2010年07月01日

平成22年度 月形町戦没者追悼式

本日午前、樺戸神社境内脇の忠魂碑前で「戦没者追悼式」が行われました。
朝からいつ降り出してもおかしくないお天気で、40分ほどの式典途中には雨の落ちる場面もあり、いつになく寂しさと悲しさが同居する追悼式になりました。

今年は戦後65年。参加する遺族の方はますます少なくなり、10人ほど。お身体が不自由になった方も多かったのですが、精一杯の追悼の気持ちを献花に込めている姿が印象的でした。

折しも今年は開町130年。そして今日がその当日でした。

挨拶に立った代表者の言葉にもそのことは詠われ、明治初期にこの地を拓こうと決めた人々も、そこに強制的に集められ北海道の道路を拓いていった人々も、「戦争」によって命を落とした方々も、月形町の130年の歴史のページにあることを実感しました。

「先人の労苦の上に今の私たちの生活がある」 まさしくその通りなのです。

戦争体験が平和への祈りとなり、戦後65年の現在、日常生活に戦争の気配をほとんど感じません。
昭和40年代、年間1万人以上の死者が発生した「交通戦争」も多くの努力で改善し、「戦争」とは呼ばれなくなりました。

しかし現代社会には「戦争」と呼ばれるに匹敵する「年間3万人を超す自殺者」の存在があります。時代時代に「戦争」と呼ばれる課題があるとすれば、私たちはこの自殺の問題を真正面に捉え、克服していくことが、先人の労苦に対して報いる一つの方法なのではないかと考えさせられました。

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