2007年07月13日

空知町村議会議長会議員研修会

昨日(7月12日・木)奈井江町文化ホールにおいて、空知町村議会議長会主催の議員研修会がありました。
この研修会は昭和50年から行われ、今年で33回目とのこと。第1回当時、町村議員は328人だったものが、現在は157人になっています。これは平成の大合併と、相次ぐ定数削減によるもので、空知の人口減も関係しているとのことです。

さて、研修会では以下の講演が行われました。
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「地方分権改革委員会の行方と地方議会の責任」
                   読売新聞社東京本社 編集委員 青山彰久氏

1) 地方議会の議員は住民参加の自治の最前線にいる、地方の政治家である。

2) 二元制の地方議会とは多様な意見の集積所であり、決定プロセスを住民に見せることができる重要な機関だ。(プロセス=経緯を示せなければ議会の意味は薄れる。)

3) 地方政治家として戦うということは
・分権が歪まないように、地方から声を上げていく
・地方政府(行政権、財政権、立法権)としての力をしっかり付けていく
 → 地方議会改革が重要!

4) 「地方分権」が行われ、どこに連れて行かれるのかと右往左往するのではなく、自分達(地方自治体)はここに行くという、強い気持ちと方向性が必要だ。

5) 地方分権改革とは、自分達のことは自分達で決める(豊かな自治)ためのもので、行政改革や財政改革のためにやっているのではない。つまり政治改革だ。

6) グランドデザイン、地方政府、条例の上書き権、分権の受け皿論
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先日の議員研修と同じく「地方政府」「議会改革」が講演の主旨だったように思います。

決定プロセスを示すことが議会の最も重要な役割ということにも共感できますし、現在の私達の議会にも不足しているところです。プロセスを開示することを議会だけに求めても結果が出るまでに時間がかかるでしょう。ならば一人の議員として、私個人であってもプロセスを開示し、議員の役割を全うしたいと思います。

地方政府論をどこの講演会でも聞きますが、それを支える力(行政権、財政権、立法権)が今の地方自治体や地方議会にあるかは疑問です。その力を付けるためにも実践的な研修の場が必要だと、今回も強く感じました。

2007年07月09日

行政区対抗ソフトボール大会

昨日(7月8日)、行政区対抗ソフトボール大会がありました。

全部で8チームの参加で、私の行政区からは2チームの参加です。私達のチームは準優勝と、かなり健闘しました。私自身も敢闘賞を頂き、充実した一日を過ごしました。
(個人的な感想はこちら
http://hukinofirebomber.seesaa.net/article/47166009.html

月形町内ではこうした行政区対抗の行事が年2回あり、地域の親睦を深める大事な役割を担っています。ただ参加者は固定される傾向にあり、少し残念です。参加すれば楽しいと思うのですが、そのきっかけが難しいのでしょう。
私もソフトボール大会は今回初参加でした。今年行政区の役員なので顔出しがてら応援しようと思ったのと、応援するなら一応参加の用意もしていこうくらいの気持ちだったのです。今日参加して初めて「おもしろい」と思えた口です。

どんなきっかけでもいいので、たくさんの人が参加できる行事が一つでも増えることを願っています。私も何か考えなくては・・・

環境意識向上の動き(その2)

先日、同じ町内で葬儀があり、お手伝いに行ったときのことです。
食事の後片付けをしているときに「ゴミは分別してくださいね。」と葬儀屋のお姉さんが声を掛けてくれました。

みんな家庭ではキチンと分別していても、こうした集団の場になると『面倒くさい』『一人だけやっても意味がない』『分けるゴミ箱がない』等の理由で、全てのゴミを一緒くたにして『一般ゴミ』として出すことがよくあります。心では良くないことと分かっていても、始めるきっかけがないとつい流されてしまいます。
そんな時に葬儀屋のお姉さんは臆することもなく声を掛け、そしてダンボールで作ったゴミ箱をいくつも持ってきました。そこには「プラ」「紙」「ペット」などのリサイクルマークが書いてあり、一目で分かるようになっていました。

この葬儀屋のお姉さんの行動に私は感動し、また反省させられました。
自分一人やっていても自己満足で終わってしまい、物事の広がりはありません。ほんのちょっと勇気を出して声かけをし、みんなで一緒にゴミの減量や地球温暖化防止運動を進めていくことが、今一番大切なことなんだと気付かされました。
そしてこの月形町内に、ごく自然にこんなステキな行動をしている人がいると言うことが分かって、嬉しく勇気づけられました。

さあこれから私も、丁寧に、優しく、そしてキッパリと
「ゴミは分別しましょう!」「アイドリングはやめましょう!」
と言葉に出して伝えていきたいと思います。

2007年07月06日

環境意識向上の動き(その1)

昨夜、地球を愛する会@月形の学習会がありました。
この学習会では地球温暖化防止を目的に、基礎的な知識から実践例の紹介、意見交換など、参加者の学習要望に合わせて行っています。

今回は農繁期にもかかわらず多数の参加があり、その中で私の同僚(?)の町議会議員が全部で6人も出席してくれました。とても嬉しいことです。

先の6月の定例議会では「温室効果ガス削減市町村計画について」(笹木氏)という一般質問や、「地球温暖化防止に向けた森林吸収源対策の着実な推進に関する要望意見書」の提出がありました。
今回のことも含め、議会にも地球温暖化防止に向けた動きが出てきて、環境意識の高まりを感じます。

2007年07月04日

北海道町村議会議員研修会

昨日(7月3日)、北海道町村議会議長会主催の「北海道町村議会議員研修会」に行ってきました。
これは昭和37年から始まり、毎年行われています。今まで南北2会場での開催でしたが、今年4月の統一地方選挙を期に定数削減があり、また町村合併も進んで町村議員数が減ったため、札幌1会場(札幌コンベンションセンター)での開催となりました。全道145町村から1,800余名の議員と事務局員とで2,000名以上となり、人の波のようでした。

研修会では以下の講演が行われました。
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『町村議員に期待する』 弁護士・さわやか福祉財団理事長 堀田 力氏

「お金の力」がないなら「人の力」を引き出して、地域社会を明るくより良くしていくしかない。その成功例として、
・秋田の地方の町(高校生のアイデアで小・中学生が元気に!) 
・岐阜県高山市(子どもの力と工夫で、町の中をバリアフリーに)
・千葉県野田市(生涯学習をする高齢者がアイデアと力を出し合ってまちづくり)

住民の力(知恵、立案、実行)を引き出すのは首長の姿勢。住民の力が充分発揮できるようにするのが議会の仕事。住民からの苦情や陳情を「政策提案」ととらえることが大切。このことに関して進んでいるのは、
・奈井江町  ・ニセコ町  ・栗山町  ・佐賀県  ・埼玉県久喜市

間接民主主義では住民の生活の声が上がってこない。それを吸い上げるチャンネルを作ることが大切。地方分権(地方に権限が来る)ということは、住民の身近な問題を解決できるということだ。
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『分権時代の基礎自治体とその議会』 東京大学名誉教授 大森 彌氏

●第2期地方分権推進委員会では地方自治体を地方政府としてとらえた。これは「国」「都道府県」「地方自治体」が政府間関係(対等・協力)になるということである。
●第29次地方制度調査会では、地方議会の検討が含まれている。また新法のあとの合併について検討するであろう。
●特例町村制、道州制、広域連合について
●住民自治の根幹は議会にある。そう考えると今の議会は議会らしくない。今まで全てを首長に任せてきたが、本来は議会が自治基本条例など作っていかなければならない。
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両氏とも、現在の議会の力不足と意欲の無さを嘆いていたように思います。
これから地方分権が進み、議会にとっても議員一人ひとりにとってもチャンスでありピンチです。同じ空知の中にモデルがあるのですから、そこから学ばない手はありません。
それから町村は、基礎自治体の中でも最も身近できめ細かいことができます。私は町村議会こそもっと身近なことに注目していくべきだし、住民が主体の「まちづくり」をしていきたいと思います。

そのために、実践的な(実務的な)勉強のできる場があればと思っています。概念や実施例を紹介する講演会や講座は色々ありますが、実際にそれを形にしようとしたとき(条例を作る等)どこから手を付けていいのか分かりません。体系的に学びたいです。


今回1,800余名の議員が一堂に集まりましたが、そのうち女性は100人くらいだったと思います。町村議員だったので、なおさら少ないのでしょう(以前よりは増えているとのことでしたが)。
メインホールの近くのトイレは全て男性用になり、女性の私は遠くまで行く必要がありました。混雑防止のためには仕方のないことですが、現実を見せつけられた気がします。
それにしても2,000人も集めて研修する(講演を聴く)必要があるのでしょうか? 
大人数のために集中できない場面が多々あり、残念でした。

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