2008年11月25日

公開授業研究会(月形小・6年国語)

 11月21日(金)午後、月形小で公開授業研究会が行われたので参加してきました。この公開授業研究会は町内の各学校でそれぞれ年1回、町内関係者(教職員、教育関係、一般)向けに行うものです。通常授業時間内で行われるので他校からは管理職のみ、他に教育委員や空知教育局指導主事が参加していました。

【公開授業】 今回は6年生の国語「きつねの窓」が題材でした。主人公「ぼく」が子ぎつねとの出会いと会話を通して心がふれあい、気持ちが変化いていく様子を綴った物語です。
 公開授業では「ぼくの気持ちが変わったのはどこからですか?」という先生からの問いに、それが現れている一文を教科書から探し出し、そう思った理由といっしょに発表しました。最初は4つ(4カ所)に分かれたものの、他の人の意見を聞いて考えが変わりだし、3つの意見に集約されていったところで授業は終わりました。

 6年生の子ども達から「共感」「同情」「説得」といった難しい表現の言葉がでてきたことと、他の人の意見を聞いて「なるほどと思った」というように「聞く耳と素直に考える心」が育っていることに、ちょっと驚きました。子供達は大人が知らないところでどんどん成長し、自立しようと努力しているのだと感じました。

【研究協議】 今回の授業のポイントは「練り合い(討論や議論の基礎。それぞれの意見を出し、聞き、目的に向かって議論を高め合う)」。6年生という発達段階を踏まえた上で、練り合いの場面を上手く作れたか、助言はどうだったか、段取りは・・・等、参加したどの先生もが熱心に議論し、より良い方法を模索していました。最後の指導主事の方からの指摘と助言は私にも納得でき、教育における第三者の視点の重要性を改めて認識させてくれました。
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 私が子供の頃の国語の授業では、最終的に先生が「主人公の気持ちはココに書いてあります。」と模範解答を示し、そういうものかと受け入れるしかなかったように思います。私に読み解く力がなかったのか、基本的な考えが違っていたのか、先生の答えとはいつも違っていて「国語は難しい。わけが分からない。」と苦手な教科になりました。今回の授業のように、そこを選んだ理由を含めて練り合いを重ね、それぞれの意見の違いが何に起因するのかをハッキリできたら、納得できたと思います。そうなれば国語がもっと楽しくなったかなあ?

 現代の子供たちは色々な授業を通して議論の基礎を学んでいます。「多様な考えを認め、それを生かすように議論する。」これを身につけることができれば一生の宝になるでしょう。目の前の点数を上げることより、一生涯使える力(生きる力)を身につける教育がなされていることが嬉しかったです。

 でも身につけるのは難しいし、教える方も大変でしょうね。先生、頑張って下さい!

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