2009年04月28日

マニフェスト・スクール北海道(ワークショップ)

「マニフェスト・スクール北海道」第2日目はグループでのワークショップです。

《第5講》会派マニフェストを作ろう!!
 講師:三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員
                   西尾真治氏

まず西尾先生より会派マニフェストの注目点と、評価の高いマニフェストの紹介がありました。
TOKYO Manifesto 2005 民主党(2005年東京都議会選挙)
 :ピープルズコメントを加え内容を充実
神奈川県議会議員松尾たかし氏のHP
 現状(課題)→私はこうしたい(政策目標)→進捗状況
 が並列されわかりやすい。その都度進捗状況を更新。
◆流山市議会内会派・新世会
◆静岡市議会・静政会
《求められる議員の資質が変わってくる。 調整能力→施策、コーディネート能力》


この後、全体を5つのグループに分け【議会改革】をテーマに、マニフェストを作るワークショップ。手順は以下の通り。

1)自己紹介・役割分担(司会、書記、成果発表、感想発表など)
2)会派マニフェストの作成(KJ法を用いて)
3)まとめ・発表準備
4)プレゼンテーション(3分/グループ)
5)審査(参加者全員による採点)、結果発表
6)感想、講評

本来はじっくり時間をかけて練り上げるマニフェスト(通常の会派マニフェスト作成には数百時間から千時間程度必要といわれている)。今回は1)〜6)の段階を2時間ほどで行うため、手法の勉強が主となりました。
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私が参加したグループ「マニフェストの会」は総勢6人(県議1、道議1、市議1、町議1、大学生2)。私の記憶をたどりながら展開を整理していくと・・・

まず【議会における課題・問題点】として『議会と市民の関係』に着目。議会側が市民に対して情報を伝えていない(伝わっていない)ことと(=発信)、市民のニーズを把握できていないこと(=収集)の2方向で問題があることに気づいた。

次に【解決策の検討】 情報の発信と収集をする場合、広い視点(多くの市民を対象)と深い視点(専門的、個別的)の取り組みがあるのではないか。また、人は変化に対して敏感に反応する(例:山形県知事が女性になって傍聴者が急増など)ことから、目先を変えた情報提供と収集の方法を検討。

【会派マニフェストの作成】 私たちのグループのマニフェストは『議員品評会の実施』。webでアンケートを採り、やめさせたい議員に投票してもらうというもの。形式的にはネガティブ・キャンペーンではあるが、その課程に議会情報や議員活動の様子、政策や採決時の賛否状況などを盛り込む。話題性で幅広い層に情報提供し、アンケート結果の分析から情報を収集する。
具体的な数値目標として、回収率80%。

【審査】5チーム中3位。上位2チーム(同点で1位)とは1点差とのこと。
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何とか時間内に間に合わせたマニフェストで、メンバーで充分協議できたわけではなく、合意形成という点においては不完全でした。ただ最終的にできあがったマニフェスト「議員品評会の実施」は斬新な視点で面白いものになったと思います(マニフェストととしてはちょっと違っているかもしれませんが・・・)。6人で自由に意見を出し合った成果だと思っています。

途中「これがマニフェストとしてふさわしいのか?」「マニフェストにするには課題が大きすぎるのでは?」などの疑問がメンバーからわき上がり、全体の思考がストップする場面もありました。私が司会者を務めたわけですが、力不足を感じた瞬間です。マニフェストとはどんなものなのか、自分自身の中に落とし込めていないのが一因でした、反省。

今回のワークショップを経験し、私自身の問題として「現状認識」と「課題の整理」「解決策の検討」に関しては考えと視点を持って進められるものの、「具体的な政策展開」「数値目標の設定」などはまだまだ勉強が足りないと痛感しました。また、良い面としては「粘り強さ」と「めげない精神」なのかと再認識した次第です。普段の議員活動と同様ですね。

新たな分権社会のために、政策立案能力はなくてはならないものになるでしょう。意識して高めていきたいと思いました。

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