2010年04月14日

第3回 さけ稚魚放流会(紙芝居と月形健康体操)

放流会のつづきです。

放流が終わったあと場所を「ちらいおつ遊び塾」内に移して、ちょっとした催しが行われました。

まずは、石狩川振興財団から「サケの一生」の説明。
『さっき(午前10時頃)放流したさけは午後3時頃には石狩川の本流(放流地点から約5km下流)に入り、石狩湾へ。そこでしばらく留まり、海水に体を慣らしてから海岸線を伝ってオホーツク海に行くよ。その後、アリューシャン列島から北西太平洋で過ごして3〜4年後にまた戻ってくるよ。戻ってこられるのは2〜3%、1000匹放流すれば20〜30匹程度かな。』

続いて紙芝居。「川はみんなのもの、みんなの生活に関係しているもの。だからみんなできれいにして、大切にしようね。」というメッセージでした。


そのあとは、月形町保健センターの保健師さんによる「月形健康体操〜つきがた・まんまる・ハナメロ体操〜」の初お披露目があり、スクリーンに映し出されたDVDの映像を見ながら参加者全員所狭しと体を動かしました。(写真がないのが残念。体操をするのに夢中で取り忘れてしまいました。)

この体操は、昨年度、道の助成を受けて作った「地域特性を活かした健康体操」で、冬場雪に阻まれ体を動かす機会が減る町民が、継続的にできる手軽な体操を目指したとのことです。月形音頭をベースに、花やメロン作りの動作を取り入れた物語性のある体操で、イスに座りながらもできるように工夫されていました。

DVDには、見本の動きをする顔なじみの保健師さんや月形のキャラクター「ベルデ君」の姿があって親しみやすく、また動きを解説をする大きな文字も入って解りやすくなっています。興味をそそられ楽しく動いているうちに体がポカポカと温まり、いい運動になりました。

この月形健康体操は、ふれあい大学(高齢者大学)や老人クラブ、婦人会等で順次お披露目、活用されるとのことです。今回お披露目された「万人向け」の他「シェイプアップ編」もあるそうで、今後の展開が楽しみです。
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放流会は老若男女、色々な人が関係し参加する催しですが、それをPRの場に活かすのはとても良いことだと思いました。

「川をきれいにする活動」も「健康維持のための活動」も、まずは知ること・参加することから始まります。様々な機会を捉えて啓発活動に取り組めば、きっとその輪が広がっていくと感じました。

「これは大事なことだからみんなに知ってほしい」「ひろめたい」そう強く願う気持ちで、人は動かされるような気がします。

2010年04月13日

第3回 さけ稚魚放流会(放流)

4月12日、今年で3度目となる「さけ稚魚放流会」が例年通り、ちらいおつ遊び塾裏手の須部都川で行われました。今年も町内5カ所(月形小、札比内小、花の里保育園、友朋の丘そして役場)で計1000個の発眼卵から育てたそうですが、上手く育ったところもあればそうでなかったところもあって・・・。3回目とは言えまだまだ難しいようです。

今年の参加者は今までで最も多く140名ほど。主役はもちろん稚魚を育てた関係者。月形小からは3年生25人名、札比内小からは3・4年生7名、花の里保育園からは年長児9名、福祉施設の友朋の丘からは4名。他に、この放流会をお手伝いするボランティア団体「花の里つきがた水と緑の会」の方々や、行政関係者(国や道の河川関係、森林関係、建設関係、町役場)や一般町民など。

「たかがサケ、されどサケ」実に多くの人が関わり、協力し、すそ野を広げているのを感じました。

放流は実にスムースに進みました。
3回目で手慣れたせいかもしれませんが、放流会場が一面雪で覆われていて(今年は本当に雪解けが遅いです)、足元も汚れることなく(いつもはぬかるみでグチャグチャ)、また放流地点も広々(湿地が雪に覆われていたので、どこで見学してもOK)だったからです。
加えて、お手製の放流台(流しそうめん用の竹筒を応用したもの)設置や雪道の整備など、黒子に徹した「花の里つきがた水と緑の会」メンバーの力にもよると感じました(いつもありがとうございます)。
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この放流会、いつもながら印象的なのは、参加者がまるで母親のように「元気でね」「大きくなって戻ってくるんだよ」と稚魚を放流している姿です。

参加者の多くは、サケを育てていたり、育つ過程を観察していたり、放流会の準備をしたり、この地域で暮らしていたり、(サケが育つ)環境を整える仕事をしていたり、工事をしたり・・・と、なにがしかの形で実際にこの「さけ稚魚放流事業」に関わっています。
だから「さけ稚魚=我が子」。身近な存在になっているのでしょう。

「物事に関わることの大切さ」=連携のヒント ですね。
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そうそうGood newsがあります。
この冬、須部都川に架かる堰(落差工)に魚道が造られました!

サケが海からこの放流地点に戻るまでに、5つの障害物(海側から、石狩川頭首工1、須部都川の落差工4)があるのですが、そのうち石狩川頭首工は問題ありません(現行の設備は落差20cmでさけの遡上は○。現在工事中の頭首工には3種類の魚道がつけられ◎)。
須部都川の落差工4カ所はいずれも落差2mほどで、さけ遡上の大きな障害でしたが、1番河口寄りとその次の落差工に魚道がつけられました。(右の写真は2月下旬に撮影した河口側から2番目の落差工。現在はこの脇に魚道が完成しています)。残りの2カ所も今年度の(道)予算で工事がされる見通しがあるとか。

2年前に放流したサケが戻るまでに「魚道」が完全整備されそうです。

2010年04月07日

平成22年月形中学校入学式

4月6日午後、月形中学校の入学式に出席してきました。

今年の新入生は27名。2つの小学校から町内唯一の中学校に集った生徒達は、ほとんどが顔見知りの仲とはいえ、新しい環境に緊張していました。それを迎え入れる上級生も普段の子どもらしさをしまい込んで、一つ学年が上がった誇りと自信を漂わせていました。
毎年の事ながら、入学式のこの初々しさに触れられるのは役得だと感じます。

加えて、今年の入学式は今までと随分雰囲気が違っていました。それはこの春、大幅な教職員の移動があったためです。中でも学校運営の中心となる校長、教頭、事務職員が全て変わった上、ベテランの先生方も転出しました。(この大規模な移動は今年の空知管内の特徴のようです。ちなみに、町内小中学校計3校の校長・教頭で移動がなかったのは小学校の校長ただ1人です。)

地域密着の小規模学校の教職員が大幅に入れ替わることは、児童生徒だけでなく保護者や地域にとっても不安の種です。しかし裏を返せば、新たな出会いと躍進への希望の種でもあります。入学式に参加した多くの人が、事が始まることへの緊張と不安と期待が入り交じった「新入生」の気持ちだったため、独特の雰囲気を醸し出していたのでしょう。
月形中学校の新たな1ページに立ち会えたことも役得ですね。


同じ器でも中身が変われば全く違ったものになります。
町内それぞれの学校がどんな学校に育っていくのか、いつにも増して関心を寄せていきたいと思います。

2010年04月03日

第86回全日本下の句歌留多大会

今日(4月3日・土)の夜から明日の昼にかけて、岩見沢梅ヶ枝歌留多倶楽部主催の第86回全日本下の句歌留多大会が、月形町はな工房で開催されています。

この大会に出場できるのは高校生以上とのことですが、会場のはな工房には選手や家族、応援を含めて老若男女が全道各地から大勢集まり、貸し切りということもあってごった返していました。
私は午後8時からの開会式に参加し、9時半過ぎに始まった最初の試合を観戦してきました。

私が観戦したのは第3会場で、読み手1人に対し4試合が同時並行で行われます。その中には地元月形の月光倶楽部と苫前北斗倶楽部との対戦があり、地元びいきでつい見入ってしまいました。

いつもながら心引かれるのは、読み手の声が次の句を読み上げるまでの一瞬の静寂と緊張感、それと対照的なその後の迫力ある声と音(札を取ったあと、気合いを入れる声を発し、試合場の畳の上を這いながらパンパンと叩く音)とのコントラストです。緊張と興奮、弛緩がリズム良く会場に満ち、独特の雰囲気を醸し出していて、「これぞ下の句歌留多大会」となっていました。

この木札を使った「下の句歌留多」は北海道独特のもので、百人一首の下の句を読んで下の句を取ります。これだけだと簡単そうに聞こえますが、独特のルールがある上、読み手は一つ前の札を読み上げてから本当の読み札に入るので、その「間」が緊張感を生みます。また木札の文字が独特の書体なので、素人の私などには全く手が出ません。

この全日本下の句歌留多大会は毎年1月の旭川から始まり、美深、旭川、札幌、音更と回って岩見沢(月形)へ、そして来週の稚内でシーズンを終えるとのことです。(道内には他にもいくつかのグループがあって、それぞれの地域を周りながら試合が行われているとのことです)。
いずれも土曜の夜から日曜の昼にかけて開催するとのことで、非常に体力のいるスポーツです。それでも若い人ばかりでなく、かなりのベテランの方も加わっていて、その情熱は素晴らしいと思いました。

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