2008年04月07日

平成20年度月形中学校入学式

今日は町内のあちこちで、ピカピカの一年生と晴れやかな保護者の方を見かけました。入学式が各所で開かれ、町全体が動き出したような印象です。
私も午後の月形中学校に来賓として参加させていただきました。

今年の新入学生は24名。制服がぎこちなく、緊張感からか顔がこわばっているようにも見えました。
そんな姿を見て、自分自身の中学入学式を思い出そうとしたのですが、あまりに昔で・・・。それでも、新しい中学校生活、新しい友達、初めての制服、初めての上下関係、緊張するのはムリがないことは容易に想像できました。

それから会場の体育館は卒業式の時とほとんど同じ装飾でしたが、その時とはうってかわって穏やかで清々しい雰囲気でした。きっとカーテンを全て開け、春の柔らかい太陽光がいっぱいに降り注いでいたからだと思います。入学式にふさわしい、晴れやかで希望と力を感じさせる演出に感心しました。

これから中学校生活の始まる皆さんが充実した学校生活を送れますように。
心も体も大きく変化するこの3年間、その中で「自分のよりどころとなるもの」を見つけてくださいね。きっと一生の宝物になるはずです。

2008年04月06日

第84回全日本下の句歌留多大会

 
4月5日の夜から6日昼にかけて、月形町内「はな工房」において上記の大会が開催されました。主催は「岩見沢梅が枝歌留多倶楽部」で、我が町の「月形月光倶楽部」もお手伝いです。
この大会には全道各地から選手・応援者を含め300人もが集まり、館内の広間4カ所で24シートもの試合場がしつらえられ、夜通し熱戦が繰り広げられました。

試合もさることながら、開会式には驚かされました。壇上に入賞者用の金、銀、銅のメダルとトロフィーが掲げられ、立派な優勝旗もありました。会場の壁には協賛企業、協賛者の名前がずらっと掲げられ、そして来賓には地元選出の衆議院議員や道議会議員、下の句歌留多協会関係者、もちろん月形の櫻庭町長や町議会議員も並び、とても大きな大会なのだと驚かされました。

私は本州出身なので、北海道の伝統的な「下の句歌留多」は今まで見る機会がありませんでした。今回この大会で、下の句歌留多特有の札読みや畳みたたき(?)、気合いのかけ声を間近で見聞きし、熱気でムンムンした同じ空気も吸って、「北海道人」の気持ちを少しだけ味わうことができました。

2008年04月05日

講演会「食と農の循環〜生ゴミの堆肥化・三笠市の実施例」

本日、札幌環境プラザで行われた講演会『食と農の循環〜生ゴミの堆肥化による地域循環システムについて(三笠での実施例)』に参加してきました。講師は三笠市の堆肥化システムを構築した、株式会社K&K代表取締役の石川文雄氏です。
これは「環境・自然を考える会」が主催したもので、シリーズで行っている勉強会とのこと。今回は「農を考える」特集の2回目で参加者は約30人、年配の方が多かったのが印象的でした。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

【講演を聴いての私の感想】
三笠市の生ゴミ堆肥化のシステムは、家庭から処理場まで「腐敗臭」なしの処理ができることに興味をひかれました。また家庭での処理方法が特別の機械を使うのではなく、「抗酸化バケツ」を使用するだけ、週1回の回収でも充分機能するということにも魅力を感じました。
生ゴミを堆肥化するには全てのシステムを導入する必要があり、それなりの資金が必要ですが、生ゴミを一般ゴミと分けて「資源」として回収する方法としては、今すぐにでも導入できそうです。
生ゴミ処理後の堆肥の成分については若干疑問の残るところもありました。今後、機会があったら調べてみようと思います。また現地視察をしてみたいと思います。


以下に講演の内容を列記します。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

【生ゴミの現状】
◆全国から出る生ゴミ(食品残渣)は2,000万t/年、うち一般家庭から60%、事業者から40%。
◆事業者分(40%)には法律の適用があり、減量化やリサイクルすることが義務づけられた。
 (全国では1/2=800万t分がリサイクルできている)
◆一方、家庭分は行政が処理している。現状では法律や削減目標もない。
 (リサイクルできているのは、ほんの1〜2%)
◆生ゴミは現状では焼却されるか埋め立てられている。この方法ではコストや環境汚染が問題。上手く処理できればコスト削減(直接的なコストだけでなく、汚水処理場の規模縮小や埋め立て処分場の延命なども)できる。生ゴミは資源である。
◆現状での生ゴミの処理費(焼却の場合)は4〜5万円/t

【生ゴミの堆肥化について】
◆行政が生ゴミの堆肥化に取り組んだ先進例として、岐阜市、豊橋市があげられる。しかし、いずれも実験段階で終了した(良い堆肥を作るにはコストが高くつき、採算が合わない)。
◆「生ゴミからの堆肥は使う農家がない」と言われるが、それはコストを下げるために粗雑な作りをした悪質な堆肥が出回ったため。製造方法によってはコストを抑えながら有用な堆肥ができる。
◆生ゴミの堆肥化の最大の問題点は『臭い(腐敗臭)』

【K&K方式による生ゴミ(食品残渣)堆肥システム】
◆有用微生物(乳酸菌、光合成細菌、酵母菌、糸状菌、放線菌の混合物)の活用により、家庭から運搬・処理場まで全ての工程で腐敗臭のしない生ゴミ処理を実現した。
◆異物(金属、ガラス、ビニール類、紙布類、油など)以外の食品残渣全てを堆肥化できる(骨、貝殻、魚の内臓、天かす等もOK)
◆処理コストは現状の焼却処理と同等以下(5t/日=1,500t/年の規模で、4万円/t前後)
◆完成した堆肥は有機農産物の認定を受けている

【三笠市の例】
◆SPC方式(施設の建設や、そのための資金繰りを行う特定目的会社を民間会社が設立し、建設した施設を市が借り受け、賃料を支払う仕組み)による業務委託
 ・民間技術を活用できコストダウン可能(委託事業者が責任を持つ)
 ・国の助成有り(設備費の1/2をバイオマスニッポンの事業から補助された)
 ・残りの1/2は委託事業者が負担(=行政の初期投資負担がない)
◆3年前から業務委託、H19年4月から本格稼働
◆生ゴミ堆肥化のフロー
 《各家庭》・異物を取り除いた生ゴミを水切りし「抗酸化バケツ」に貯める。
   ↓   (抗酸化バケツは30℃でも2週間腐敗臭を発しない)
 《回 収》・抗酸化バケツごと数軒単位で路上にまとめて置く
   ↓   ・週1回の回収 
 《処理場》・生ゴミを裁断。有用菌散布。ボイル釜で乾燥(1/5になる)。異物除去。
      ・乾燥した生ゴミ(80%)に、貝化石、籾殻、有用菌培養液他(計20%)を混合
   ↓   ・2ヶ月放置(発酵熱により60〜70℃まで上昇)
      ・場所の移動(切り返し状態)後、1ヶ月放置
 《堆肥の完成》・袋詰めして販売
      ・三笠市内の生ゴミは全て堆肥化され、三笠市内で消費される
◆本稼働後1年の処理実績
 ・生ゴミ処理量 約1,000t → 堆肥 300t
◆従業員は6名。回収作業から堆肥作りまで全てを行う。全て三笠市内の住民
 (当初は専門技術者の指導を受けるが、その後は地元雇用者で十分対応できる)

<<前の5件 123

▲TOPへ戻る