2010年10月01日

移動美術館「美へのいざない」〜月形町開町130年記念事業

今年は開町130年の記念事業が目白押しですが、その中でも目玉がこの移動美術館。北海道立近代美術館と北海道立三岸好太郎美術館の収蔵品が月形町にやってきました。

10月1日(金)〜5日(火)の午前10時〜午後7時まで(入場は午後6時30分まで)、多目的研修センターは美術館になります。

私も早速行ってきました。開館初日の夕方のことです。
会場のホール内は白い衝立で仕切られ、普段見慣れた場所とは一変、異空間になっていました。
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まず目に飛び込んできたのはジュル・パスキンの『花束をもつ少女』。案内チラシにも載っている絵で、紫のワンピースです。その左隣にはマリー・ローランサンの『三人の娘』、色遣いがいかにも。

順路を進むと、エコール・ド・パリ時代のが絵が並んでいます。(と言っても、学芸員さんの解説を聞いたお陰でわかったようなもので、美術史を全く知らない私です。)その中にはユトリロやピカソ、シャガール、ダリなど、聞いたことのある画家の作品もありました。
私が目を引かれたのはシャガールの作品。細い線と色遣いが何とも幸せそう。
そしてキース・ヴァン・ドンゲンの『アガーテ・ヴェゲリフ・グラヴェスタインの肖像』。画家の名前は初めて聞きましたが、その絵はハッキリとした色遣いと表情、そして小脇の赤いバラが印象的で、何度も見返したほど。

その先には日本画家のコーナー。片岡球子の作品があり、その先に目をやると神田日勝の『一人』がドーンと構えています。その存在感、質感に目を奪われましたが、その手前には佐藤忠良の彫刻『ボタン』。女の子がコートのボタンをかけようと一生懸命になっている姿は、まるでそこだけ冬の空気で覆われているよう。声をかけたくなるような雰囲気が漂っていました。

その先も左右の衝立に絵画が展示されていますが、やはり目を引くのは本田明二の彫刻『馬頭』。本田明二は月形町に生まれた彫刻家で2歳まで住んでいたそうです。町内には2つの彫刻が設置されいつでも見ることが出来ます(役場敷地内の月形潔像と、月形小学校敷地内の母子像)。

そして最後のコーナーは三岸好太郎の作品の数々。

ちょうどこれで会場を一周しましたが、最後の仕切り役としてガラス工芸が2点。青色が眩しい水差し(茶道具)と、漆器蒔絵のようなガラスの箱も存在感を示していました。
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町内にいてこれ程の美術品を一度に見られる機会はまず無いです。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
私も会期中にもう一度は行ってみようと思っています。

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