2007年10月21日

C.F.A Club do!!の函館研修会から

私の持っている資格に「NPO法人日本切花装飾協会のカットフラワーアドバイザー(C.F.A)」というものがあります。これは切り花の生産から販売、消費までを専門的、総合的に学んだ人に与えられるものです。
約1年前、その資格を持っている道内の有志により、より深く花について学ぼうと「C.F.A Club do!!(北海道クラブ)」という団体を立ち上げました。私はその立ち上げから携わり、今は企画部員として活動しています。
そして今年のテーマは「花育」。様々な活動に取り組んでいて、この土、日に函館で研修会を行いました。

 
1日目は協会の花育活動「KIDS FLOWER(子供達に、花に親しんでもらおうという企画。東京の渋谷区の小学生を中心にして展開)」の実践紹介と、函館の花屋さんによるデモンストレーション(子供の花育教室のためのデザインや、クリスマスの花作品の紹介など。)です。


2日目は某花通信販売関係の全道コンテストの見学と、道南の主要な切り花産地である「七飯町」の圃場見学です。

今回も生産者、市場、花屋、アレンジ教室の先生、消費者と様々な立場の人が集まりました。初顔合わせの人もたくさんいる中、花に関する様々な話題で盛り上がり、楽しく充実した2日間を過ごしてきました。


C.F.A Club do!!の企画部員としての活動は、いつも楽しく勉強になります。花に関係する人の集まりといっても、それぞれ利害が相反する関係(売る側は高く売りたいし、買う側は安く買いたい)です。企画会議はいつも色んな意見が飛び交い、話しは四方八方に展開し、最終的には「貴重な時間とお金を使ってでも満足できる企画」にたどり着くのです。
こうして出来上がった今回の企画も、充分に満足していただいたようで、参加者はみんな名残惜しそうにバスを降り家路につきました。

こういった経験は「まちづくり」にも応用できます。
町の中に存在する様々な利害関係を超え、本質を見極め、心の満足を得られるようなサポートができれば、自然に楽しく幸せな時間になっていきます。そのためには腹を割って話し合い、本質を見極めるだけの体力が必要になります。
何事にも通じることかもしれません。

2007年10月20日

第55回 北海道女性議員協議会総会の報告

  
北海道女性議員協議会に行ってきました。左の写真は総会で議案審議をしているところ。右の写真は2日目の分科会の様子です。
期待していた以上に中身が濃く、有意義で刺激的な2日間でした。参加して良かったです。

さて詳しい内容です。
この総会の対象者は全道の地方議会(道議、市議、町議、村議)の女性議員で現在224名、今回参加したのは83名でした。この協議会は超党派で、参加者の全員一致を原則に議案を審議し、要望書の形で国などに働きかけていくことを目指しています。
右から左まで様々な考えと立場の超党派の協議会なので、短時間に全員一致となるまで議案の内容を詰めていくのは大変な作業になります。喧々囂々、熱のこもったの議論が繰り返されました(私が体験している普段の議会より数段白熱し、実戦として大変勉強になりました)。結果、提出されていた議案は全て、原案または修文可決されました。

記念講演は法テラス旭川の神山昌子弁護士による「日常と法律」でした。 
その中で特に印象に残っているのは、
■法律(や条例)は多数決で決まる。決める場面(議会)にいるのはほとんどが男性。女性の考えも反映した法律になってほしい。
と言うことです。確かに地方議員の中でも女性は8%にすぎません。マイノリティ(少数派)は多数派より、より大きく力強く声を上げなければ、多数決の場面では受け入れられないのだということを再認識させられました。

2日目は「環境」分科会で話し合いました。ノーレジ袋運動やゴミ処理問題など、地域によって実態も取り組みも違うことが明らかになりました。またゴミの分別に関しては、ムリをした中で進めていくと必ず逆行することも分かりました。今後高齢化が進み、完璧な分類は難しくなるでしょう。「お助け隊」のアイデアや、本当に必要な分別、施設の改善で簡素化できる点など、改良の余地はまだあると感じました。
他に拡大生産を前提としたリサイクル法の問題点や、新エネルギー推進(バイオマスなど)、地球温暖化なども話題になりました。
これらのことを月形の実態と比較してみて、環境に関して進んだ取り組みをしていることが分かりました。ただ、制度上整っていても実践がともなわなければ絵に描いた餅です。月形ではこの「実践や普及」に注力すべきと考えられました。


この協議会総会の来年度の開催は岩見沢市になりました。近隣自治体も含めて役員になると言うことで、たぶん私も役員になると思います。こういった興味深い会議の企画から参加できることは、大変有り難いことです。またこれをきっかけに近隣町村の女性議員の連帯感も強まり、勉強の場も増えるかもしれません。これからが楽しみです。

2007年10月18日

北海道女性議員協議会総会へ、いざ出発

第55回北海道女性議員協議会総会が今日と明日の2日間、旭川市で開催されます。この女性議員協議会は昭和27年に始まり、55回もの歴史を重ねる由緒ある会議です。しかし、月形町では今まで女性議員がいなかったことから、案内もなく存在すら知られていませんでした。私は今回、女性議員の一人としてこの会議に出席させていただきます。

プログラムを見ると、
弁護士(法テラス旭川)神山昌子氏による記念講演「日常生活と法律」や、
食の安心安全、後期高齢者医療制度、医師確保対策等の議案審議、
5つの分科会(福祉、環境、医療、農業、男女平等)による討論など、
とても中身が濃く興味深い内容です。

これらに加え、私が最も楽しみにしているのは他市町村の女性議員との交流です。一般人の時には知らなかったのですが、議員の研修や会議のほとんどは「市」と「町村」で分けられ、市議会議員の方と公式の場面で会うことはほとんどありません。今回はその枠がなく、ただ「女性」というくくりなので新鮮で興味深く楽しみです。また「地方自治土曜講座」で知り合った女性議員に会うのも楽しみです。
できるだけ多くの女性議員と知り合い交流が持てるよう、活発に行動しようと思っています。

それでは、行ってきま〜す。

2007年10月15日

月形学園施設見学会

10月13日(土)の午前、「月形学園施設見学会」に行ってきました。この見学会は年1回、施設を一般に一部開放するもので、今年で4回目です。

月形学園は短期(概ね5ヶ月)入所の少年院で、昭和48年に設置されました。月形学園という名称と、オープンな施設の雰囲気(敷地を仕切る柵はほとんど目立たない)に、月形に移り住んですぐの頃はここが少年院だと気付きませんでした。それくらい月形ではごく自然に馴染んでいる施設です。

学園内では少年の作品展示(貼り絵、習字、木彫など)や、学習・生活の様子を示したパネル等があり、また施設内の案内も行われ、それぞれの場面で職員の方の丁寧な説明がありました。

月形学園には概ね14歳〜20歳未満の男子が入院しています。入院した少年達はプログラム(短期生活訓練過程、短期教科教育課程)に従って約5ヶ月間の教育を受けますが、そのプログラムの中に地域の人が先生となっている授業(珠算、習字、木彫、講話)がありました。また更正婦人会(地域のボランティア団体)の皆さんが様々な行事で子供達と関わり、家庭的な雰囲気を提供しているということです。

施設内を見学させていただいて、窓の鉄格子が思いのほか気にならず、明るい雰囲気になっているのに驚きました。それは窓と鉄格子の間に空間が取ってあること、鉄格子の模様が工夫されていること、部屋に光がふんだんに取り入れられ明るいことなどが関係していると思われます。外から見るのと内部では違うものだなあと改めて感じました。
それから寮生活では刑務所と違って、束縛感がありませんでした。夜間、寮の入り口は施錠されるものの各部屋の錠はなく、トイレも自由に行けるそうです。ただ寮の周りを終夜監視しているので、ルールに則った生活態度が必要です。自由ではあるけれど自律の求められる生活は普通の子供でも難しいものです。かなり厳しい訓練ではないかと思いました。

見学会の最後にアンケートがありました。「見学を終えて、月形学園の印象は?」の問に、たくさんの選択肢からイメージに合うものを選ぶのですが、私は「明るい」「きれい」の様な、良いイメージの言葉を選びました。
一方、一緒に行った息子(小5)は「怖い」「暗い」「厳しい」という言葉を選んでいました。
同じものを見、説明を聞いたのに、こうも印象が違うのには驚きました。子供にとってはいくらゆるい束縛といえども、自由を奪われることがかなりのストレスになるのだと再認識させられました。

今回の見学で、少年院のような特別な施設であっても、地域の協力や力が重要で、かけがえのないものなのだと感じました。月形には刑務所もあり、様々な境遇の人々が人生のひとときを「月形」で過ごしています。地域が関わることで「月形での生活」に少しでも潤いを感じてくれたら・・・そんなことを考えました。


どうか月形学園を出院した子供達が普通の生活ができますように。そして願わくは幸福な人生が送れますように。

2007年10月13日

子供会の廃品回収

今日の午前中、この地域の子供会(三輪子供会)で廃品回収がありました。

三輪(みつわ)子供会では年2回、紙類やビン、缶などを回収して活動資金に充てています。参加するのは小中学生と保護者で、少ないながらも出席率はよく、地域の方も協力的で「廃品」をたくさん出してくれます。私も子供達と共に参加し、軽トラックで庭先から廃品を回収する作業をしました(他には収集場所で分別する作業があります)。子供に荷物の積み方や分別の仕方を教えたり、おしゃべりしたり、なかなか有意義な時間です。

数年前まではどこの子供会でも廃品回収をしてたのですが、少子化、交通状況の悪化、自治体での資源ゴミの分別回収開始、取引価格の低下などで、今廃品回収をしている子供会はほとんどなくなりました。と言うより子供会の活動自体が縮小傾向です。
三輪子供会にも危機感はありますが「自分達のできる範囲で、ムリしないで」やっています。もちろん保護者のバックアップは必要です。子供会といえども子供だけでは何もできませんし、先頭になって声をかける保護者一人だけでもできません。保護者がゆる〜く繋がっていること、地域として関係していることが大事だと思います。特別気負わなくても、こうした行事の度に顔を合わせているだけで「ゆる〜く繋がる」ことはできるのです。

それから、廃品回収をしていると自然に子供達にも「分別」が身についてきます。それに社会情勢もわかります。最近の古紙価格の上昇や、消費の動向(ビールから発泡酒へ)等々。
ゴミ(排泄物)は宝なのかもしれません。

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