2010年09月11日

社協ボランティアセンター主催・映画「空想の森」上映会

今日の夕方、交流センターにて映画「空想の森」の上映会がありました。この上映会、月形町社会福祉協議会のボランティアセンターによる企画・運営で入場無料! 共同募金からの補助とボランティアの方々の協力があってできた催しでした。

この映画「空想の森」は十勝管内新得町が舞台で、2組の夫婦(宮下さんと山田さん)の暮らしを綴ったドキュメンタリーです。4人とも道外出身ですが今は新得町内で農業に携わっています。それぞれの暮らしの他に、新得共働学舎の生活や仕事(牛飼いやチーズ作り、畑作業)、新得町の風景、Shintoku空想の森映画祭や新得バンドなども盛り込まれ、2時間以上の上映時間もあっという間のひとときでした。

映画に描かれた農作業風景は、会場に集まった町内の人々(ほとんどが私より上の方々)にとって自らも体験した身近な光景だったのではないでしょうか。季節の移ろいに作業がはかどらない様子や赤ちゃんをおぶって農作業する姿に共感の声が聞こえました。それに共働学舎の様子も、障がい者施設やグループホームがいくつもある月形町では、何となく想像できる雰囲気でした。

かく言う私も17年前に新規就農した当時、1歳の娘をおぶって花切りや草取りをしていたので素直に感情移入し、植物の生長する姿に感動したことや子育てのワクワク感を思い出しました。一生仕事がしたくて、農業ならそれが叶うと新規就農した私にとって、映画の中の宮下さん夫婦の暮らしぶりは憧れですね。それに「労働は人間の最善の友である」そんな言葉が上映中何度も頭をかすめました。

とはいえ、現実の世界は厳しい。私自身、子どもが大きくなってお金のかかる世代なった今、素直で純粋な感動の時間は少なくなったかもしれません。素敵な物に目を留める余裕よりも、目の前の仕事をこなさなければ生活できない現実があります。
そういえば今は稲刈りの真っ最中。現役世代の参加者がほとんどいなかったのもそういう理由・・・。
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この他、映画の上映前後にもちょっとした企画が・・・

上映前にはフォークグループ「ノース・ファーム・ワン」による「勝手に作った月形のお店PRソング」の演奏が場を盛り上げてくれましたし、上映後の田代陽子監督と主催者代表・釣崎さんとのトークセッションでは、この映画が繋ぐ人と人との縁や価値観が語られ、田代監督の情熱とこの映画の不思議なパワーを感じることができました。

最後の最後、片付けも終わったロビーで田代監督(中央)と私(左)、そして新規就農仲間・春木さんの3人の記念写真。この映画に共感し繋がった3人です。
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とても素敵な映画でした。

kuusou3.jpg自主上映が主体なので滅多に見る機会のない映画を月形で上映するまでに汗を流してくれた釣崎さん、その想いを実現してくれたボランティアセンターの皆さん、資金を工面してくれた社協の方々、出店を開いてくれた協力者の皆さん、PR看板を書いてくれた月形高校の生徒さん、そして月形まで足を運んでくれた監督。皆さんのお陰で素敵な映画を見ることができました。ありがとうございました。

それから会場に集まった皆さん。同じ空間で月形の雰囲気を醸し出してくれたことで、私の感受性は高まりました。ありがとうございました。

願わくばもっとたくさんの人に見て欲しかったけれど、それはまたの機会に。
皆さん、お世話になりました。ありがとう。

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