと考える。
 教育委員会を本庁舎に戻したことで総合体育館の管理経費がかさむことは事実。現実的な問題については、早急に対応する。ただし、3役が近くにいることで意思疎通が迅速になった。

Q2) 総合体育館の非行防止や安全確保、管理経費の削減を目的に、新たな組織の入居は考えられないか。例えば、月新水道事業団や高齢者事業団、あるいは民間事業者への事務所としての貸し出し。

A:町長) 貸し出しは参考になった。検討する。
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平成23年度、町政の方向性が見えないまま一般質問が終わってしまいました。確かに一つ一つの事柄を大事にして輝かせることは重要ですが、その先にどんな月形町が待っているのか、月形町の未来像が想像できなかったことが残念です。

町政執行方針には「選択と集中」との文言が登場しますが、何を基準に選択をするのか、どの方向に向かって選択していく(優先順位をつけていく)のかが示されていませんでした。
また、一般質問の後に開催された予算委員会でも同様の質問を行いました(「東日本大震災を受けて、交付税が削減された場合、何を優先するのか?」)が、これに対しても「今後状況に合わせて検討する」とのこと。これでは後手後手を踏んでしまいます。この非常事態に対応できるのか、最善の選択ができるのか疑問です。

今回の一般質問も、結局のところ噛み合わないで終わったように感じます(特に2番目の質問は全くダメでした)。考え方が違っているのは仕方ないとしても、論点が食い違っては言葉のキャッチボールになりません。最終目的が同じであれば、もう少し建設的な議論ができると考えているのですが・・・
再度精進します。

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