2009年02月17日

行政区対抗ミニバレーボール大会(2009)

2月15日の日曜日、月形町恒例の行政区対抗ミニバレーボール大会が開催されました。今年の参加は男子13チーム、女子9チームで、私の所属する「市南行政区」からは男女2チームずつが参加、私も出場しました。

毎年のことながら、大会1週間前から総合体育館の夜7時〜9時までの2時間は、この大会用の練習場として貸し切りになります(コート6面設置可)。各チーム自由に集まり、個別練習や練習試合などをして大会に備えるのですが、年々練習する人の数が減ってきているように思います。
大会当日の熱気もさることながら、こうした練習の中で交流が深まり世代や地域を超えてるつながることもできるので、少し残念な傾向です。(私自身も数年前に比べ練習に参加できていないので、大きな事は言えないのですが・・・)

一方、総合体育館から遠い札比内地区と中和地区は、地元のコミュニティー施設内の体育館を利用して練習をしていますが、なんと2週間前から始めるそうで「ミニバレーを口実に集まるのが楽しい」と言っていました。チームワークもとれている上、大会当日も選手ではない地域の人達がたくさん応援に駆けつけるところからも「地域の底力」を感じます。地域力を維持するにはこういった小さな活動の積み重ねが重要なんですね。

さて試合結果は・・・
【男子】優勝:市北チーム
    2位:札比内3・4・5
    3位:赤川B

【女子】優勝:札比内2・4・5
    2位:南耕地・昭栄
    3位:中和

女子チームに限った話ですが、常勝していた「市北」が予選敗退、「北農場3」が不参加と例年と違った展開になりました。(ちなみに、昨年準優勝の私のチームも予選敗退。)
そして上位入賞したのは練習をたくさんしていたチーム(南耕地・昭栄チームは総合体育館で練習をしていましたが、常にほぼ全員参加)ばかりでした。

「走った距離は裏切らない」マラソン野口みずき選手
「小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だ」野球イチロー選手
こんな言葉を思い出しました(ちょっと大げさ?)。

2009年02月16日

劇団がたっこ第4回公演「ビューティフル サンデー」

先週の土曜日夜は劇団がたっこ(月形町内の小学生から高校生による児童劇団)の第4回の定期公演でした。会場の多目的研修センターには100名を超す観客が集まり、楽しい一時を過ごしました。

演目の「ビューティフル サンデー」は家族愛をテーマにした物語です。全編笑いを誘うエッセンスが盛りだくさん、最初は遠慮がちに笑っていた観客もついには身体を揺らしながら大声で笑うようになっていました(うちの小6息子はお腹を抱えて笑いっぱなしでした)。後半、ちょっぴり泣かせるエピソードでは、名演技に私は思わず涙がポロリ、すっかり物語の中に入り込んでいました。

1時間を超える公演でしたが、会場に集まった小さな子供たちも飽きることなく見入っていて、劇団のレベルが高くなっているのを感じました。出演している子供たちが何度も舞台を経験することで自信をつけ、堂々としたものになっている現れなのでしょう。
また、公演前の「注意事項の説明」も演劇仕立てになっていて、これもまた感心させられました。

日々研鑽、工夫を凝らしながら前に進んでいる「劇団がたっこ」。これからが益々楽しみです。

2009年02月14日

月形町職員研修・講演会「世界恐慌、その原因と帰結」

昨日夕方、役場大会議室にて上記の研修会が開催されました。
今年は北海道大学公共政策大学院院長の佐々木隆生氏をお招きしての講演会のため、職員だけでなく議員や町内の経営者の方々にも声がかかり、会場は満員でした。

演題は『世界恐慌、その原因と帰結』

マスコミが「不景気の引き金はサブプライムローンだった」とか「アメリカの消費が世界の景気を牽引していた」と伝えていますが、全体を「流れ」としてとらえた解説はあまり聞く機会がなく、私はおぼろげにしか理解していませんでした。その世界的な不況の原因がどこにあって、どの様な流れで現在に至ったのか、専門的なデータをもとにした解説がありました。

アメリカの金融機関のしくみや住宅建設戸数、金利の変動、貯蓄率の推移などから「流れ」を紐解き、インフレで発生した余剰金が資源(穀物・原油)市場に流れたこと、住宅ローンの証券化と福袋的証券のしくみがもたらした好況、その後のバブル崩壊まで、一気にお話しくださいました。それは「経済」という多面的で時間的な要素を持つものを、まるで映画のようなストーリー展開で情熱的に講義されるので、私のような素人でもすっかりその世界にはまりこみ、おおむね理解できました。

その後、経済と社会構造の関係に話は移りました。
【繰り返される景気の波】+【不可逆の歴史の歩み】=【その中で確実に変わっていく社会のしくみ】を【構造】と呼びます。「所得に見る労働者の構造の変化(2層化と、その架け橋がなくなったこと)」は現在の日本にも共通する課題で、その事象と歴史的な変化としては理解できましたが、その引き金になったポイントと(最初に解説のあった)「流れ」との関係性については・・・消化不良でした。
また、今の世界で流通する為替のうち実体経済分(物の取引等に関わる部分)は全体の2%に過ぎず、残りの98%は金融分(投資的なもの)であるというお話しには驚き、自分が学校で学んだ経済の基本と現状はかなりかけ離れていることも感じました。

最後に「脱出への道」として、税制改革(総合課税)の話題や、「財政収支の均衡」でなく「財政支出の優先順位(選択と投資)」の必要性、高齢化対策と教育の充実、サステナビリティ(継続可能)社会の構築などが示され、「経済および政治が新しい構造を作れるかが勝負、そのためには自分で考え創造することが大切。みんなで知恵を出し合う時代だ。」と言う〆の言葉で約1時間半の講演は終了しました。

私はこの講演を通し、世界的な経済社会と身近な生活が直結している現在の日本の実態を感じるとともに、私たち小さな自治体であっても関与できる(取り組むべき)課題が提示されたこと、足もと(=身近な生活・社会)から世の中を変えていけるのではないかという希望も感じました。
経済学を専門に学んだことがなく、近寄りがたい(難しい)学問という先入観を抱いていた私にとって、今回の講演は興味の扉を開く、大きな鍵になったような気がします。

2009年02月13日

地産地消料理コンテスト「第2回うんまいべ!」

今日は待ちに待った料理コンテスト当日です。

この地産地消料理コンテストは町長率いる「月形町地産地消計画推進協議会」が主催となり始められたもので、第1回の昨年は『月形産の食材を使った料理』がテーマで、第2回の今回は『かぼちゃシロップを使ったアイデア料理』コンテストとなりました。

「かぼちゃシロップ」は、東京農業大学小泉武夫教授の製法(特許取得)を用いて北海道と月形町が共同で研究開発している「かぼちゃ味の甘味料」で、カボチャを原料に米麹を使ってでんぷんを分解(発酵・糖化)したもので、独特の甘み(風味)と高い栄養価(ビタミン、カロテン)が特徴です。ただ、糖度が60%なので材料に混ぜると甘みが薄くなり特徴が出にくくなったり、水分が多いので形にするのが難しかったり、なかなか難しいテーマでした。

それでも20点(お菓子11、漬け物2、料理7)の出品があり、かぼちゃシロップの使い方にしても一つとして同じものがなく、バラエティーに富んだアイデア料理が会場に並びました。

審査の結果は
【グランプリ】  パンプキンWチーズケーキ(金澤絵美さん)・・・左の写真
【準グランプリ】 サクットかりんとう   (春木佐栄子さん)
【特別賞】   ・かぼちゃの寒天よせ   (パンプキンばぁばさん)
        ・大根のかぼちゃ漬け   (みのり工房さん)
        ・パンプキンアイス    (吉田喜久子さん)・・右の写真
 

昨年のコンテストの際、審査員長の坂井美恵子先生(北ガスクッキングスクール統括主任講師・今回も審査員長)から「味だけでなく見た目も重要。おいしさを伝える工夫を!」という指導がありました。それを受けてか、今回は展示を工夫した人も多く、グランプリ、準グランプリとも料理本に出てきそうな素敵な盛りつけでした。

グランプリの『パンプキンWチーズケーキ』は(競争が激しくて)試食できず残念でしたが、準グランプリの『サクットかりんとう』は、ほんのり甘く香ばしい味で次々つまんでしまう懐かしい味でした。
『かぼちゃの寒天よせ』は黄色と茶色の2層がとても綺麗で(写真がないのが残念)、2層を一緒に口に含むと「かぼちゃシロップ」の風味が口に広がって、味が活きていると感じました。
『大根のかぼちゃ漬け』は、かぼちゃシロップを作るときに出た「絞りかす」に大根を漬けこんだもので、その後かぼちゃシロップに漬けなおしたという手のかかったもの。「なかなかかぼちゃの味が出なくて」と様々な工夫を凝らして完成した漬け物でした。
『パンプキンアイス』は私たち出品者の中では一番好評で、口に入れてすぐに甘い豆乳アイスの味がして、その後とけていくうちに「かぼちゃシロップ」の味が口いっぱいに広がる時間差のおいしさがあり、かぼちゃシロップの味がとっても良く、おいしかったです。

テーマとなった「かぼちゃシロップ」は現在試作段階とのこと。コストや製法などまだまだ改良の余地があると言うことで、これからも研究を重ね完成させていきたいとのことです。
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このコンテストに実は私も出品したのですが、出品者の楽しみはバックヤード(準備室)にあります。

審査作品持ち込み〆切の1〜2時間前から準備が始まります。家で完成させてから持ち込む人も多いのですが、調理室での調理や仕上げも可なので、煮たり焼いたり、揚げたり、切ったり。その途中、崩れたところを味見させてもらったり、作り方や苦労話を聞いたり。みんな自分で実際にアイデアを出して料理をしてきた者同士だから、初対面でも会話は弾みます(昨年、このコンテストをきっかけに知り合った方とはもうお友達のよう)。

私も出品量より多く下ごしらえをして調理室に持ち込み、仕上がった物を少し取り分けては「これ食べてみてください。その分、それ貰ってもいいですか?」なんて言いながら次々と試食させていただきました。苦労話や工夫した点を聞きながらいただくお料理は、お行儀良く並んでいる完成品より味わい深いものです。こんな事ができるのも出品者ならでは。とても楽しい時間でした。

来年はどんなテーマになるのか? もちろんあるんですよね、このコンテスト?
お題が難しかろうと、色々考える創造的な時間は宝物です。そしてそこからつながる関係もまた宝物です。月形に住んでいるからこそ集えるこんな機会を、ぜひ継続していっていただきたいと思います。そして沢山の人が「出品者」として参加してくれたら、これまた宝です。
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ちなみに、私が出品したお料理は『2色のニョッキ・マスタードクリームソース』です。

ジャガイモをベースにした『白ニョッキ(いも餅のようなもの)』と、そこに「かぼちゃシロップ」とカレー粉を入れた『黄ニョッキ』。それにブロッコリーの緑を添え、マスタードを効かせた生クリーム仕立てのソースをかけたものです。色(黄+白+緑)と味(プレーンなジャガイモ味+スパイシーな味わい深いカレー味+あっさり野菜味)の対比がねらいでした。

最初は、ジャガイモのニョッキに「かぼちゃシロップ」を混ぜるだけで、かぼちゃ風味の甘めの黄ニョッキができると考えました。でも作ってみたら、かぼちゃの味も甘みも薄くて・・・、かといってシロップを大量に入れるとベチャベチャでニョッキと言うより「すいとん」に。
味と色味の対比は譲れないポイントなので、かぼちゃシロップは奥深い甘みを加える甘味料としてとらえ、カレー粉や醬油も加えて『黄ニョッキ』が完成しました。

味のポイントになる「マスタード・クリームソース」は我が家自慢の定番ソースで、焼いた鶏肉にからめたり、パスタにかけたり。家族にも大好評の味です。

詳しいレシピは、(公開してもいいか)主催者に確認してからお知らせしますね。

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2009年02月11日

新規就農のお手伝い(ビデオ取材)

今日は議員活動からちょっと外れた話題。

私たち家族は新規就農者で、15年前に月形町に移り住んできました。月形町は様々な支援体制(制度および施設)を整えて新規就農者の受け入れを積極的に行っていて、私たちはその条例制定後第1号の新規就農者です。現在まで10組が就農し、1組が実習農場で研修中です。

今回(社)北海道農業担い手育成センターからの依頼で、就農希望者向けのビデオ(先輩就農者の実生活紹介。道内3地区の3家族が対象)撮影に協力することになり、去年の夏から様々な場面で取材を受けています。今日はその取材の4回目で「冬の様子と家族」がテーマでした。
今年は例年にない暖冬少雪(積雪は例年の1/3程度)の影響で、いつもの月形らしい風景をお見せできなかったのが残念でしたが、家の中でのブログ更新の様子や家族団らん(昼食風景)を取材されました。


 
これまでの取材は、1回目:夏「菊の花切りと撰花」、2回目:秋「洋花の出荷」、3回目「議会での私」で、いずれも3人1組(デレクター、カメラマン、アシスタント)で撮影に来られます。短い時間を有効に活用し、狭い場所でも協力し合って撮影したりインタビューする姿にいつも感心させられ、気が付くと取材が終わっていました。なので、このブログで紹介しようと思いつつも写真すら撮れずに今日まで来てしまったわけです。

我が家の農業や議会活動、家族の様子などを皆さんに映像で紹介するなど恥ずかしいと思うこともありますが、ビデオを見た人の人生の選択の参考になったり、新たなつながりへと発展してくれたら、とても嬉しいです。

私が感じる農業の魅力の一つは、小さな種(生命)が様々な影響を受けて大きく育つ創造的なところです。子育ても、料理も、まちづくりも、議会活動も、私にとってはみんな創造的な行為で、共通する魅力を持っています。そしてこの取材や撮影もとても創造的で興味をそそられました。
春にもう1度撮影が入って終了とのこと、完成が楽しみです。

私の周りには魅力的な「創造の種」がたくさん転がっています。そんな環境で暮らせることが、とっても幸せです。

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