2007年07月16日

【災害用伝言ダイヤル】

NTT東日本岩見沢支店がテント内で「災害用伝言ダイヤル(171)」の無料体験コーナーを開いていました。

災害用伝言ダイヤルは固定電話番号を鍵(暗証番号)のように使って、伝言を録音・再生し、災害時の安否確認情報などをやり取りするサービスです。今まで大きな災害時に開設され、たくさんの人に利用されてきました。

私は情報としては知っていましたが、実際に体験するのは今回が初めてです。私が録音し、子供が再生を体験しました。音声ガイダンスに従って行うと簡単にでき、また自宅の電話番号を暗証番号のように使うので、数字がたくさんあっても覚えていられます。家族なら自宅の電話番号はスラスラと出てくるので、安心して情報を共有することができました。

今日、新潟方面で大きな地震がありましたが、月形にも活断層があり大きな地震がいつ来るかも分かりません。そんな時このサービスが多いに役立つであろうと思います。今回家族で体験することができ、一つ安心を手にした気分です。

【孤立者救出訓練】

中州に取り残された人をボートや防災ヘリで救出する訓練です。


消防月形支署の職員がボートに乗って中州に行き、現場でケガ人の応急処置して救出してきたところです。この後、町立病院の医師と看護師の待つ「応急救護所」までケガ人を搬送しました。


ケガ人を上空にロープでつり上げているところ。
まず防災ヘリが現場上空に到着し、そこからロープを使って救助員が下降。防災ヘリは一旦上空で待機。救助員が現場で応急処置を済ませ再度防災ヘリを呼び、けが人をロープを使ってつり上げ(写真)ます。その後、救助員もつり上げられながらロープを回収し、防災ヘリは一気に加速し去っていきました。

ボートを自在に操る消防署職員も、防災ヘリから滑るような身のこなしで救助に向かう救助員も、日ごろの鍛錬の成果なのでしょう、ともに頼もしく感動しました。それに私の隣でこの訓練を見ていた息子は「すっごいね〜。」「カッコイイ。」を連発していました。こういう体験から「消防士になりたい。」「レスキュー隊になりたい」と思う子どもが出てくるのでしょうね。たくさんの子供たちに見せたかった!!

それから気になったのがヘリの下降気流。上空にヘリが静止している間中、現場は木が折れるほどに揺さぶられ、台風の時よりも凄い風が吹きまくっていました。あんなに凄いとは思いませんでした。

【炊き出し訓練】

炊き出し訓練は、月形町日本赤十字奉仕団(日赤奉仕団)によって行われ、2種類のご飯を作りました。

一つは「ハイゼックス」という特殊な袋を使って炊いた白米。


ハイゼックスに研いだ白米を下の目盛りまで入れ(約1合)、そこに飲料水を上の目盛りまで入れる。空気を抜いて口をゴムでキッチリ縛る。


それを沸騰したお湯に入れ、再沸騰してから30分間煮る。(この時、茹でるお湯は泥水でも可。特殊な袋のため、袋の中は安全清潔に保たれる。)


茹で上がったらお湯から取り出し10分蒸らすと出来上がり。袋の中でふっくらしたご飯になっている。ちょっと堅めだが普通のごはんと変わらずおいしかった。何よりあたたかいのが良かった。


こちらはもう一つの米「アルファ米」を使ったご飯。今回は五目ごはん味。
袋の封を切ってお湯を入れ、口を閉める。30分待てば出来上がり。(水で作る場合は60分。)
アルファ米の食味は年々進化し、味付けごはんだったせいもあって、おいしかった。

私は山登りをするので、20年くらい前に初めてアルファ米(白米)を食べました。その時は食感(ボソボソ感)と匂いと味の悪さにガッカリした記憶があります。それに比べ今回の炊き出しのご飯は雲泥の差で、驚きました。
私の中では、山の上での生活と災害時のそれとは共通しています。温かくおいしいご飯は何よりの元気の素、明日への希望です。炊き出しはとても重要な役割を担っていると思います。

月形町総合防災訓練

7月14日(土)朝、町内皆楽公園にて、月形町主催の総合防災訓練が行われました。

多くの協力団体の参加の下、被害を最小限にとどめるための訓練が行われました。
 ●住民避難訓練(住民参加による避難誘導)
 ●排水訓練(大型ポンプなどによる排水実演)
 ●土のう積み訓練(消防団による土のう積み実演)
 ●孤立者救出訓練(防災ヘリ・ボートによる救出)
 ●炊き出し訓練(日赤奉仕団による炊き出し)

町内では今までこのような大規模な防災訓練が行われたことがなかったことと、PRが不十分だったために、一般町民の関心は薄く、見学者の数が少なかったのが残念でした。

有事を想定し訓練に励む人々の姿は、見ている私にも緊迫感を与え「この人たちのお陰で守られている。有り難い。自分も何か協力したい。」という気持ちが自然に湧き上がってきました。きっと見学している人は皆、大なり小なりそういう気持ちになったのではないでしょうか。
だからこそ、訓練の目的と意義を充分にPRし、たくさんの人に見てもらいたかったです。そうすることで町民の防災意識も向上し、民と官の協働も上手くいくのではないかと思うのです。
まずはこれをきっかけに、各行政区や団体で、身近で実践的な防災訓練が行われればと思います。

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