2009年10月27日

道、徳富ダム建設を再評価。継続か、中止か!

今朝の北海道新聞朝刊1面に「道、25事業再評価へ」という大見出しが載っていました。

これは道が毎年度行っている公共事業の再評価(公共事業評価専門委員会による)で、来年1月末までに高橋知事が継続や中止の判断をするというもの。対象は事業決定や前回の再評価から5年が経過し、事業費が10億円以上の事業。徳富ダムも前回の再評価(2004年度)から5年が経過しているので対象となりました。

徳富ダムは今回の再評価の対象ではありますが、昨年度実施した公共事業一斉点検では継続となり、また国土交通省のダム事業見直し表明時にも道は継続の考えを示していましたし、先日の視察の折にも同様の説明がありました。事業継続と聞いて安心していたのですが・・・。

徳富ダムの費用対効果(治水事業の総便益を総費用で割ったもの。ダムの必要性を判断する指標の一つ)は、凍結が決まった八ッ場ダム(群馬)よりも低いとか。ただ、既にここまで事業が進んでいるのに(常識では)中止とは考えられません。

また月形町札比内地区のことを言えば、今現在使用している古くて小さな土盛りダムは既に老朽化が激しく、今現在もだましだまし使っているとのこと。徳富ダムの追加工事のため供用が1年遅れるという事態でさえ不安が募っているというのに、これで事業が中止となれば水の確保がままならず、水田として農地を利用できないのではないかという声も聞こえてきています。

事業決定が成されてから相当の時間と経費をつぎ込み、事業完成を想定して関連各所も対応してきています。費用対効果だけが指標ではないのでしょうが、それら資料やデータには載らない現場の状況も把握した上で結論を出していただきたいと思います。

八ッ場ダムしかり、徳富ダムしかり、一度動き出した公共事業を止めるには大きな影響があるのを目の当たりにしました。結局のところ、最初の判断(建設計画時)が最も重要だということでしょう。
社会に対する影響が最も小さくて話題にもならない時期の判断が最も重要というのも皮肉なものですが、その判断を下すのは他でもない、それぞれの【議会】なのです。

改めて『議会の重要さ』と、その一翼を担っている『議員であることの重み』を痛感する今日この頃です。

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