2009年01月15日

平成21年第1回臨時会

昨日、今年最初の月形町議会(臨時会)が開かれました。

今回提出された議案は以下の3本。
1.月形町交流センター条例の制定について
   ・今年春に新設される「月形町交流センター」の目的や管理、施設使用料等を含む条例

2.月形町民保養センター条例の一部を改正する条例の制定について
   ・月形温泉「ゆりかご」の入浴料の改定
   ・大人480円→500円、回数券(→5,000円)、年間券(→48,000円)、
    半年券(→24,000円)、いずれも小人は半額
   ・H21年4月1日〜

3.月形町パークゴルフ場条例の一部を改正する条例の制定について
   ・シーズン券の料金体系を見直し、町内外一律15,000円
   ・ただし制度改正にともなう料金上昇分(町内10,000円→15,000円)は
    2年間かけて新料金へ移行
   ・平成21年4月1日〜

本会議での裁決で、1については賛成多数で、2,3については全員一致で可決しました。
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私は「交流センター条例」に対して反対討論を行い、採決にも反対しました(私と金子議員)。理由は施設使用料の設定に対し、以下の2点で疑問が残ったからです。

【1.暖房費の取扱い】

「料金を簡略化し、わかりやすくする」という方向で、今まで設定のあった基本料金(最初の3時間)、昼間料金、夜間料金、割り増し料(深夜帯、葬儀等)、冬期間暖房料等の分類はなくなり、一括、各部屋面積に応じた1時間毎の使用料が設定されました。また、この「交流センター条例」を先鞭に、他の公共施設の使用料金の見直しも今後計られます。

「簡略化」「わかりやすさ」は物事を決めるにあたって重要な要素ですが、時に本質を見失わせることがあると考えます。

現在、公共のサービス等に関しても「受益者負担」の考えが浸透しつつあり、経費を全面公開することや使用者による経費の一部負担の方向で、世の中が流れています。月形町はそれらの流れがある以前から「暖房費」の設定がありました。これは月形町が北海道にある自治体で、夏期と冬期の光熱費は極端に違うことから発想されたものと考えます。
この「暖房費」の設定があることで、利用者もコスト意識を持ち無駄のない施設利用ができるのではないかと考えます。

【2.講堂の使用料金の設定】

交流センターの講堂は、全体を2分割(1/3と2/3)できる様に設計されています。これは既存の施設の講堂が「広すぎて使いにくい」「暖房効率が悪い=寒い」等の意見を踏まえての措置です(だと思います)。

しかしながら、今回提出された「交流センター条例」の使用料金設定には講堂の分割区分がありません。小さく使おうが、全体を使おうが一律1時間1,000円の使用料がかかります。説明によれば「仕切り壁が薄く、片方を使用していれば音漏れ等の問題が起きる可能性がある」とのことで、一括全面での設定になったとのことです。

しかしながら、施設の有効利用を促し、また無駄な経費をかけない(暖房面積を小さくする)、利用者の負担を減らすためには、利用実態にあった料金設定が必要だと思います。


【賛成討論】
私の反対討論に対し、堀議員から賛成討論がありました。
(暖房費が含まれた料金設定の方が「負担の公平性」という観点から良いのではないか。講堂の分割に関する使用料の設定は、これから決まる規則や運用で対応できるのではないか)。
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現在、施設の使用料は葬儀や営利目的の使用を除き、減免措置によって、ほとんどの場合無料です。そのため町民にとっても使用料金の実態を実感する機会は少ないと思います。
それでも減免措置と使用料はキチンと切り離し、それぞれに精査した上で取り決める必要があると考えます。

「小さなことも誠実に進めること」大事にしたいです。

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