2010年09月02日

平成22年度 樺戸監獄物故者追悼式

本日午前、樺戸監獄物故者追悼式が今年も町内篠津山霊園内の囚人墓地で行われました。月形町は今年7月1日に開町130年を迎えましたが、樺戸監獄(当時は樺戸集治監)の開設式が行われたのは開町から2ヶ月後の9月3日。この日にちなんで、毎年この日近辺に追悼式が行われています。

今日は薄曇りながら朝から気温は高く、テントを用意していただいた私たち招待者はいいとして、式を手伝う役場職員や、町歌を斉唱するために参加してくれた月形中2年の生徒さん達にとっては厳しい状況で申し訳ないくらいでした。9月にもかかわらずこの暑さは樺戸集治監開設当時では考えられなかったことでしょう。なにしろこの地はうっそうとした大木に覆われていたそうですから。

さて、式の内容は昨年とほぼ同じでしたが、参加者がとても多かったのが印象的でした。招待者が約90名、町歌を斉唱した月形中学2年生が40名弱、事務方(役場職員)や招待者のお付きの方々を加え、総勢150名ほどとのことです。

樺戸監獄の囚人達が為し得たことは現在の北海道の礎です(詳しくは月形町ホームページの「月形歴史物語」へ)。その偉業を考えれば追悼式に招待される人が様々な方面へと広がるのも理解できます。ただ、町内の一般参加者が誰もいなかったのは残念でした。
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月形町の起こりは樺戸監獄であることは紛れもない事実です。その労役によって1,000人以上の囚人が亡くなったことも、その労役で北海道の今があることも忘れてはならない事実です。

しかし月形町民の中にはそのことを全く知らない人もいることでしょう。この追悼式が関係者や特別な人だけのものでなく、町民にとっての日常行事になるよう、周知や参加の方法を考えていく時期なのではないかと・・・開町130年の年に、そう感じました。

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