2010年04月03日

第86回全日本下の句歌留多大会

今日(4月3日・土)の夜から明日の昼にかけて、岩見沢梅ヶ枝歌留多倶楽部主催の第86回全日本下の句歌留多大会が、月形町はな工房で開催されています。

この大会に出場できるのは高校生以上とのことですが、会場のはな工房には選手や家族、応援を含めて老若男女が全道各地から大勢集まり、貸し切りということもあってごった返していました。
私は午後8時からの開会式に参加し、9時半過ぎに始まった最初の試合を観戦してきました。

私が観戦したのは第3会場で、読み手1人に対し4試合が同時並行で行われます。その中には地元月形の月光倶楽部と苫前北斗倶楽部との対戦があり、地元びいきでつい見入ってしまいました。

いつもながら心引かれるのは、読み手の声が次の句を読み上げるまでの一瞬の静寂と緊張感、それと対照的なその後の迫力ある声と音(札を取ったあと、気合いを入れる声を発し、試合場の畳の上を這いながらパンパンと叩く音)とのコントラストです。緊張と興奮、弛緩がリズム良く会場に満ち、独特の雰囲気を醸し出していて、「これぞ下の句歌留多大会」となっていました。

この木札を使った「下の句歌留多」は北海道独特のもので、百人一首の下の句を読んで下の句を取ります。これだけだと簡単そうに聞こえますが、独特のルールがある上、読み手は一つ前の札を読み上げてから本当の読み札に入るので、その「間」が緊張感を生みます。また木札の文字が独特の書体なので、素人の私などには全く手が出ません。

この全日本下の句歌留多大会は毎年1月の旭川から始まり、美深、旭川、札幌、音更と回って岩見沢(月形)へ、そして来週の稚内でシーズンを終えるとのことです。(道内には他にもいくつかのグループがあって、それぞれの地域を周りながら試合が行われているとのことです)。
いずれも土曜の夜から日曜の昼にかけて開催するとのことで、非常に体力のいるスポーツです。それでも若い人ばかりでなく、かなりのベテランの方も加わっていて、その情熱は素晴らしいと思いました。

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