2008年05月12日

総務民教常任委員会(5/12)

本日、総務民教常任委員会が開かれました。今回の調査項目と内容は以下の通りです。

1)幼児教育のあり方について

町内には民営の幼稚園「大谷幼稚園」と公設民営(指定管理者制度)の認可保育園「花の里保育園」、また公設学童保育所「きららクラブ」もあります。今回はそれぞれの施設を所管する教育委員会と住民課から同時に説明を受けることにより、町全体としての幼児教育のあり方について議論しました。

【就学前児童に関して】
◆就学前児童数の現状
・0歳〜就学前の児童(5歳児)数は、平成16年度154名だったものが平成20年度では104名、平成21年度の予測では99名と、少子化の影響が顕著にでている。
・この傾向により平成20年度の大谷幼稚園(3〜5歳児・定員80名)の入園者数は21名と激減、花の里保育園(0〜5歳児・定員45名)も38名(5月1日現在)となっている。

◆各施設の考え
・大谷幼稚園は、幼児教育の必要性感じた保護者等の要請で昭和30年に開設され、長い間月形町の幼児教育を担ってきた。今後もその役割を全うすべく、様々な経営努力をして可能な限り運営していく方針とのこと。
・花の里保育園は地域の要望により、前身の季節保育所から認可保育園として、平成11年に開設された。生後6ヶ月の乳児〜就学前までを保育し、延長保育や一時保育、障害児保育等のサービスの他、子育て支援事業も展開している。現在は指定管理者制度により札親会が運営。花の里保育園は幼児教育にも熱心に取り組み、教育の質を維持するために保育士が定則数以上配置されている。

◆各施設への補助
・大谷幼稚園:私立幼稚園就学奨励費、送迎バス運行経費などに460万円/年。昨年度から除雪支援。
・花の里保育園:札親会への指定管理者制度に基づく委託料 8,197万円/年。
なお、それぞれに道や国から事業補助や交付税措置がある。

◆連携
現状では幼稚園と保育園、教育委員会と住民課、所管の違いがあり連携も情報交換もなされていない。

【学童保育について】
◆学童保育は保護者のニーズにより、花の里保育園と同時に開設された。当初より保護者会が運営の主体になること、子供の生活の場という位置づけで運営されている。
◆現在は嘱託職員2名、臨時職員3名体勢で、障害児も受け入れている。4月1日現在28名(定員30名)の入所者であるが、夏休みの短期利用の要望により定員になる見込み。
◆来年度4月、開設場所が「母と子の家」から新設される「月形町交流センター内」へ移転する。

【総務民教常任委員会の議論】
・児童数の減少は目に見えているが、今後の展開を考える上で5〜10年先の予測値が重要。
・幼保一元化について、国の方針や補助制度など情報収集が必要。
・幼稚園、保育園とも民間にゆだねている部分がある。それぞれの経営であるから慎重に扱うべき
・関係者(経営側、利用者側、今後利用が考えられる若年層)の考えを把握すべく、現状調査をしっかり行う必要がある。
・学童保育に関しては立地が月形小学校となりであり、札比内小学校に通う児童は利用しづらい状況である。配慮が必要ではないか。


2)北海道月形高等学校の存続について
◆現状
学校や関係各機関の努力により、今年度は入学者が増加した(5月1日現在、1年生58名、2年生51名、3年生56名。計165名)。

◆月形町高校教育振興協議会の助成事業
平成15年から様々な助成(通学費補助、各種資格試験の助成、PRなど)を行ってきたが、町の財政が厳しい現実もあり、毎年見直しを進めている。平成20年度は当初に比べ1/2程度の助成になっている。

【総務民教常任委員会の議論】
・道教委から「二間口の堅持」「地元中学生の60程度が月形高校へ進学すること」が存続の条件といわれている。少子化が進むなか、今後の動向に注目したい。
・町からの助成見直しについて、縮小方向への見直しではなく、より建設的な方向への助成となるよう検討を進めべきではないか。
・道立高校を持たない近隣町村にとっても月形高校の存続は意味がある。選択肢を広げるという意義がある。近隣町村への働きかけは重要と考える。
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幼児教育に関しては今までの歴史も踏まえた上での議論になるために、舵取りが難しい。しかし少子化は確実な上に、人口減少に歯止めがかからない月形町において、同様の施設が多数存在することは選択肢の広がり以上に問題が大きいのではないかと考える。
この問題は小学校の統廃合、市町村合併と同じ構図であるが、対象者が就学前の児童であるだけに、周りの大人のエゴで物事が決定されないよう、また対応が後手にならないよう特段の配慮が必要に思う。
子供にとって何が大切なのか、今一度原点に返って考えたい。

月形高校に関しても少子化の影響が迫ってきている。様々な振興策を凝らして存続することも重要であるが、現在および未来の高校生にとって有効な援助となるよう、様々な検討を進める必要があると思う。

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