2007年11月19日

環境フォーラム2007 Vol.2「21世紀・持続へのシナリオ」

kankyou2007.jpg この環境フォーラムは「成長の限界」主著者デニス・L・メドウズ博士と環境ジャーナリスト枝廣淳子氏を迎え、

『21世紀・持続へのシナリオー私たちの前にあるのは運命ではなく、選択である』

と題して、札幌グランドホテルで昨日開催(入場無料)されました。定員700人の事前申込みもあっという間に満席となり、道民の感心の高さが伺えます。私は「地球を愛する会@月形」のメンバーと参加してきました。
 なお、主催は「びっくりドンキー」などを経営する(株)アレフです。アレフは自店でのゴミ排出ゼロを目指し生ゴミの堆肥化やリサイクルにも積極的に取り組んでいる、環境問題に関心の高い企業です。自社だけの取り組みだけでなく、この環境フォーラムの様に啓発活動に力も入れていて、その企業姿勢にも感心させられました。

 さて環境フォーラムの詳しい内容については、後日発表されるHPを参照いただくことにして、私の心に残った内容と言葉は、

●二酸化炭素(CO2)の排出量=人口×生活水準×エネルギーに関する技術
で現すことができ、それぞれに取り組むことが重要である。多くの国はバランスが悪く、例えば日本は自然エネルギー開発やエネルギーの効率化など技術面では高い成果を上げているものの、生活水準の見直しはしていない。自動車の燃費を良くしても、より大きな車に乗ったり、乗る場面を増やしたのでは結果的にCO2排出量は増えてしまう。現在の日本はそのような状態だ。

●エネルギーにはギャップがある。バイオマスエネルギーの理論的最大値は全体の7〜10%で、これだけでは賄えない。他のエネルギー源を開発すること、エネルギー使用量(生活水準)を見直すことが大切である。

●今までは 短期的結果=長期的結果 という傾向のものが多く、単純で分かりやすかった。しかし現実には、短期的な評価ではうまくいっていないものが最終段階では目標に到達している場合がある。これは評価と成果が相反して難しい問題である。この場合は評価の時間軸を後ろに延ばす、あるいは、システム思考を研ぎ澄ますことによって解決できる。

●エネルギー問題を解決(回避)するには、問題が現れ、エネルギー不足を実感するようになってきてからでは遅い。エネルギーがまだある今のうちに手だてを講じなければいけない。変革にもエネルギーは必要だから。

●『足(たる)を知る』=自分の判断で満足を得ること。『もったいない』とともに日本の良い言葉、良い思想。
●お金は他人に与えれば無くなってしまうが 『アイデアは他人に与えても自分の元に残る』
●『ネットワークこそ力』尊敬しあう相手、仲間が大事。

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