2010年03月05日
平成22年第1回定例会・第1日
3月5日、平成22年第1回定例会が開会しました。
日程変更に伴い、例年より早い時期に開会し(途中休会をはさみ)15日間の長丁場となります。
写真は役場3階の議員控え室からの風景。日中の気温がプラスになる日も増え、雪が随分ゆるんできました。今日の最高気温は+4.3℃、最低気温はー1.0℃、多少の日差しもあり、ここ1週間のうちでは一番暖かな日でした。(写真では暗い雲がたれ込めて寒そうですが、暖かな日だからこそ雪雲の白でなく、雨の黒雲になります。)
今日の主な議案は以下の通りです。
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【平成21年度各会計補正予算】
1.一般会計補正予算(第9号)
●歳入歳出総額 47億8100万1千円 (ー2835万円)
●[増額要因]国の地域活性化・きめ細かな臨時交付金(8796万円5千円)による事業
[減額要因]年度末による事業精査
●繰越明許費の追加 15億5586万3千円
(月新地域情報基盤整備事業 13億350万円+きめ細かな臨時交付金の一部等)
●注目点
・財政調整基金、減債基金、公有財産整備基金は全て繰り入れせずに済んだ
(=全額減額補正。赤字繰り入れなし)
・きめ細かな臨時交付金による主な事業
・マイマイガ対策(町内街灯 水銀灯→ナトリウム灯)
・北農場中央線の街灯付け替え工事(照度アップのため)
・避難施設の太陽光発電式街灯整備(新エネルギー関係)
・農業集落排水(下水道)事業への繰り出し(中継ポンプ等の修繕)
・町有林管理(杉林の植林等)
・皆楽公園周辺施設の老朽化改修工事
2.国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)
●歳入歳出総額 5億4372万1千円 (+1556万円)
・医療費の伸びがまだ続いている(12月定例会の補正分では間に合わない)
・国や道からの財政調整交付金が大幅に減額される(算定式の変更)ため、
国保会計財政調整基金(町の基金)からの繰り入れを増額(計1,000万円)。
3.老人保健事業特別会計補正予算(第2号)
●歳入歳出総額 665万7千円 (ー374万3千円)
・会計を閉じて2年が経過する。過去の請求がほぼ終了により、会計規模も縮小。
4.農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
●歳入歳出総額 1億3815万1千円 (+1763万8千円)
・北農場中継所と処理場のポンプ改修に2,000万円
(一般会計から繰り入れ=きめ細かな臨時交付金)
5.介護保険事業特別会計補正予算(第4号)
●歳入歳出総額 3億6318万2千円 (+613万7千円)
・保険給付費の伸び(施設利用者が12月の補正時より増えている)700万円支出増
・介護給付費準備基金からの繰り入れ 484万8千円増(計2,181万円)
6.後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
●歳入歳出総額 4608万円 (ー552万円)
・年度途中で特別徴収(年金からの天引き)から普通徴収に変更された(一部扱いが減った)
・保険料納付額が、当初の7割軽減から9割軽減へ拡大したことによる
7.月形町立病院事業特別会計補正予算(第3号)
●病院事業収益および費用 7億9121万1千円 (+365万円)
【条例・規約の改正】
1.構成組織が名称変更、解散または再編するによる、条例や規約の改正
・職員の旅費に関する条例の改正(支庁 → 総合振興局または振興局)
・北海道市町村退職手当組合規約の変更(構成組合の一部が解散脱退)
・北海道市町村総合事務組合規約の変更(構成組合の一部が解散脱退、名称変更)
・北海道町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更(構成組合の一部が解散脱退、名称変更)
・空知教育センター組合規約の変更(支庁→総合振興局、幌加内町が上川へ再編、構成数1減)
2.肝機能障害が身体障害者の規定に加わったことにより、医療費助成制度を改定
・月形町重度心身障害者および一人親家庭等医療費の助成に関する条例の改正
【計画の変更】
1.月形町過疎地域自立促進市町村計画の変更
●月新地域情報通信基盤整備事業を平成21年度の事業として追加
(これにより過疎債を使うことができる)
【諮問】
1.人権擁護委員の推薦
●人権擁護委員の増員要請に対して、本間信子氏(南耕地)を推薦
・任期は依嘱から3年間
【発議】
1.月形町議会議員の政務調査費を今年度をもって廃止
2.広報特別委員会の設置
●議会活動を広く住民に広報し、町政に対する関心の高揚を図る目的で設置
●定数3:委員長)笹木、副委員長)楠、委員)宮下
【平成22年度 町政執行方針】【平成22年度 教育行政執行方針】
●質疑は一般質問の形で3月15日午前10時から実施(受付締切3月8日)
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第1回定例会は毎回大変なボリュームですが、特に今回は平成21年度各事業会計補正予算において、通常の事業精査分+国からの「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」となったために、チェックすべき項目がいつも以上となりました。また、様々な臨時交付金により会計規模が大きくなり、本来この時期に行っていた細かな事業の精査が充分にできたか・・・不安と疑問が残りました。
この点に関しては、今年9月の決算特別委員会で最終的にチェックしていきたいと思います。
なお、全体として特に気になったことが1点。国保会計と介護保険会計において給付費(保険からの支払い)が非常に伸びたことによる基金の取り崩しです。
様々な臨時交付金により一般会計は規模も大きくなり、地域にも確実にお金は回っています。加えて基金の繰り入れをせずに済みました。このことは非常に喜ばしいことです。その反面、特別の措置のない2つの保険会計は収支のバランスが崩れています。つまり現行の制度では立ち行かない状況に近づいているのに、何ら対策が打たれていないことになります。国はこの実態を把握し、(国で一元管理するなど)早急な対応を取るべきなのではないでしょうか。
この点に関しては、15日の一般質問で取り上げたいと考えています。
それからこの4月に道の支庁が再編され、総合振興局と振興局になります。今まであまり実感が湧きませんでしたが、条例の文言整理を見て「まもなくだ!」と感じました。とは言え、私たちの暮らしがどの様に変化するのか今のところ想像できません。注意深く見守りたいと思います。
議会の発議として「政務調査費の廃止」と「広報委員会の設置」が議決されました。どちらも議会活性化の全員協議会で既に決定していたことですが、このブログ意外では公表されておらず、知らない人も多かったようです。これから広報していかなくてはなりませんね。