2009年05月08日
満開きたこぶし
満開! 満開!! 満開!!!
ほのかに甘い香りが漂い、風にそよぎながら時に分厚い花びらを散らしていました。
キタコブシの花をこんな間近で見たことがなかったのですが、花心は思いのほか繊細だったので思わずパチリとシャッターを切りました。花弁はチューリップのように厚く、ホワホワしっとりとした触感。折れが入るとあっという間に茶色くなっていました。
「こうして茶色くなると散るサインなんだよ。」
と教えてくれたのは、花びらの掃除をしていらした年配の男性。キタコブシの花びらは1枚でも手のひらの半分ほどの大きさがあり、白くて目立ちます。芝生の上は、まるでティッシュを散らしたように見えてしまうからほっておくこともできません。風が吹くたびに花びらが散っていくので、とても根気のいる大変な作業。「綺麗」が維持できるのは、こうした地道な作業をしてくださる方々のお陰です。ありがとうございます。
その男性が
「押し花とか何か利用できないかねえ。白くて綺麗なのにすぐに茶色くなっちゃって。何だかもったいないよ。」
そうですよね。私も何かに利用できればなあとは思うのですが・・。香水でもとれたらいいのにね。
そして最後に「もうすぐ紫の木蓮も咲くよ。」と傍らの小さくて細い木を教えてくれました。まだ1mにもならない木なのにキタコブシと変わらないくらいの大きさの蕾をいくつもつけて・・・。