2010年08月21日

HOPS2010地方議員向けサマースクール(1)

8月18日〜20日、北海道大学公共政策大学院(HOPS)が主催する『地方議員向けサマースクール』に参加してきました。

このサマースクールは今年で3回目です。私は第1回から興味を持っていましたが、なかなか条件が整わず参加できずにいました(過去のブログ)。しかし今年は春先から準備を重ね参加することが出来、正直嬉しかったです。

ちょっと大げさですが、農繁期のこの時期に3日間家を空けるのはやはり大変です。ましてこのサマースクールには申込時に選考(志望動機の記述による)がありますし、事前の課題提出(宿題)も課せられています。これら事前の準備を含め、多くの議員が尻込みするのも理解できます。(現実的に月形町議会の仲間もそうでした。)
私の場合、家族や周りの方々の協力があって可能になりました。
(お世話になった皆さん、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。)

これだけの準備を重ね、覚悟を持って臨んだサマースクール。その成果は想像以上でした。

会場となった北海道大学は緑豊かなキャンパスで、学生だけでなく様々な人が出入りする自由な「学びの場」という雰囲気は久しぶりに感じる新鮮さでした。2泊3日どっぷりとその雰囲気に浸かることで、若かりし学生時代に戻ったように思考が鮮明になったように思います。これは日帰りのシンポジウムや講演会、講座とは違っていました。

もちろんカリキュラムによる効果もあります。公共政策大学院教授の先生方による専門的な講義を少人数で間近に聞くことができるのも一つの魅力ですし、事前課題をもとにした参加者同士の議論や、担当教官の結論への導き課程なども特徴的で、質の高さを感じさせてくれました。

そんなサマースクールですが、今回の参加者は13名(他に公共政策大学院在籍の市議1人も部分参加)。これだけの内容なのに定員(20名)割れしているのは本当に残念です。前述の議員個人の負担感だけでなく国政選挙の影響もあるらしいとのこと、地方議員の学びの場としてこの企画が継続されるためにも、全国的な周知と日程等の調整が加えられ多くの参加者が集まることを希望します。

さて、今回の参加者は道内の市議2名(札幌市、苫小牧市)、町議8名(鷹栖町2,上富良野町、白老町、新冠町、音更町、妹背牛町、月形町)、道外市議1名(愛知県瀬戸市)、元市議1名(恵庭市)、町民1名(ニセコ町)の計13名(うち女性3名)。年齢も30代〜70代までバランスよく、現職の議長が2名含まれるなど、様々な視点や情報を得るには絶好のメンバーでした。

以降、内容と感想等を記載していきます。 →→→ 次のページへ

2010年08月20日

近況(2010夏)

みなさん、ご無沙汰しています。約半月ぶりの更新になりました。
お盆を過ぎたというのにまだまだ暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?

8月4日に更新してから、我が家の家業(切り花の生産)の中でも「お盆用の輪菊」の出荷の最盛期となりました。例年なら8月10日頃にはピークを過ぎるのですが、今年の気象(6月の晴天と高温、7月の曇天、7月後半の連日の降雨)などの影響で開花時期が遅れ、お盆の終わる16日まで出荷が続く状況でした。

そして間髪入れず18日から今日まで、北海道大学公共政策大学院の『地方議員向けサマースクール』に参加してきました。刺激とアイデア、人脈を得て帰ってきたところです。

こんなことで停滞していたブログですが、今回のサマースクールを含めこれから報告していきます。

それにしても家業が忙しくなると「町村議員の悲哀」を感じます。
報酬の安さから家業がなければ立ち行かず、家業を前提として議員活動があることを理解はしていますが、「学びの場」と重なると・・・。地方議員の資質で自治体の在りようが変わろうとする時代、模索し続けなければならない時代に「学び=資質向上」は欠かせません。
もちろん「兼業」だからこその視点や感覚も有効なので、一概に現状が全くダメではないのですが、でもね・・・ジレンマです。

2010年08月04日

広報特別委員会・・・「議会だより」No.1の発行

恥ずかしながら、月形町議会は今まで議会広報誌を発行していませんでした。道内には179市町村ありますが、広報誌を発行していない議会は片手でも余るほどしかありません。

とは言え、議会の様子は「町報・花の里つきがた」の1コーナーとして、毎定例会後には議案の簡単な内容や一般質問の通告項目など概要は示されていますし、臨時会後にも同様に掲載され、広く町民に周知されています。
しかし、これらは月形町側が記事を書き編集しているもので(内容確認は議会事務局が行っているとのことですが)いわば町側の善意に乗った形です。

本来、議会のことは議会が自らの責任の下に編集・発行する議会広報でなければならないのに・・・。

そんな思いを抱いていた私は、以前から議会広報誌の発行を強く訴えてきました。そして全員協議会での「議会活性化」議論の中で賛同を得、平成22年第1回定例会(今年3月)で広報特別委員会が設置、そして今回第1号の発行に漕ぎ着けました。

広報特別委員会発足後すぐに「第2回定例会後には第1号を出そう」と笹木委員長、楠副委員長そして私の3人の委員で目標を設定し、他の町村の広報誌を参考に内容を詰めていきました。
発足時の議会内の約束で「できるだけお金をかけない」「まずは、できるところから」というものがあり、編集は議員自らがパソコンで仕上げ、印刷は事務局が印刷機で行う事になっていました。また、広報誌が軌道に乗るまでは今まで通り町報に定例会等の内容記事を載せてもらうようにし、「議会だより」は補助的な位置づけに。

そんな折り切手事件が起き、議会もこの件に深く関わることに。この事件については経過も含め、議会としての取り組みの様子を町民の皆さんにお伝えすることが広報特別委員会としては重要と考え、タイミングを見計らっていました。
そして7月20日臨時会と、23日全員協議会で町側から一応の報告を受けたことから、このタイミング(町報・花の里つきがた8月号(8月5日発行)で「議会だより」を発行し、町報に折り込んで全戸に配布することにしました。

何もないところから作り上げるのは大変でした。私自身は議員活動報告書を発行していますが、個人の報告書と議会の広報誌では「格」が違いますし、伝えるべき内容もまた違ってきます。
試行錯誤を重ねながら〆切りをにらみつつ・・・時間との戦いでした。

それでも予定通り発行できたのは、広報委員の力だけではありません。議長や事務局の協力があってこそです。加えて、これを読んでくれるであろう町民の皆さんの「声」を想像できたことも後押しになりました。そして、「もの」を作り上げることで得られる一体感と満足感、議員としての責任感が形にしました。


「議会だよりNo.1」は「平成22年第2回定例会の一般質問」と「切手事件における議会の取り組み」を中心記事にし、議会の仕組みを図式化したものも掲載して全6ページに仕上げました。
どれも月形町議会として町民の皆さんに知っていただきたいことです。議会がどんな活動をしているのか、どんな考えで町政に携わっているのか、まずは知って欲しくて書きました。願わくば、この議会だよりが町民と議会のパイプ役になり、「町民と共にある議会」に発展できたらと思っています。

「議会だより No.1」は、明日全戸に配布されます。

皆さん、お気軽にご意見ご感想などお寄せ下さい。お待ちしています。

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